2025年10月4日(土)より「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」が豊田市美術館で開催されます!
本展は、中嶋泉著『アンチ・アクション─日本戦後絵画と女性画家』(ブリュッケ、2019年、第 42 回サントリー学芸賞受賞)で開示された視座をもとに、日本の近現代美術史の再解釈を試みる企画です。第二次世界大戦敗戦後の 1950 年代から 60 年代にかけて、日本では短期間ではあるものの女性作家が前衛美術の領域で大きな注目を集めました。その後押しをしたのが、欧米を中心に隆盛し、フランスを経由して流入した芸術運動「アンフォルメル(非定形)」と、それに応じる批評家たちの言葉です。ところが、ほどなくして熱は冷め、アンフォルメル運動が一時的な「旋風」に過ぎなかったという反省とともに、「アクション・ペインティング」という様式概念がアメリカから導入されると、女性作家たちは如実に批評対象から外されていくことになります。豪快さや力強さといった、男性性と親密な「アクション」の概念に、中原佑介や東野芳明といった、その後の美術史を形作ることになる男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのです。こうした経緯を分析したうえで、中嶋氏が女性作家たちの「アクション」への対抗意識を指して創案したのが、本展タイトルにある「アンチ・アクション」という印象的な言葉です。本展では、ジェンダー研究の観点から美術史の読み直しを図る「アンチ・アクション」の概念を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子をはじめとした 14 名の女性作家による作品およそ120 点を紹介します。ぜひこの機会に、彼女たち、それぞれのアクションへの対抗意識と独自の挑戦の軌跡にご注目ください。
EXHIBITION with TICKET/展示会 (特典付) EXHIBITION/展示会
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会期 | 2025年10月4日(土)~2025年11月30日(日) |
開館時間 | 10時~17時30分 (入場は17時まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日は除く)、年末・年始 |
会場 | 豊田市美術館 |
公式サイト | https://www.museum.toyota.aichi.jp/ |
観覧料 | 当日窓口販売:一般 1,500円/高大生 1,000円/中学生以下 無料 当日窓口販売:一般 1,300円/高大生 800円/中学生以下 無料 *前売券販売所、その他観覧料の減免や割引等については、公式ウェブサイトをご確認ください。 |
住所 | |
アクセス | 公共共通機関をご利用の場合 名古屋駅より電車 : 約60分 地下鉄東山線伏見駅乗換え、地下鉄鶴舞線豊田市行き終点下車 ・名鉄名古屋本線豊橋行き「知立」乗換え、名鉄三河線猿投行き「豊田市」下車 豊橋駅より電車: 約60分 名鉄名古屋本線名鉄岐阜行き又は新鵜沼行き「知立」乗り換え、 名鉄三河線猿投行き「豊田市」下車 最寄駅より徒歩 : 約15分 お車をご利用の場合 東名高速道路 豊田ICより約15分 東海環状自動車道 豊田松平ICより約15分 伊勢湾岸自動車道 豊田東ICより約20分 詳細は「豊田市美術館アクセス」から |
展示内容
芥川(間所)紗織 《黒と茶》1962年 東京国立近代美術館蔵
草間彌生《Paci c Ocean》1959年 作家蔵 ©YAYOI KUSAMA
山崎つる子 《作品》1963年 兵庫県立美術館蔵(山村コレクション)©️ Estate of Tsuruko Yamazaki, courtesy of LADS Gallery, Osaka and Take Ninagawa,Tokyo