皆さんはポップアートを知っていますか?
芸術界は第二次世界大戦後に大量生産・大量消費社会が訪れ、一度は日常から大きく切り離されました。しかし、ポップアートによって再び、人々の日常に溶け込むことができました。
この記事ではポップアートの『歴史』と『代表的な作品』をご紹介します!
ポップアートとは?
ポップアートは第二次世界大戦後の1950年代半ばにイギリスで生まれました。その後、1950年代後半にアメリカへと広がっていきました。
ポップアートが誕生するまでは、風景や人物をテーマに作品を制作していたので、大衆文化をテーマに作品を制作するのはとても革新的な運動でした。
ポップアートは大衆文化の中にある新聞、広告、漫画などの素材を切り抜き、全く異なる媒体と組み合わされることで新たな価値・イメージを生み出します。
第二次世界大戦後に大量生産・大量消費の時代が訪れ、美術品は日常生活から徐々に切り離されていきます。そんな状況に違和感を抱いた芸術家たちが、身近にあるもので芸術作品を作り出そうとしたのがポップアートの始まりでした。
代表的なポップアート
ここではポップアートの代表的な3人のアーティストと彼らの作品をご紹介します!
アンディ・ウォーホール
アンディ・ウォーホールはアート作品の制作だけではなく、ロックバンドのプロデュースや映画制作なども手掛けていました。彼は大学卒業後にニューヨークへ移住し、商業デザイナーやイラストレーターをして成功を収めます。しかし、彼は32歳の頃にイラストレーションの世界を離れ、ファインアートの世界へ飛び込みます。そして翌年、スープ缶をモチーフ
にした作品を制作し、後にポップアートと広く知られることなりました。
Campbell Soup Cans
ジャスパー・ジョーンズ
ジャスパー・ジョーンズは大きな影響力を持った芸術家として知られていますが、彼の幼少期には芸術的な影響を受ける環境は整っていませんでした。彼が本格的に芸術について学ぶことが出来るようになったのはパーソンズ美術大学へ編入した時でした。ポップアートは抽象表現主義への反発として生まれたにも関わらず、彼は抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアートの芸術家として成功を収めています。
Flag
草間彌生
草間彌生は世界的にヒョ化されている数少ない日本人アーティストです。彼女は統合失調症で、幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされていました。彼女のアーティストとしての活動は、その幻覚や幻聴を絵画に表現したことから始まりました。彼女は1957年に日本からニューヨークに渡り、その後アンディ・ウォーホールやクレス・オルデンバーグらとグループ展示会を開くなどして、世界的に有名となりました。
Pumpkin
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ポップアートが生まれるまでは、風景や人物をテーマにしても、それが人々の生活の中に溶け込んでいるものでしたので、特にその芸術術作品に違和感は感じられませんでした。
しかし、第二次世界大戦後に産業が発展し、大量生産・大量消費社会が訪れたことにより、以前までのアート作品は日常から切り離された存在となりました。
このように時代の変化によって、長い伝統を持つ芸術界は今後も日常から何度も切り離される危機がくるでしょう。
しかし、そのような危機にどのように芸術界が対応していくのか、とても楽しみでもありますね!