
突然ですが、このような建築をご存知でしょうか?
シンプルで木を使ったモダンなデザイン、どこか日本の伝統的な建物のような温かみを感じる。
この建築物は北欧によく見られるデザインで、-30度の冬にも耐えられる断熱性、気密性を兼ね備えた北欧住宅です。
今回ご紹介する人物はフィンランド出身で1900年代半ばに活躍した、
世界的に有名な北欧の建築家であるアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)です。
彼は建築物だけではなく、家具・照明器具・布製品も手掛けています。
今回は北欧建築物のデザインの生みの親であるアルヴァ・アアルトについて紹介したいと思います。
目次
北欧の建築家、アルヴァ・アアルトってどんな人?
<名前>アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)
<国籍>フィンランド
<ジャンル>北欧モダニズム
<経歴>
アルヴァ・アアルトは1898年にフィンランドで生まれた。
大学時代はフィンランドの首都ヘルシンキにある、ヘルシンキ工科大学にて建築を学び、1922年にアルヴァート・ヴィルケの事務所に就職。
翌年の1923年には自身の建築事務所を作り、頭角を表す。
1928年のパイミオのサナトリウム(結核療養所)がコンペで1位を獲得し、アルヴァ・アアルトは世界的に有名になった。
その後、「41アームチェア パイミオ」「スツール 60」「アールト・ベース」を制作・展示。
「ピル・コラ地区計画」「サユナットサロ島の建設計画」などの都市計画にも携わり、北欧の建築に携わり続けてきました。
そして1976年 ヘルシンキにて逝去。
アルヴァ・アアルトの代表作
41アームチェア パイミオ
もともとは「パイミオのサナトリウム」を設計する際に、感じが使用する椅子として作られた。
現在は世界中の人々に北欧の家具として愛されている。

スツール60
シンプルでありながら、温かみあふれるスツール60。
1933年11月にロンドンで開催された”Wood Only”展覧会で発表された。

アールト・ベース
特徴的なフォルムはフィンランドの湖をモチーフに作られている。
湖に花を生ける、なんともお洒落なデザイン。
1936年に発表された。

アールト邸(The Aalt House)
1934年にアルヴァ・アアルトはヘルシンキのムンキニエミ地区の自然豊かな土地を購入し、住居を設計。
この建物は1936年に完成し、彼の自邸、アトリエとなった。
アールトのアトリエ(Studio Aalt)
このアトリエはアールト邸から徒歩15分程の場所の静かな住宅街に建てられている。
敷地には傾斜があり、その傾斜を活かしたデザインとなっている。
アトリエのスペースにはアアルトの名作椅子が並んでいる。
アカデミア・書店(Academic Bookstore)
ヘルシンキの中心街に建てられており、1階の書店は図書館のように静かで、二階にはカフェ・アアルトというカフェがありコーヒが楽しめる。
観光名所としても人気です。
まとめ
今回は北欧の建築家アルヴァ・アアルトについてまとめました。
近年、インテリアデザインとして世界各地の住宅を参考にすることがありますが、それらのデザインにはアアルトのような建築家が長年にわたり築き上げてきた歴史があります。
その土地独特の気候、文化、性格などを考慮したデザインはやはり何かグッとくるものがありますね。
皆さんもフィンランドに訪れた際は、アアルトの数々の作品を見に行かれてはいかがでしょうか??
ちなみに、アアルトは「北欧モダニズムの礎を築いた3人の巨匠」と1人として数えられています。
詳しくは以下の記事をご覧ください!
北欧モダニズム建築だけではなく、あの3人の巨匠を知っていますか?
参考URL
https://media.thisisgallery.com/artists/alvaraalto
https://masatoyo.com/aalto_finland_helsinki_architecture/
https://hash-casa.com/2020/02/16/alvaraalto/
https://norr.jp/truth-of-nordicweather/
https://www.hokushuhousing.co.jp/column/12304/