こんな椅子、家にあったらすごくおしゃれじゃないですか?
静まりかえった夜に、クラシック音楽でも流しながら、、、
シルクのバスローブを着て、片手にはウィスキー、膝には飼っている猫が気持ちよさそうに尻尾をぶらりと垂らしている。
この椅子1つで、すごく優雅な暮らしを想像できますよね!
これは北欧インテリアの1つ、「エッグ・チェア」と言われる椅子です。
そして北欧モダニズムを作り上げた巨匠の1人であるアルネ・ヤコブセンによって作られました!
今回はヤコブセンとは、どんな人なのかをご紹介します!
目次
アルネ・ヤコブセンってどんな人?
<名前>アルネ・イミール・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)
<国籍>デンマーク
<経歴>
アルネ・ヤコブセンは1902年にデンマークのコペンハーゲンで生まれた。
ヤコブセンは画家を目指していたが、貿易商の父からは猛反対され、19歳の頃に家を出ることに。
家を出た後は客船の旅客係で働いてはいたが、船酔いを克服することができず、間もなく退職。
その後、友人の建築家の勧めもあり、1924年にデンマーク王立芸術アカデミーに入学し、椅子の設計を手掛けた。
1927年にアカデミーを卒業した後、パウル・ホルセーの事務所に就職し、1929年にフレミング・ラッセンと協力してモダニズム形式の家を発表。
デンマーク国内で有名となったこの発表がきっかけで、ヤコブセンは自身の事務所を立ち上げることにした。
しかし1940年にデンマークがナチス・ドイツに占領され、ユダヤ人であったヤコブセンは迫害を恐れ、スウェーデンへと亡命。
第二次世界大戦終了後はデンマークへと帰還。
そして1950年代から家具製作に力を入れ始め、1952年に『アント・チェア』を発表。
その後も『スワン・チェア』『エッグ・チェア』『セブン・チェア』など多くの家具作品を作り上げた。
現在ではヤコブセンの手掛けた家具は北欧のインテリアデザインには必要不可欠な存在となっている。
アルネ・ヤコブセンの代表作品
アント・チェア
1952年にデンマークの製薬会社Novo Nordiskの食堂の椅子として設計された。
「アント・チェア」は頭を上げたアリの形に似ていることから命名された。
セブン・チェア
ヤコブセンの最も有名な作品。
1955年に設計され、姿勢をデッサンする際に使われている。
スワン・チェア
コペンハーゲンのラディソンSASロイヤルホテルのために設計された。
「スワン・チェア」は白鳥のような形から命名された。
エッグ・チェア
「スワン・チェア」と同ホテルのために設計された。
体を包み込むような卵の形をしていることから命名された。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ヤコブセンの作った椅子が1つあるだけで、部屋が一気にお洒落になりそうですよね!
1つで部屋の雰囲気を変えられる家具もすごいですが、その家具がお洒落であるという文化を作ってきたのがヤコブセンの真の魅力とも思いました!
皆さんも1つ、ヤコブセンの椅子を部屋に置いてはいかがでしょうか?
ちなみに、ヤコブセンは「近代建築の3大巨匠」と1人として数えられています。
詳しくは以下の記事をご覧ください!
北欧モダニズム建築だけではなく、あの3人の巨匠を知っていますか?
参考文献
TOP画像
https://www.cera.co.jp/product/designer/jacobsen/
https://en.wikipedia.org/wiki/Arne_Jacobsen
https://www.design-mkt.com/24_jacobsen
https://fritzhansen.com/en/designers/arne-jacobsen