生涯かけて生み出したことで、両親にプレゼントを送るってロマンチックじゃないですか?
今回はレマン湖畔に、両親のために『小さな家』を建てたル・コルビュジエについて記事にしました!
目次
ル・コルビュジエってどんな人?
<名前>ル・コルビュジエ(Le Corbusier)
<国籍>フランス
<ジャンル>モダニズム建築
<経歴>
ル・コルビュジエは、機能的、合理的な造形理念に基づく建築であるモダニズム建築を提唱した建築家である。
コルビュジエは1887年にスイスのラ・ショー=ド=フォンで生まれた。
父親は時計の文字盤職人で、母はピアノ教師。
父の跡を継ぐために時計職人を養成する学校に通い、彫刻と彫金の技術を学んでいた。
しかし、コルビュジエは時計職人になるには目が悪く、時計職人の道を断念。
その後、在学中に校長であるシャルル・レプラトニエに建築家ルネ・シャパラを紹介され、コルビュジエはルネ・シャパラと共に『ファレ邸』を設計し、1908年に建築を学ぶためパリへ。
そこでコルビュジエは、鉄筋コンクリートを使い住宅を大量生産するための「ドミノ・システム」、人体の寸法と黄金比から作った建造物の基準寸法の数列「モデュロール」、ピロティ・屋上庭園・自由な設計図・水平連続窓・自由なファサードが含まれた「近代建築の五原則」などを次々と発表し、建築家として実力を発揮した。
こうして彼は、モダニズム建築の礎を築いた20世紀を代表する建築家となり、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと合わせて「近代建築の三大巨匠」と呼ばれている。
ル・コルビュジエの代表作『小さな家』
『小さな家』は、コルビュジエの両親のために、コルビュジエと彼のいとこにが1923年〜1924年にかけて、スイスとフランスの間にあるレマン湖畔に設計した。
そして彼の両親は1924年にこの『小さな家』に移り住むが、父親はわずか1年後に亡くなった。
母は100歳までこの家で暮らし、その後コルビュジエの兄が『小さな家』で暮らすこととなった。


家の中は壁や家具が可動式になっており、お年寄りでも簡単にレイアウトが変えられるようになっている。
部屋は決して広くはないが、快適に暮らせるように様々な工夫がされている。



「ドミノ・システム」「モデュロール」「近代建築の五原則」を作り上げたコルビュジエならではの作品となっている。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
生涯をかけて近代建築の基礎を作り、両親にその技術を使った家をプレゼントする。
すごくロマンチックですよね!
私はこんな親孝行の仕方もあるのかと感動しています!
ぜひ機会があれば、コルビュジエの家に住んでみたいものですね!
参考文献
https://www.biography.com/artist/le-corbusier
https://media.thisisgallery.com/artists/lecorbusier
https://www.biography.com/artist/le-corbusier
http://architectuul.com/architecture/villa-le-lac