作業中や手が離せない方は音声だけでも聞いてみてください。
みなさんはマシュー・ボーンを知っていますか?
マシュー・ボーンはイギリスのコンテンポラリーダンスの演出家・振付家です。
古典的なバレエ作品をコンテンポラリーダンスにリメイクするなど、常にエンターテインメントに新しい価値観を与え続けるマシュー・ボーン。
この記事ではマシュー・ボーンの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!
目次
マシュー・ボーンってどんな人?
〈名前〉マシュー・ボーン(Matthew Bourne)
〈出身〉イギリス ロンドン
マシュー・ボーン(Matthew Bourne)は、1960年1月13日にイギリスのロンドンで生まれました。幼いころから舞台や映画の大ファンだったマシューは、20歳からロンドン・ラバン・ダンス学校に通い、22歳の頃にようやくダンスを学び始めました。
ダンスを始めるには遅い年齢でしたが、マシューは卒業後もエンターテインメントの世界で活躍していきます。
そして、1987年にはコンテンポラリー舞踊団「アドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ(AMP)」(現在のNew Adventures)を設立しました。
マシュー・ボーンが演出を手がけるもので有名なのが、古典バレエ作品のリメイクバージョンの数々です。
古典バレエというと、長い時間の中で守られてきた物語のイメージから舞台演出の手法はなんとなく想像出来てしまうかもしれませんが、マシューはそんな常識を良い意味で裏切ってきます!
マシュー・ボーンの代表作品
いくつかの代表的な作品をご紹介いたします!
白鳥の湖
マシュー・ボーンの作品のなかで最も有名なのが、「白鳥の湖」
100年以上もの間、古典バレエ作品である「白鳥の湖」は、はかなく優美な女性ダンサーが白鳥役を務め、その悲しげな世界観を表現してきました。しかし、マシュー・ボーンの演出による「白鳥の湖」では男性が白鳥役をしています。パワフルで凛々しく、これまでと違った新しい世界観へと惹き込んでいきます。
物語にも手が加えられ、男性ダンサー達の肉体美が際立つような白鳥の衣装や古典バレエバージョンの音楽とマシュー振付のコンテンポラリーダンスが交わる演出は、ダンスのジャンルの枠を超えた斬新さがあります!
マシュー・ボーンは「白鳥の湖」でトニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞をはじめ、数多くの国際的な賞を受賞し、異例のロングランを達成、ブロードウェイでも上映されました。
ザ・カーマン
次にご紹介するのが「ザ・カーマン」
誰もが耳にしたことがあるジョルジュ・ビゼー作曲の「カルメン組曲」のオペラを元に創られた作品です。
ビゼ―のオペラとは異なる物語となっており、マシューはジェームズ・ケインの小説「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をベースにストーリーを創り上げたそうです。
情熱溢れる振付と舞台演出に官能的な要素も加わり、洗練された表現が実に魅力的です。
赤い靴
最後にご紹介するのは「赤い靴」
アンデルセン童話を原作に創られた1948年のバレエ映画「赤い靴」をマシュー・ボーンが舞台上で蘇らせました。
バレエ映画の「赤い靴」はマシュー・ボーンが幼いころから愛し続けた名作であり、彼の世界観に落とし込まれた本作はローレンス・オリヴィエ賞を受賞しました。
実はこちらのマシュー・ボーン演出の「赤い靴」、2021年2月に映画としてで公開されます!
まとめ
いかがだったでしょうか?
「バレエ界の鬼才」と呼ばれるマシュー・ボーンの演出は元来の価値観を鮮やかに覆します。
古典バレエというと初心者の方にはとっつきにくく、舞台を鑑賞しに行くのも敷居の高さを感じてしまうかもしれませんが、マシュー・ボーン演出のリメイクバージョンはエンターテインメントの世界の垣根を超えて幅広い人々に愛され評価されています。
彼のエンターテインメントへの情熱と演出の才能が注ぎ決まれた舞台に、みなさんも是非触れてみてください。