【展覧会】「リンガ・フランカ」がトーキョーアーツアンドスペース本郷で開催!

2025年5月17日 〜 2025年6月22日

アートコンサルティング

2025年5月17日(土)より「リンガ・フランカ」がトーキョーアーツアンドスペース本郷で開催されます!

世界の街を舞台に滞在制作を行ったアーティストたちによる成果発表展

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ滞在制作の機会を提供しています。
本展では2期にわたって、東京や世界各国のレジデンスに滞在した総勢14名の国内外のアーティストたちがその成果を発表します。第1期では「分断を越えて」というテーマを共有してTOKASレジデンシ―で滞在制作を行ったアーティストを含む7名が、第2期では2024年度に提携機関に派遣、あるいはTOKASへ招聘された作家たちが、同じ空間を共有し行うグループ展です。

人類は、地球上の異なる地域で、それぞれの自然と共存・適応しながら、社会生活を営み、固有の文化や習慣、言語を発達させてきました。そして、気候の変化や資源の確保といったさまざまな理由により、集団は別の土地へ移動し、そこで自分たちとは異なる背景をもつ別の社会集団と出会います。その中で、互いの集団が用いることば同士が接触し、互いに影響しあい、単純な意思疎通を可能にする言語が生まれました。さらにそれが土地への定着や融合を繰り返すことで、新たな共通言語リンガ・フランカとして発展します。

本展に参加するアーティストたちも、各地のレジデンス滞在中に、異なる文化的背景をもつ人々と交流を深め、彼らが抱く問題意識や興味を追いながらリサーチを進め、その経験を凝縮させてきました。そして、それらは作品のかたちとなって空間に立ち現れ、他者に何かを伝える媒体となります。示唆に富んだ彼らの視線や現実への挑み方は、同時代を生きる私たち観るものが蓄積してきた知識や想像力と有機的に繋ぎ合わさり、さまざまな反応や解釈に辿り着いていきます。
異なる母語話者同士が、どうにか意思疎通を図るために生まれ、発展したリンガ・フランカのように、本展を通じてまだ知らなかった世界、自分では意識してこなかった事柄に触れることで、自分を取り巻く背景や因習、固定観念などから解放され、互いを理解するための新しいことばを得られるのかもしれません。

 

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展覧会情報

会期[第1期]2025年5月17日(土)〜2025年6月22日(日)
[第2期]2025年7月5日(土)〜2025年8月10日(日)
開館時間11:00〜19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日月曜日(7月21日は開館)、7月22日(火)
会場トーキョーアーツアンドスペース本郷
公式サイトhttps://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2025/20250517-7413.html
観覧料無料
アーティスト第1期:ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ、木村桃子、カルメン・パパリア、久松知子、森あらた、山田 悠、リスキー・ラズアルディ
第2期:AKONITO、綾野文麿、金 サジ、小宮知久、陳哲(チェン・ズ)、露木春那、クリストファー=ジョシュア・ベントン
住所
アクセス・御茶ノ水駅(JR中央線・総武線:お茶の水橋口/東京メトロ丸ノ内線:1番出口)
・水道橋駅(都営地下鉄三田線:A1出口/JR総武線:東口)
・本郷三丁目駅 (都営地下鉄大江戸線:3番出口/東京メトロ丸ノ内線:1番出口)
各駅より徒歩7分
詳細は「トーキョーアーツアンドスペース本郷 アクセス」から

第1期:5/17~6/22

テーマ・プロジェクト「分断を越えて | Beyond Divisions」

テーマ・プロジェクトでは、TOKASレジデンシーに滞在した4名のアーティストが、「分断を越えて」 を主題に、対話や議論を重ねながらそれぞれ個別に制作活動に取り組みました。 異なる立場や価値観、バックグラウンドを持つアーティストが捉えるさまざまな分断について、 制作や芸術的実践をとおしてどのように提示、応答しているのかを話し合い、 そこから見出される共通点を探りました。

※詳細は公式サイトよりご確認ください。

ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ | Borjana VENTZISLAVOVA

ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ《7 butterflies and we dance. And it will be our revolution.
《7 butterflies and we dance. And it will be our revolution. 》
2025 映像

カルメン・パパリア | Carmen PAPALIA

カルメン・パパリア《Mobility Device》
《Mobility Device》
2015~ パフォーマンス

久松知子 | HISAMATSU Tomoko

久松知子《ダンシングサラリーマン》
《ダンシングサラリーマン》
2024~

森あらた | MORI Arata

森あらた《無題》
《無題》2024 映像

木村桃子 | KIMURA Momoko

木村桃子《Glowing stump》
《Glowing stump》2024
木、光ファイバー、映像
Photo: Alexis Bernard

山田 悠 | YAMADA Haruka

山田 悠《Sun of the City (Tartu)》
《Sun of the City (Tartu)》2019
Photo: Roser Cussó

リスキー・ラズアルディ | Rizki LAZUARDI

リスキー・ラズアルディ《Not Masterless Object》
《Not Masterless Object》2024
CGIとHDビデオ/マルチチャンネルビデオと空間インスタレーション

第2期:7/5~8/10

AKONITO

AKONITO《The name of the flower you didn't remember after all.》
《The name of the flower you didn’t remember after all.》2024
紙にプリント

綾野文麿 | AYANO Fumimaro

綾野文麿 WIELSでのオープンスタジオの様子
WIELSでのオープンスタジオの様子

金 サジ | KIM Sajik

金 サジ《双子(青)》《双子(赤)》
《双子(青)》《双子(赤)》2019
インクジェットプリント

小宮知久 | KOMIYA Chiku

小宮知久《Koe Language Songs Project》
《Koe Language Songs Project》2024
スピーカー(4ch)、マイク、映像、紙
Photo: Elis Hannikainen

陳哲(チェン・ズ) | CHEN Zhe

陳哲(チェン・ズ)《Celestial-cranial Instrument: Sutural Sundial & Sutural Moondial》
《Celestial-cranial Instrument: Sutural Sundial & Sutural Moondial》
2022-2023
真鍮、ガラス製レンズ
Courtesy of TAG Art Museum、青島

露木春那 | TSUYUKI Haruna

露木春那《蓄魂碑》
《蓄魂碑》2024
紙、クレヨン、墨、LED

クリストファー=ジョシュア・ベントン | Christopher Joshua BENTON

クリストファー=ジョシュア・ベントン《Where Lies My Carpet is Thy Home》
《Where Lies My Carpet is Thy Home》展示風景、2024
© Lance Gerber

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