Rina Sawayama/リナ サワヤマ
<プロフィール>
1990年に新潟で生まれ、その後東京に移り、4歳の時に父親の仕事の関係でロンドンに移住し、ノース・ロンドンの日本人学校や現地の高校など7つの学校に通ったといいます。
大学はイギリスの名門 ケンブリッジ大学へ入学し、心理学、政治学、社会学などを学びました。特に心理学を学んだ経験が、”両親はなぜ離婚したのか”という長年彼女の抱えていた疑問に対して、学術的に説明しうるもので、後の彼女の考え方に影響を及ぼしたようです。
大学卒業後に本格的に音楽活動を始動し、2013年には「Sleeping in Waking」でデビューしました。また卒業直後から音楽だけではなく、モデルとしても活動していました。2017年にはシャミールとのコラボレーション「Tunnel Vision」を発表、またニューヨークの音楽誌、The Faderにて「2017年知っておくべきアーティスト」に選出され注目を集めました。
イギリスで外出規制がされる中で「今こそ世界には音楽が必要」という強い意思から、自身のアルバムを2020年4月に配信するなど、その活動の勢いは止まりません。
<作品>
幼少期より音楽に興味があり、6歳の頃に両親の前で宇多田ヒカルを歌ったことがきっかけの一つとなったようです。13歳の頃から音楽制作活動をはじめ、その中で宇多田ヒカルのみならず、椎名林檎、ビヨンセなどの女性シンガーに影響を受けたそうです。
彼女は作品を制作するうえで、音楽、メロディー、そして何よりポップであることをとても大切にします。過去の取材で彼女は、「コンセプトや歌詞に力を入れすぎると聴く人を遠ざけてしまうことがあるかもしれないけど、メロディーやフィーリングがキャッチーであるようにソングライティングに注力して、ポップに仕上げれば、人は聴いてくれると思う。」と述べています。
(She is, 2020年3・4月 特集:どこで生きる? Rina Sawayama「日本人の女性は怒らない」というステレオタイプを覆す, P.2 )
彼女にポップとはジャンルとしてとらえるものではなく、旋律の美しさそのものであり、一番多くの人たちに自らの価値観を伝えることができるプラットフォームのようなものであると言います。インターネット上には多くのネガティブな感情があり、ここに自分の音楽を通じてポジティビティを広め、人々を幸せにしたいというのが彼女の願いです。
人種、性別、家族など、現代社会が抱える様々な問題に対し、音楽を通して自らの考え方を伝えようとしています。「曲を作り、歌うだけで終わらせないことが、次世代のヴィジョナリー・アーティストが担うべき責任」と彼女は取材の中で述べています。次世代のレディーガガともいわれる彼女の今後の活躍に是非注目しましょう^^
<参考文献>
TOP画像:https://www.clashmusic.com/sites/default/files/field/image/unnamed%282%29_185.jpg
https://sheishere.jp/interview/202004-rinasawayama/
https://i-d.vice.com/jp/article/mbgyyx/rina-sawayama-interview
https://www.nme.com/reviews/album/rina-sawayama-sawayama-review-2647142
https://www.musicvoice.jp/news/202004180146990/
https://avex.jp/rinasawayama/news/detail.php?id=1082742
https://www.refinery29.com/en-gb/rina-sawayama-tells-us-how-to-combat-social-media-anxiety