【Olafur Eliasson | オラファー・エリアソン ~芸術とは責任を負うこと~_Vol.1】

<名前>

Olafur Eliasson/オラファー・エリアソン

<概要>

オラファー・エリアソンは1967年にデンマーク、コペンハーゲンに生まれたアイスランドの芸術家である。1989年~1995年までの6年間、王立デンマーク芸術アカデミーにて学んだ。

 彼はベルリンにスタジオを持ち、そこを中心に活動を行っている。このスタジオが非常に特徴的で、オラファー本人は、自分のスタジオを研究所として捉えている。実際、このスタジオでは数多くの実験が行われており、芸術家だけでなく、科学者も多く出入りする。

彼の作品は、彫刻、光や水を用いた巨大インスタレーションが有名で、これまでに数多くのパブリックアートを制作している。

彼は過去に、「芸術とは責任を負うこと」と述べている。これは、考えることと行うことの間には、経験が存在し、その経験は単なる娯楽の一種ではなく、これが社会に参加することを意味する。そしてその社会に参加するということは、そこに生じる責任を分担することである。この考え方が彼の作品を生み出す根本的価値観となっている。

 

<ウォーターフォール / Water fall>

 彼の作品の中で特に有名なもののうちの一つとしてウォーターフォール(Water fall)がある。この作品は、動くことによって“みる”ことができる作品である。

引用 : https://olafureliasson.net/archive/artwork/WEK100345/the-new-york-city-waterfalls#slideshow

 ニューヨークのブルックリン橋やロンドンテートモダン、デコンストラクティビズムで有名なフランク・ゲーリーが設計したビルバオ・グッゲンハイム美術館など、世界中で展示されている。

 構造は比較的単純で、格子状に組まれた骨格の後ろにパイプが通っており、そこから水が出る仕掛けになっている。

 彼は、この作品を作る上で、アイスランドの山々を多く巡ったと述べている。そのなかで、ただ景色を地と眺めているだけでは、景色はその大きさ、距離、何を見ているかさえ教えてくれない。しかし、一度歩き始めると、山も動き始める。遠くにある山は小さく動き、近くにある山は大きく動く。動くことで様々な情報を与えてくれるのである。

引用 : https://olafureliasson.net/archive/artwork/WEK100345/the-new-york-city-waterfalls#slideshow

 ここでの考え方と水が一定の速度で落ちる法則を用い、空間の測定方法として、ウォーターフォールを制作した。もし、水がゆっくりと落ちているとしたら、それは遠くにある滝を意味し、早く水が落ちていれば、その逆を意味する。

引用 : https://olafureliasson.net/archive/artwork/WEK100345/the-new-york-city-waterfalls#slideshow

 ニューヨークと言う非常に特徴的な、街全体が巨大である場所において、測定値を加えることで、街に次元という感覚を付与したのである。単に自然を置くことではなし得ない表現であると言える。

空間との関連性、その中に社会性が大きく関わっている作品であり、ただみるだけではなく、そこで起こる体験にすら影響を及ぼす非常に興味深い作品ではないだろうか。

<参考文献>

https://en.wikipedia.org/wiki/Olafur_Eliasson

https://www.ted.com/

https://olafureliasson.net/archive/artwork/WEK110140/waterfall

https://www.olafureliasson.net/