こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはフランク・ステラという現代アーティストを知っていますか?
アメリカ出身の抽象画、抽象表現に基づく彫刻を制作しており、戦後の抽象画を代表するアーティストです。
この記事ではフランク・ステラの『人生』と『作品』についてご紹介します!
目次
フランク・ステラ 基本情報
本名 | フランク・ステラ(Frank Stella) |
国籍/出身 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州 |
生年月日 | 1936年5月12日 |
分野/芸術動向 | アメリカンリアリズム(新写実主義) |
学歴/出身大学など | プリンストン大学 |
フランク・ステラは1936年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州、ボストン郊外モールデンに三人兄弟の長男として生まれます。ステラが絵を描き始めるきっかけとなったのは、高校(フィリップスアカデミー)の二年時に、当時教師として教えていた抽象表現主義者のパトリックモーガンから絵を習ったことと言われています。
高校卒業後は、アマゾン創始者であるジェフ・ベゾスが卒業したことでも有名なアメリカの名門校、プリンストン大学で美術史の学位を取得しました。在学中、プリンストン大学の教授である画家スのティーブングリーン、美術史家のウィリアムザイツにニューヨークの美術を紹介されたことが、初期の芸術的美学を形成したといいます。
フランク・ステラをもっと知りたい方はこちらの書籍もおススメです!
フランク・ステラに関する日本語の書籍はあまりありませんが、これらの本はそこまで難しい英語で書かれていませんので、ネイティブでない方も簡単に理解することができるかと思います。また、図や写真も多く掲載されていますので、英語が全く読めない方でも楽しめますよ!
経歴と作品
大学卒業後、ニューヨークのローワーイーストサイドの元宝石店にスタジオを構え、活動を始めました。初期の作品では、単色で平面的表現を展開し、厚みのある抽象表現主義からの脱却を示しており、これが世界的に注目を集めました。ステラはこれらの作品を「a flat surface with paint on it – nothing more(ペイントされた平らな表面、それ以上のものでは無い)」(https://www.theartstory.org/artist/stella-frank/life-and-legacy/#biography_headerより)と述べています。感情、知性、物理的状態の表現ではなく、それ自体が目的であるという彼の考え方を反映しています。
「Abstraction didn’t have to be limited to a kind of rectilinear geometry or even a simple curve geometry. It could have a geometry that had a narrative impact. In other words, you could tell a story with the shapes. It wouldn’t be a literal story, but the shapes and the interaction of the shapes and colors would give you a narrative sense. You could have a sense of an abstract piece flowing along and being part of an action or activity.」
幾何形体は物語にはなりえないが、私たちに物語を見るような感覚を与えてくれます。こうした作品はミニマリズムの考え方を生み出す重要な要素となりました。
1960年以降、ステラはアルミニウムや銅の絵画を制作するようになりました。初めは、初期の頃に制作していたストライプをモチーフとしていましたが、徐々に複雑な円形、ポリゴンをモチーフとするようになりました。1970年、ステラはニューヨーク近代美術館で回顧展を開催した最年少のアーティストとなりました。
1980年代以降は、自身の作品を色鮮やかに多面的に拡張し、彫刻、木版印刷、エッチング、手彩色などの様々なプロセスを組み合わせた作品を発表しました。その表現の豊かさはまさに建築プロジェクトともいえるでしょう。
まとめ
ステラは、工業的な外観、繰り返される幾何学的形態などの特徴的作品から、芸術史における不動の地位を確保しました。現在、ステラの作品は、シカゴ美術館、ワシントンDC国立美術館、ロンドンテートギャラリーなどの世界的に有名な美術館に収蔵されています。日本では、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館が、ステラ作品の世界的なコレクションを収蔵していることで知られています。機会があれば是非行ってみてはいかがでしょうか。