【展覧会】奈良県立美術館にて「吉野林業の世界」が開催!

2025年9月13日 〜 2025年11月16日
重要有形民俗文化財 タルマル 奈良県立民俗博物館蔵

アートコンサルティング

2025年9月13日(土)より「奈良県立民族博物館企画「吉野林業の世界」」が奈良県立美術館 1Fギャラリーで開催されます!

 今回、彫刻家の安藤榮作氏の展覧会にあわせ、吉野林業用具と林産加工用具を通じて、「木」を利用した人間生活を伝える展示を試み、本展では、「吉野林業用具と林産加工用具」の一部を展示します。

 この「吉野林業用具と林産加工用具」は、木を切り倒すことなどに用いる林業用具616点、切り出した木を加工した道具などの林産加工用具1,292点、あわせて1,908 点からなり、2007年に重要有形民俗文化財の指定を受け、保護措置がはかられています。民俗文化財には制度上、国宝指定がなく、この重要有形民俗文化財は、国宝と同等の価値があります。奈良県には林業の道具がこれだけ多くそろっており、吉野林業の全体像を捉えることができると評価されました。これらの道具は同じように見えても、一点一点、用途にあわせて違っていたり、手作りで繊細に作られていたり、工夫が凝らされているところが見所です。

 我々人類は、近年は低価格を実現するために、道具を、規格を決めて、速い速度で大量生産によって作り出してきました。現在の大量消費生活のーつの帰結といえますが、それは、現代ではたまたま、平均的な形、あるいは一定の強度で作ったものが便利なことから享受されているにすぎません。決して、ほとんどが手作りでできている時代の道具が劣っているわけではないのです。道具はその時代の社会の求めに応じて作られ、生産・使用されてきたものでした。

 吉野林業に着目する本展示を通じて、我々人類が何を選択し、何を捨ててきたのか、その時代の中の生活の知恵をご覧ください。

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展覧会情報

会期2025年9月13日(土)~2025年11月16日(日)
開館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日9/16(火)、9/22(月)、9/29(月)、10/6(月)、10/14(火)、10/20(月)
会場奈良県立美術館 1Fギャラリー
公式サイトhttps://www.pref.nara.jp/69830.htm
観覧料無料
住所
アクセス

公共交通機関ご利用の場合
近鉄・奈良駅/1番出口から徒歩5分
JR・奈良駅/東口バス乗り場から奈良交通バス「県庁前」下車  

お車の場合
東京 名古屋より/東名阪有料道路、名阪国道利用で天理インター下車
京都より/京奈和自動車道または国道24号線利用
大阪より/第二阪奈道路利用で終点宝来ランプ下車、または西名阪自動車道利用で天理インター下車                


当館には専用駐車場がありませんので、 登大路自動車駐車場(奈良県庁 分庁舎東側)等、近辺の有料駐車場をご利用下さい。

展示内容

重要有形民俗文化財 ヨキ 奈良県立民俗博物館蔵
重要有形民俗文化財 挽物(ひきもの)(椀(わん)) 奈良県立民俗博物館蔵
杓子(しゃくし)重要有形民俗文化財 奈良県立民俗博物館蔵

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