サルバドール・ダリ〜天才が生まれた悲惨な生い立ち

サルバドール・ダリ〜アーティスト人生の

作業中や手が離せない人は音声だけでも聞いてみてください。

サルバドール・ダリはシュルレアリスムを代表するアーティストで、シュルレアリスムを知らなくても、『サルバドール・ダリ』という名前は知っていたり、彼の代表作品『記憶の固執』を知っている人は少なくないと思います。実は『チュッパチャップス』のロゴのプロトタイプを作ったのも彼なんですよ!

ですが、どうしたらあんな絵画を描けるのか不思議に思いませんか?

『記憶の固執』https://www.widewalls.ch/magazine/salvador-dali-paintings

ダリは非常に勉強熱心で、写実主義・ポスト印象派・キュビズム・ダダイズムなど様々な作風を学んでいました。

そして、フロイトの精神哲学にも興味を示し、2つのイメージを重ね合わせる『ダブルイメージ』と言われる偏狂的批判的方法を発明。

そして、妻であるガラを深く愛し、彼女をよく作品の中に描いていました。彼が作品制作を辞めたのは、ガラが亡くなったことがきっかけになる程です。

実は、ダリのアーティスト人生を理解するポイントは彼の生い立ちに詰まっています。特にサン・フェルナンド美術アカデミーに入学した18歳までの出来事が、彼にとって非常に影響力を持っています。

この記事では、ダリのアーティスト人生を読み解くために、彼の18歳までの生い立ちについて解説していこうと思います。

5歳にして実は兄がいたことを知る

『記憶の固執の崩壊』 https://www.widewalls.ch/magazine/salvador-dali-paintings

ダリは1904年5月11日にスペインのカタルーニャ地方にあるフィゲーラスで生まれました。彼は中級階層の家庭に生まれ育ち、かなり裕福な生活を送っていました。

当時は裕福な王族貴族のみが芸術を楽しめた時代で、母がもともと画家だったこともあり、彼が芸術に興味を持つための環境は十分ありました。世間一般に言われる普通な生活を送っていれば、彼は貴族出身で、ある程度は有名なアーティストになっていたことでしょう。

しかし、ダリが5歳のある日、両親から実は亡くなった兄がいたことを知らされます。しかも、その兄の名前が彼と同じ『サルバドール・ダリ』でした。ダリが兄と同じ名前と言ったほうが正しいかもしれません。

この出来事にダリは非常にショックを受け、何をしても亡き兄の二番煎じと捉えられてしまうことから、幼き頃から劣等感に悩まされていました。

彼は後に、メディアによく顔出しをするアーティストとしても知られるようになったり、非常に勉強熱心なアーティストとして注目を集め、周りから認められることは彼にとって非常に刺激的だったことでしょう。もしかすると、あの特徴的な髭は注目を集めるための作戦だったのかもしれませんね。

父からの性的な嫌がらせ

『カタロニアのパン』 https://dali.com/salvador-dali-knew-make-bread-loaf-penis-like/

ダリの母は聖母のように優しく、ダリも彼女が大好きでした。一方で、ダリの父は非常に短気で暴力的な性格でした。仕事でのストレスが溜まっては、八つ当たりでダリに梅毒の写真を見せて怖がらせていたそうです。

ダリはこの出来事がきっかけで、性行為に対して恐れを抱くようになり、EDになったとも言われています。このようにして彼の女性恐怖症は誕生しました。

ダリが初めてフロイトの精神哲学に興味を持ったのは、フロイトが提案したエディプス・コンプレックスと言われる、幼い頃に母を愛しすぎるがあまり、父に対抗心を抱くという症状だったと言われています。

16歳で最愛の母が他界

『大自慰者』 https://www.widewalls.ch/magazine/salvador-dali-paintings

ダリは本当に母を愛していました。しかし、そんな母が彼が16歳の頃に他界し、彼の心にはポッカリと穴が空いてしまいました。そのショックを受けているダリに追い討ちをかけるかのように、父が母の妹と再婚します。

ダリは父によって女性恐怖症になりましたが、最愛の母が亡くなったことで、より他の女性のことを愛せなくなりました

しかし、25歳の頃に後の妻となるガラに出会い、女性恐怖症を克服します。その反動かもしれませんが、ダリはガラを異常な程に愛していました。彼女と出会ってから彼は、自身の作品に何度も彼女を登場させ、マネージャーも彼女に任せていました。

しかし、1982年の彼が78歳の時に彼女は亡くなり、そのショックから彼は翌年5月に作品制作を辞めることとなりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はダリのアーティスト人生を理解するために、特に重要な彼の18歳までの出来事について解説しました。彼が『記憶の固執』のような作品を完成させられたのは、若い頃に尋常ではない人生を送ってきたことが非常に大きく影響していることを理解してもらえたと思います。

Euphoric””では、今後も数多くのアーティストをご紹介していくだけではなく、弊社デザイナーが使っているAdobeソフトのイラレやフォトショのチュートリアル、3Dプリンターの解説などを記事にしています。

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TOP画像:https://www.artspace.com/magazine/art_101/conversation-piece/six-reasons-to-collect-these-salvador-dali-prints-55728