こんにちは。ユアムーン株式会社 編集部です!
皆さんはモラグ・マイヤーズコフという人物をご存じですか?
モラグ・マイヤーズコフは大胆な色使いと幾何学的な形を使うのが特徴のアーティスト兼デザイナーで、見た人がワクワクしたり元気になるような作品を多く作り出しています。
本記事では、そんなモラグ・マイヤーズコフの経歴と作品を見ていきます。
モラグ・マイヤーズコフってどんな人?
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基本情報
本名 | モラグ・マイヤーズコフ(Morag Myerscough) |
生年月日 | 1963年 |
出身 | イギリス ノースロンドン ホロウェイ |
学歴 | セントラルセントマーチンズ ファウンデーション(Central Saint Martins Foundation) カレッジオブアート(Royal College of Art, RCA) |
職種 | アーティスト デザイナー |
公式サイト | https://www.moragmyerscough.com/index.php |
生まれと環境
モラグはノースロンドンのホロウェイで生まれました。父はクラシック音楽家でヴィオラ奏者で、母はスコットランドのテキスタイル・アーティスト(染織や刺繡など)でした。
さらに、祖父はヴァイオリニストでヨーロッパのサーカスで育ち、祖母はフランス人で帽子職人、叔父はヴァイオリニストという、音楽とものづくりに溢れた日常を送っていました。
モラグはテキスタイルが一番好きで、幼いころからいろいろなものを作っていました。しかし、母のやっていることを真似したくなかったモラグはセントラル・セント・マーチンズのファウンデーションコースに進み、グラフィックデザインの方向に舵を切っていました。
上の作品は、12歳の時にコモンウェルス・インスティテュートで開催された刺繡協会の大きな展覧会に出品された作品です。
モラグに影響を与えた人物
セントラル・セント・マーチンズでは最初の2年間は苦労していたようです。
モラグは十分な刺激もなく、このままでいいのだろうかと悩んでいました。
しかし、3年目に入り学年主任のジェフがモラグの心を開いてくれました。ジェフに「やろうと思えば何でもできる。自分を制限してはいけない。」と言われたモラグはその後、ロイヤルカレッジオブアートに進学します。
そして26歳の時、モラグは教師として、ジェフと一緒に3年生を教えました。
セントラル・セント・マーチンズではモラグは部外者のように感じていたようですが、ジェフが彼女を信じてくれたおかげで、それまで押さえつけられていた彼女の可能性を開くことができたようです。
Studio Myerscough設立
1988年にロイヤルカレッジオブアートを卒業したのち、1991年にジェーン・チップチェイスと共に『Myerscough Chipchase』を設立します。
しかし、1993年にジェーンはペンタグラムというデザイン会社に移籍します。その時にモラグは、『Studio Myerscough』を設立することにしました。
スタジオは、各プロジェクトの規模や範囲に応じて、長年にわたって成長し、時には縮小していきました。現在、モラグには2人のデザインアシスタント、ヴィルマ・ヤルセヴィチュテ、メイ・マホニーがおり、彼女が所有する4000スクエアフィートのイーストロンドンのギャラリー兼スタジオで彼女とともに働いています。
好きな色について
モラグは好きな色は無いが、ある色の組み合わせがほかの色より好きな時期があると言っています。
普段は一日中、色に囲まれているが、寝るときはダークグレーのカーテンに仕切られた真っ暗な部屋で、最高にリラックスして眠れる空間を演出しているようです。
モラグは色について科学的な理論を持っているわけではありません。彼女は長年かけて育てた自分なりの色彩の言語を使用します。
Temple of Agape
A Temple of Agapeは、サウスバンクセンターと呼ばれるロンドンにある芸術施設で夏に開催される『Festnival of Love(愛の祭典)』のために制作されたインスタレーションです。
A Temple of Agapeはフェスティバルで表現される古代ギリシャの7つの愛のテーマの一つである人類愛を讃えています。
このインスタレーションは『キング牧師』の呼ばれ方で有名な『マーティン・ルーサー・キング』が愛について語った『I have decided to stick with Love(私は愛にこだわることにした)』という言葉にインスパイアされています。
モラグは『私たちは広く旅をして、さまざまなタイプの場所を経験した。愛の神殿を建てることは正しいと感じ、喜びと騒音、そして静かな瞑想のための場所を作った。』と言っています。
この神殿は高さ8m、幅10.5mです。何百もの言葉を支える足場と、ハンドペイントの外装合板で作られています。Lizzy TooleとKathryn Crossの2人のアシスタントと、素晴らしいボランティアグループの助けを借りて、3週間で作成されました。
Super Hot
この作品は、ルーマニアのブカレストで開催された第7回サマーウェルフェスティバルのために制作された、『Super Hot』と呼ばれるファンハウスです。
この毎年恒例のフェスティバルは3日間にわたってのどかな森が魔法のステージに変身し、世界中の音楽ファンがライブを聴きに会場を訪れます。
SuperHotのインスピレーションはとてもシンプルで、『あらゆる形の夏の美しさを満喫し、受け入れる』ことでした。
このインスタレーションは複雑なディテールで表現されており、それぞれが様々なアクティビティを楽しむことができるようになっています。滑り台とブランコは、カラフルなハンドペイントの壁と組み合わされとても映えるデザインになっています。
A New Now
A New Nowは2020年10月3日から2021年1月までパリで公開されていました。
高さ8mのカラフルな作品には、2つの目的があります。
一つ目は、コミュニケーションへの喜びとともにコロナ危機の『後』を構築すること、二つ目は、詩的で大衆的な方法で想像力を呼び起こすことです。
モラグはこの作品に対し、このようなコメントをしています。
『私は常々、私たちを刺激し、日常から連れ出してくれるあらゆる形態のアートが必要だと強く感じているが、この時代、それは私たちの幸せのために不可欠である。』
『未来を予測することは不可能であり、私たちは「新しい今」に生きている。私たちは今ここで前進する方法を受け入れ、見出す必要がある。』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、大胆で派手な色と幾何学的な図形を使いこなし、観衆を魅了し続けるアーティスト&デザイナーのモラグ・マイヤーズコフについてご紹介させていただきました。
彼女の作品を見ていると、とても楽しい気持ちになりますね!実際に見てみると作品の大きさなども実感できて、より素晴らしく思えるのではないでしょうか?
ぜひ彼女の作品に興味を持った人は、さらに調べてみてはいかがでしょうか!