【徹底解説】ゲルハルト・リヒターとは?作品と人生を3分で理解しよう!

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こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!

突然ですが、皆さんはゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)という画家を知っていますか?

日本でも大規模個展を開催し、一躍有名になっているドイツ出身の現代アーティストです。

この記事ではゲルハルト・リヒターの『人生』と『作品』についてご紹介します!

ゲルハルト・リヒターって?

基本情報

本名 ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)
生年月日 1932年2月9日
出身 ドイツ ドレスデン
学歴 ドレスデン美術大学 / デュッセルドルフ芸術大学
分野 油彩画、写真、デジタルプリント、ガラス、鏡 …
傾向 現代アート / 新欧州絵画 / 資本主義リアリズム

ゲルハルト・リヒターは1932年、ドイツのエルベ川の谷間に位置している都市、ドレスデンに生まれます。1951年から1956年の間、ドレスデン美術大学で芸術を学びました。この学校では、芸術アカデミーの伝統的な教育を行っており、毎朝午前8時から8時間ヌードモデル、石膏、ライフドローイングをこなし、更には美術史、経済学、政治学なども学んだといいます。リヒターは絵を描くことに対しては積極的で、アカデミーに入ることに対してもほこりに感じていたようですが、絵以外の授業と早朝から授業がはじまることに苦手意識を持っていたようです。

当時、リヒターがいたドレスデンは旧東ドイツにあたる場所で、アカデミーの教育方針は社会主義レアリズムを是とするものでした。社会主義に相反する考えの芸術は禁止されており、印象派以降の作品や書籍を扱うことができませんでした。しかし、西ドイツの叔母から写真雑誌Magnumを送ってもらったり、実際に西ドイツを訪れ西側に芸術に触れることで、自身のいる環境の制約に対し不満を抱くようになります。

1961年3月、ベルリンの壁ができる数カ月前、妻と共に地下鉄で西ドイツに亡命し、難民申請をしました。西ドイツに行ってからは、デュッセルドルフ芸術大学に入学し独自の作風を展開していきます。1971年からデュッセルドルフ芸術大学で教授として15年働きました。

2012年、リヒターの「アプストラクテス・ビルト」が3400万ドルで落札、更に2013年に1968年作品「Domplatz, Mailand」が3700万ドルで落札されました。

個展も多く開催されており、日本でも何度も展覧会が開かれています。

経歴と作品

リヒターの作品は非常に多彩なスタイルで知られており、表現方法、コンセプトにとらわれず活動しています。アンゼルム・キーファー、ジグマー・ポルケ、ブラチャ・L・エッティンガーらとともに新欧州絵画(New European Painting)を作り出した一人とされています。

https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/photo-paintings/apples-3/apples-4969/?&categoryid=3&p=1&sp=32
https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/abstracts/colour-charts-12/ten-colours-10704/?&categoryid=12&p=1&sp=32

 

リヒターは、写真と絵画の境界線や絵画の果たす意義をテーマとし様々な作品を制作しています。技法として、写真の上にペインティングを施すオーバー・ペインテッド・フォトや画面全体をぼかしたフォトペインティングなどが知られています。

 

https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/photo-paintings/alpine-1/mountains-5917/?&categoryid=1&p=1&sp=32

 リヒターのフォトペインティングはどこか印象派のような要素を感じるかもしれません。しかし、印象派は写真に対抗する絵を作り出すのに対し、リヒターは写真の特性を組み込んだ絵を描きだします。作品を作るうえでの考え方が完全に異なっているのです。

https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/photo-paintings/nudes-16
https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/photo-paintings/nudes-16

また、オーバー・フォト・ペインティングでは写真と抽象絵画を融合させたような作品を作り出します。写真はそこにあるものをはっきり具体的に再現します。リヒターはこれに対し、写真の上にペインティングをすることではっきりとはわからない抽象的な画面に変換させます。写真の特性を絵画に取り込むリヒターの考え方が良く表れています。

https://www.gerhard-richter.com/en/art/overpainted-photographs/florence-78/3-jan-2000-florence-13724/?&categoryid=78&p=2&sp=32
https://www.gerhard-richter.com/en/art/overpainted-photographs/firenze-edition-77/firenze-1699-15424/?&categoryid=77&p=1&sp=32
https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/abstracts/abstracts-19801984-29/dutch-sea-battle-4590

リヒターはガラスの作品でも有名です。最近では、母国ドイツの修道院の新しいステンドグラスを設計しました。非常にカラフルな作品で、”抽象芸術を光に変える”などとも言われています。日本で展示会があった際は、是非足を運んでみたいですね。

https://news.artnet.com/art-world/richter-tholey-abbey-window-1795800

参考文献



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