【まるっと理解!】印象派ってなんですか?

こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!

突然ですが、みなさんは「印象派」という言葉を知っていますか?

「聞いたことはあるけれど、どんなものかはわからない…」という方も多いかもしれません。

この記事では印象派の『歴史』と『代表的な作品』をご紹介します!

印象派とは?

「印象派」とは、19世紀後半のパリに起こった芸術運動のこと。

当時のフランス美術界では、古典や宗教などを描く歴史画が評価され、現実の世界を描く風景画や風俗画はあまり評価されないテーマとされていました。

そんな風景画や風俗画を製作し、みずから印象派展を開催し活動した印象派の画家たちは、伝統的であったフランス美術界に大きな革命をもたらします。

彼らの作品は批評家から酷評されていたものの、一般層からは好意的に迎えられ、画家たち自身も「印象派」の名を使うようになっていきました。

印象派の特徴

印象派の作品における大きな特徴のひとつが、「屋外で目の前の風景・風俗を描いたこと」。

アトリエの中で描くことが常識とされていたそれまでの伝統を破り、目に映る風景やそこにある光の表情を描きました。

そのために編み出された筆触分割という独自の手法も、その特徴のひとつです。

光のきらめきを描くために明るい色で画面を塗る必要があった彼らは、絵具を混ぜずに原色のまま画面に乗せていく手法をとりました。これは、筆跡を残さず光沢のある画面に理想美を描く画法が評価されていたこの時代において、革新的な手法だったといえるでしょう。

光学理論に基づいて編み出されたこの手法で描くことにより、異なる絵具を混ぜることで暗い色ができるのを防ぐことができます。細かい色の群れが観る側の頭の中で混ぜ合わされて、画面が明るく感じられるのです。

この筆触分割を使い、印象派の画家たちは素早く移り変わる光を正確に捉え、描写することに成功しました。

名前の由来

「印象派」の名前は、クロード・モネの作品『印象、日の出』に由来しています。

この作品に対して、批評家であるルイ・ルロワが風刺新聞で酷評をしたことでそう呼ばれるようになりました。

Impression, sunrise, 1872 - Claude Monet

出典:Impression, sunrise, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

代表的な印象派の画家と作品

サロンや批評家から酷評を受けながらも運動を続け、美術史に革命を起こした印象派。ここからは、そんな印象派の画家たちと作品を紹介していきます!

エドゥアール・マネ(Edouard Manet)

Edouard Manet

出典;Self-Portrait with Palette – Edouard Manet, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

エドゥアール・マネは1832年1月23日にパリで生まれました。歴史画家であったトマ・クチュールに師事した後、1861年に画家への登竜門であったサロン・ド・パリで初入選を果たしました。

しかし、初期の作品『草上の朝食』と『オランピア』が、実在する人間や娼婦の裸婦像をありのままに描いたことにより、スキャンダルを巻き起こします。伝統的な手法とらわれない活動をした彼は「印象派の先駆者」と呼ばれ、のちに印象派を代表する画家となるドガやルノワール、クロード・モネに大きな影響を与えました。

Olympia 1863年

Olympia, 1863 - Edouard Manet

出典:Olympia, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

A Bar at the Folies-Berge 1882年

A Bar at the Folies-Bergere, 1882 - Edouard Manet

出典:A Bar at the Folies-Berge, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

クロード・モネ (Claude Monet)

 

Claude Monet

出典:Claude Monet, photo by Nadar, 1899, https://www.wikiart.org/en/

クロード・モネは1840年11月14日にパリで生まれました。公立中学校に入学したのち、画家のフランソワ=シャルル・オシャールから素描を学び、カリカチュア(似顔絵)を額縁屋で売りはじめます。1859年よりサロン出展を目指してパリに滞在し、入門したアトリエでオーギュスト・ルノワール、アルフレッド・シスレー、フレデリック・バジールらとともに戸外制作をして自然の光の描写を探究します。

サロンで落選を繰り返した彼は、自由な発表の場を求めてアトリエの仲間たちとともに印象派展を開催。印象派の創設者となりました。

Haystack 1865年

Haystack, 1865 - Claude Monet

出典;Haystack, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

Water Lilies 1906年

Water Lilies, 1906 - Claude Monet

出典;Water Lilies, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

ピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)

Pierre-Auguste Renoir

出典:Self-Portrait – Pierre-Auguste Renoir, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

ルノワールは1841年、フランス中西部の町リモージュで生まれました。13歳で磁器の絵付け職人になりますが、産業化の影響による仕事の減少を受け、惹かれていた絵画の道へ進みます。20歳でパリのアトリエに入ったルノワールは、モネやシスレーらと出会い、印象派の活動に参加。都市風俗や郊外の行楽地、女性像などを明るい色彩で描き、肖像画家としても成功しました。

Boating at Argenteuil 1873年

Boating at Argenteuil, 1873 - Pierre-Auguste Renoir

出典:Boating at Argenteuil, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

Dance at Moulin de la Galette 1876年

Dance at Moulin de la Galette, 1876 - Pierre-Auguste Renoir

出典:Dance at Moulin de la Galette, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

ポスト印象派の画家と作品

1886年から1905年までの約20年間に渡り、印象派の影響を受けつつも自分で新しいスタイルを確立していった画家が多く存在しました。

彼らをまとめて「ポスト印象派」と呼びます。

共通の手法を用いた印象派との違いは、画家によって作品のスタイルが異なること。

代表する画家として、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌらが活躍しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)

出典:Self-Portrait with Straw Hat, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

ポスト印象派を代表するのが、フィンセント・ファン・ゴッホ。1853年にオランダ南部のフロート・ズンデルトで生まれた彼は、精神障害を患いながら職を転々としたのち、画家となることを決意してパリに渡ります。印象派の作品に触れて影響を受けた彼は、鮮やかな色彩と力強い筆致や厚塗りによる手法を確立し、数々の代表作を生み出しました。

Still Life – Vase with Fifteen Sunflowers  1888年

出典:Still Life – Vase with Fifteen Sunflowers, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

The Starry Night  1889年

出典;The Starry Night, WIKIART, https://www.wikiart.org/en/

まとめ

いかがでしたか?

印象派の絵画は日本でも親しまれており、美術館では定期的に特別展が開催されています。

また、東京・上野の国立西洋美術館では、常設展でも印象派の作品を多く鑑賞することができます。

「印象派の画家に興味を持った!」という方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?