こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはD.LEAGUE(Dリーグ)というプロダンスリーグを知っていますか?
JリーグやBリーグに並ぶような年間を通して行われるダンスの新しい競技形態で、
つい最近、2021年の1月に開始されました。
▼この記事ではDリーグのルールや注目チームについてご紹介します!▼
目次
Dリーグとは?
目的はなに?
世界中すべての人に、
「ダンスがある人生」をもたらす。
D.LEAGUEがあることで、そこを目指す人や、
観戦を趣味にする人が生まれる。
D.LEAGUE以外も含めてダンスの裾野を広げ、
全ての人の「人生に欠かせないもの」にしていく。
公式HPによると、上記のように記されています。
つまり、ダンスを人々にとって身近なものにすることで、
人々の意識の中の「ダンスをする」という選択肢を当たり前にあるものに変えていくこと、
サッカーや野球のように親しみがあって生活の一部であるような位置付けにしていくことが目指されているのではないでしょうか。
また、
ダンスの見方・見せ方の
NEW STANDARDをつくる
これまでは様々に存在したダンスの見方と見せ方に、
誰でもわかるNEW STANDARDをつくる。
この「新しい共通認識」から、ダンスの民主化をはじめていく。
民主化というのは民意が反映されるようになるということですので、
ダンサーと彼らの姿を見る人たちが新たな価値観を創造し、
元から存在するルールに当てはめて評価されるのではなく、互いに高め合って日々進化していくことが目的であると言えるでしょう。
独自のルール
10近いチームが年間を通じて戦うDリーグには、独自のルールや試合形式があります。
まず、Dリーグの1年間は
REGULAR SEASON・CHAMPIONSHIP・AWARD
によって構成されます。
REGULAR SEASON 全12ラウンドで構成され、各ラウンドは9つのショーケースで構成される。上位4チームがCHAMPIONSHIPに進出できる。 |
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CHAMPIONSHIP 4チームのトーナメント方式で行われ、SEASONCHAMPIONが決定する。 |
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AWARD そのSEASONで優れた選手が表彰され、その選手のパフォーマンスが行われる。 |
特にREGULAR SEASONでは1つのチームが12回も作品を制作するのですが、一作品ごとに約3週間ほどしか与えられていません。
年間を通して常に作品制作に追われることになるため、ダンサーにとって非常にハードなスケジュールであると思われます。
その反面、観客としては短いスパンで優れたダンサーたちの力を振り絞った作品を沢山見られるのですから、かなり見応えがあるのではないでしょうか!
飽きさせないチーム編成
各チームは8人で構成されます。そのうち1人はチームの監督的なポジションを担うDIRECTER(ディレクター)で、期間内に変更することはありません。
また、期間限定で出演するSP DANCER(スペシャルダンサー)が存在し、1年間通じて出演するREGULAR DANCER(レギュラーダンサー)との組み合わせでチームは編成されます。
スペシャルダンサーの人数に限りはありませんので、毎回どんなメンバーが出場するのかというドキドキも楽しみの一つですよね!
気になる採点基準
各ROUNDの得点は、ジャッジポイント・オーディエンスポイントを合わせた100点満点で計算します。JUDGE 8名は、DANCER JUDGE (ダンサージャッジ)4名・ENTERTAINER JUDGE(エンターテイナージャッジ) 4名で構成されます。
ジャッジポイントは、JUDGEの8名が1名10点満点で採点します。その80点満点にアプリの有料会員による投票が20点満点で加えられます。
それらを合わせて100点満点で採点されるということです。
ダンスならではの審査項目
- DANCER JUDGEの審査項目
1. スキル
スキルとは、各チームのダンサーの一人一人の技や動きのリズム感、基礎力、それらの難易度・完成度を指します。ダンスの最も重要な要素であるリズム感、そして各ジャンルにおいて多数存在する基礎となるあらゆる伝統的な動きなどを、どの難易度と完成度で音楽に調和させて駆使できているかを総合的に判断、評価します。2. クリエイション※DANCER JUDGE用
クリエイションとは、各チーム各ダンサー独自の技や一つ一つの動き、または作品としての革新性、独創性の事を指します。ダンスの世界における伝統的なムーヴやステップに対しての新たな見せ方や音楽のアプローチの仕方、演出方法等、様々な視点においての斬新さを評価します。3. コレオグラフ
コレオグラフとは、チームごとに用意した楽曲に対する振付、構成、演出の事を指します。楽曲を最大限に活かした振付、人数を駆使したシンクロ度やフォーメーション、チーム独自の世界観の創出、主にそれらの観点から振付力の優劣をつけます。また前述した要素が必須ではなく、あくまでそれらを駆使し総合的にそのショーの質そのものを高めた振付を出来たかを評価します。4. ファッション※DANCER JUDGE用
ファッションとは、各チームの音楽やダンスパフォーマンスの為に用意した衣装の事を指す。派手さや単なる統一性、トレンド性のみを競うものではなく、あくまで総合的にダンスパフォーマンスとマッチングした衣装選び、世界観が創出されているかを評価する。5. 完成度
完成度とは、一つのショー全てを通して見た時の飽きさせない力量を指す。一作品トータルの流れとして改良の手を加える余地の少なさなどの完成度で評価する。
- ENTERTAINER JUDGEの審査項目
1. エナジー
2. クリエイション※ENTERTAINER JUDGE用
クリエイションとは、パフォーマンス芸術としての新しさを指し、作品の中に革新性、独創性があるかを評価する。但し単に奇抜な発想や方法を指すものではなく音楽の使い方、演出方法、ダンススタイル自体の見え方等、様々な視点においての斬新さを評価する。3. 表現力
4. ファッション※ENTERTAINER JUDGE用
ファッションとは、個性的かつ創造的に作品を表現・翻訳するための容姿・衣装のことを指す。ダンスのスキルや振付とは別にビジュアル自体が作品を表現しているか、観客が作品に引き込まれるようなビジュアルとなっているかを評価する。5. 完成度
ダンス自体の振付や技術だけでなく、衣装の完成度まで審査されるところがDリーグならではですよね!
ダンスには成功、失敗という明確な基準がありません。
ですので他のスポーツ競技のようにゴールで判断されたり、フィギュアスケートのような技術点があることもありません。
JUDGEや観客それぞれの視点によって直接評価されるため、ダンサーたちは日々試行錯誤して制作に取り組まなければならないのです。
このチームに注目!
D LEAGUEは単なるコンテストではなく、年間通してダンスの日本一を決める国内屈指の大会であるため、各チームがプロのダンサーを集めてチャンピオンを目指して挑みます。
チームに参加する一人一人が名の知れたダンサーであり、世界規模のバトルやコンテストにおける数々の功績を持っているのです。
ここで、来季の活躍も間違いなしの注目チームを紹介していきましょう!
①avez ROYALBRATS
前回準優勝のこちらのチームは世界大会出場を目指して2014年4月に結成されたチームで、RIE HATAによってプロデュースされています。
「Body Rock Junior」というアメリカで開催された大会にて2年連続準優勝を果たし、世界のダンスシーンに名を轟かせました。
こちらの動画は当時の映像です。観客の声援が物語っています。
彼女は国内外でMV出演やバックダンサー、ワークショップ(1日または数日にわたるレッスン)の開催など、多岐にわたる活躍をしています。
オーディションによって選び抜かれた新進気鋭のメンバーは進化の歩みを止めず、
作品は回を重ねるごとに洗練されていきます。
このチームは主にドギーと呼ばれるジャンルのダンスが中心です。
揃った振付と豊かな表情、見ている方も自然と笑顔になるようなパワフルで明るい雰囲気が魅力です。
キレたっぷりの動きも日々の鍛錬が伺えますね!
②SEGA SAMMY LUX
こちらのチームは日本のストリートシーンを牽引してきたダンス界のレジェンドとも言われるBOBBYをディレクターに迎え、
リーダーのCANDOOはマイナビ主催の「DANCE@LIVE」という日本屈指のHIPHOPダンスのコンテストで優勝したことを初め、多くの輝かしい功績を持ちます。
他にもLDHが開業したEXPGから1万人のオーディションを勝ち抜いたダンサーやJ.S.B.undergroundという多岐に活躍するヒップホップクルーに所属するダンサーなど、
誰一人をとってもスター級のダンサーで構成されています。
彼らが踊るのはアメリカ東海岸で80年代後半から90年代前半にかけて若者に人気を集めた「new jack swing」(ニュージャックスウィング)といジャンルのダンスが中心です。
アップテンポな音楽とそれについていくリズム感と運動量が注目です。
見ている側もついつい身体を揺らしてしまうようなエネルギッシュな作品が魅力です!
③SEPTENI RAPTURES
こちらのチームはHIPHOPを始め、HOUSEやPOPなどあらゆるジャンルで活躍するダンサーが集結したフリースタイルの自由なチームです。
さらに平均年齢が19.7歳と、全チームの中で最年少となっております。
独自性の高いスタイルを持ち、DJやデザイナーとしても活躍しているディレクターのakihic☆彡を中心に、
ダンスバトルなどで世界的に活躍するダンサーが集まっています。
あらゆるスタイルを持つこのチームだからこそできる新しいダンスに注目です!
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今回は日本初のプロダンスリーグD.LEAGUEについて紹介してきました。
次回の夏季オリンピックからはBREAKE DANCEが競技に加わるということもあり、
皆さんのダンスへの関心も高まってきているのではないかと思います。
踊りの完成度だけでなく、音楽やダンスの文化、伝統にも重点を置いて競われるD.LEAGUEは、皆さんにとって新鮮で刺激的ではないでしょうか!
YouTubeや公式アプリ、Huluなどからでも気軽に動画を閲覧することができますので、
是非一度、見てみてはいかがでしょうか!