こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんは倉永美沙というバレエダンサーを知っていますか?
現在は名門・サンフランシスコバレエ団にてプリンシパルとして活躍している人物です。
▼この記事では倉永美沙の『人生』と『作品』についてご紹介します!▼
倉永美沙とは?
倉永美沙 基本情報
本名 | 倉永美沙 |
出身 | 大阪府出身 |
生年月日 | 1984年5月20日(37歳) |
出身バレエ団 | 地主薫エコール・ド・バレエ |
関連サイト | https://www.sfballet.org/(サンフランシスコバレエ団公式サイト) |
経歴と作品
倉永さんは現在、サンフランシスコバレエ団でプリンシパルとして活動されています。
サンフランシスコバレエ団は、1933年に設立されたアメリカで最も古いプロのバレエ団です。
歴史のあるバレエ団として他のカンパニーとは一線を画しており、毎月100以上の公演を行い世界をリードしています。
このような名門バレエ団で、更に最高位ダンサーとして活躍されているということですから、同じ日本人として大変誇らしいですね!
まずは、そんな倉永さんのこれまでの歩みについてご紹介させて頂きます。
バレエとの歩み
幼少期
倉永さんは1984年に大阪府に生まれ、7歳から地主薫エコール・ド・バレエにてバレエの練習に励んでいました。
以前紹介した、現在英国ロイヤル・バレエ団にてプリンシパルとして活躍されている金子扶生さんと同じ出身校です。よろしければこちらの記事もご覧ください!
彼女は小さい頃からかなりストイックな性格でした。
「トレーニングマシーン」というあだ名がついていた程で、週に5回のレッスンだけでなく、自主練も欠かさなかったそうです。
放課後は毎日走り回って遊んでいた自分の幼少期を思い返すと唖然とします、、。
輝かしい功績
並ならぬ努力も相まって、小さい頃から多くのコンクールで金賞を獲得してきました。
大きな大会でも数々の賞を獲得されています。
- 1997年 第54回全国舞踏コンクール 第一位
- 2001年 第9回モスクワ国際バレエコンクール金賞(女性ジュニア部門日本人初)
- 2001年 ローザンヌ国際バレエコンクール プロ研修賞
- 2006年 ジャクソン国際バレエコンクール金賞(女性シニア部門日本人初)
- 2017年 ブノワ賞ノミネート ※バレエ界のアカデミー賞
日本人初の受賞もあり、躍進的な活躍をされてきたことが分かります。
こちらはローザンヌバレエコンクールに出場された際の映像です。
『ジゼル』より第一幕のヴァリエーションですが、ジゼルの控えめながらも明るい性格が見て伺えます。
彼女ならではの溢れる気品や正確なターン・ポジションといった繊細なテクニックが発揮されていて、他の出場者とは一味違う印象が持たれます。
険しい日々
華々しい功績を持つ倉永さんですが、常に順風満帆のバレエ人生を過ごしていたわけではありません。
17歳の時にローザンヌ国際バレエコンクールでプロ研修賞を受賞し、サンフランシスコに渡りました。
しかし日本とは違って枠に囚われないアメリカのバレエスタイルに圧倒され、戸惑う内に終わってしまったそうです。その結果バレエ団との正式契約を勝ち取ることができませんでした。
それでも倉永さんは「アメリカのスタイルを学ぶべきだ」というアドバイスのもと、ニューヨーク・シティー・バレエ団付属のスクール・オブ・アメリカン・バレエでアメリカのバレエスタイルを学び直したそうです。
その結果、19歳でボストン・バレエ団のオーディションに合格し、プロダンサーとしての道を歩み始めました。
ボストン・バレエ団には16年間在籍されており、「ボストン・バレエ団に育ててもらえなかったとしたら、今の自分の踊りはできなかった」と語っています。
一つの演目に対してたっぷりと時間が設けられているため、丁寧にコーチングを受けることができたそうです。
バレエ団に入団した6年後にはプリンシパルダンサーに昇格されています。
挫折を経験しても常に向上心を持って鍛錬し続けた彼女の努力は計り知れないです。
世界のバレエファンを虜にする魅力
バレエ界の第一線で活躍し続ける倉永さんの魅力について紹介していきたいと思います!
正確でブレないターン
この投稿をInstagramで見る
こちらは倉永さんのインスタグラムの映像です。
こちらはフェッテという技で、片足で踏み切る回転を連続して行うものです。
映像で見て分かるように、彼女の回転は全くブレません。常に中心で回り続けて位置がずれていないですよね。
更に回っている途中の姿も美しく、正確な足のポジションを保ち続けています。
こんなターンは軸足の筋力や体幹、バランス感覚など並大抵の技術では再現することができません。
繊細で気品漂う表現力
こちらの映像は『海賊』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥです。
どこを切り取っても美しくて思わず見惚れてしまいます。
156cmと、他の海外のバレエダンサーと比べるとかなり小柄な倉永さんですが、それを全く感じさせない程、腕や上体の使い方が伸びやかで存在感がありますよね。
指先や爪先の絶妙な動きにも、倉永さんのこだわりが感じられます。
Instagramで見せる姿
倉永さんはinstagramをよく更新されていて、バレエ団での日常の様子やトレーニング、ご友人とのプライベートまで垣間見ることができます。
コロナ渦での活動
2019年にサンフランシスコバレエ団に移籍してからすぐに新型コロナウイルスが蔓延してしまいました。
公演が中止されただけでなく、カンパニーでのレッスンさえも中止を余儀なくされました。
ダンサーとしては絶望的な状況とも言える中で、倉永さんは
「非常に残念ではあるが、くよくよしても仕方ない。この状況でしか出来ないことを毎日探している。1日1日を大切に過ごそうと思う。」
と語っていました。努力家で前向きな倉永さんらしい素敵な考えですよね。
実際にオンラインで世界中のダンサーにレッスンをしたり、SNSで自宅でのトレーニングを発信したりと、精力的に活動されていました。
こちらは2020年の5月にロックダウン中のサンフランシスコの自宅で披露された「瀕死の白鳥」です。
実際に私もステイホーム中で退屈な毎日を送る中でこの動画に出会い、久しぶりに心が揺さぶられるような気持ちになることが出来て感動したことを覚えています。
ダンサー仲間とのお茶目な日常
倉永さんは他のダンサーの方とも仲が良く、和やかに談笑する様子やたまにふざけている様子も伺えます。
お茶目で少女のような倉永さんと、舞台上の美しい倉永さんとのギャップが面白くてついつい投稿を追ってしまいます!
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
一緒に写っているのはイタリア人のアンジェロ・グレコさんで、倉永さんのパートナーとしてほぼ全ての作品で共演しています。
初めて会った時から意気投合して、今ではプライベートでも仲良くされているそうです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はバレエダンサーの倉永美沙さんについてご紹介させて頂きました。
第一線で活躍し、世界中にファンを持つ彼女の姿は日本でプロを目指しているダンサーたちにっとての憧れであり、目標であるのではないでしょうか。
Instagramのストーリーでは毎日トレーニングや練習をしている様子が伺えますが、
どれだけ成功を収めた方でも、初心を忘れずに努力を続けていくことが大事なのだと痛感させられます。
日本ではコロナの感染が落ち着いていることもあり、今後の来日公演も期待できるのではないでしょうか!
是非一度、倉永さんのパフォーマンスをこの目で見てみたいものですね!