皆さんはウォルター・ハント・エヴェレットというアメリカ出身のイラストレーターをご存知ですか?
ウォルターはブランデーワイン派と呼ばれるハワード・パイル(アメリカのイラストレーションの父と称される画家)の弟子の一人です。名前こそあまり知られていないものの、鮮やかな色彩と緻密に構成された画面は、今でも見る人を魅了します。
この記事では、そんなウォルター・ハント・エヴェレットはどんな人だったのか、作品とともに紹介していきます!
目次
ウォルター・ハント・エヴェレットとは?
<名前>
ウォルター・ハント・エヴェレット(Walter Hunt Everett)
<国籍>
アメリカ
<人生>
ウォルター・ハント・エヴェレットは1880年8月20日に生まれました。ニュージャージー州ハドンフィールドの農場で幼少期を過ごした後に、ペンシルベニア工業芸術学校へ通い始めます。しばらくするとドレクセル大学のハワード・パイルのもとで学び始め、ハワードが新しくブランデーワイン学校を開設するとそこに入学します。自宅から学校が40キロも離れているにも関わらず、自転車でパイルのもとへ通っていたそうです。
初期のころはハワード・パイルの後継者になると言われるほどの才能を見込まれており、ノーマン・ロックウェルと肩を並べるほどだと言われていました。(ノーマン・ロックウェルはアメリカの大衆から絶大な人気がある画家です。)しかしながら、どういうわけか有望視されていたキャリアの途中で注目されなくなり、1946年に静かに息を引き取ります。彼の死後、自宅から25個の油絵の作品が見つかり、これが彼の唯一最大のコレクションとなっています。
ウォルター・ハント・エヴェレットの作品
PAN PLAYING FLUTE
Take a Look at Life/Redbook, July 1930
ウォルター・ハント・エヴェレットはアメリカのイラストレーション黄金期を駆け抜けた画家の一人です。前述したようにその才能はずば抜けており、緻密に設計された筆の軌跡、光をとらえた平面的構図を特徴としています。師匠のハワード・パイルは印象派のゴッホからも尊敬されており、それもあってか印象派に近い画風となっています。
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
EMBRACING COUPLE
30歳の頃になるとサタデーイブニングポストのレギュラーアーティストになりました。1910年に初めての寄稿をし、その後七年間に渡り定期的にイラストレーションを寄稿し続けました。
J・C・ライエンデッカーやノーマン・ロックウェルのようなリアルなタッチとは異なり、ウォルターは大胆で光をとらえた平面的構成のイラストレーションを描きました。光の捉え方は前述したように印象派と共通するところがありますね!
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
THREE WOMEN SUN BATHING
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
MONOCHROME OILS
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
SKETCHES & STUDIES
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
出典:COLLECTION, WALTER H EVERETT, http://www.walterheverett.com/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ウォルター・ハント・エヴェレットはアメリカのイラストレーション黄金期を代表するイラストレーターであることが作品から伝わってきたのではないでしょうか。作品のためにすべてをささげる姿勢はまさにクリエーターの鏡ですね!
Euphoric””では、今後も数多くのアーティストをご紹介していくだけではなく、弊社デザイナーが使っているAdobeソフトのイラレやフォトショのチュートリアル、3Dプリンターの解説などを記事にしています。
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