こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんは金子扶生というバレエダンサーを知っていますか?
2021年5月、世界三大バレエ団の一つと言われるイギリスのロイヤル・バレエ団においてプリンシパルダンサーに抜擢された人物です。
この記事では金子扶生の『人生』と『作品』についてご紹介します!
金子扶生とは?
出典:英国ロイヤル・バレエのライブ・シネマで上映される『眠れる森の美女』のオーロラ姫を金子扶生が踊った!, Chacott, https://www.chacott-jp.com/
金子扶生の基本情報
本名 | 金子扶生 (かねこ ふみ) |
国籍/出身 | 日本・大阪府出身 |
生年月日 | 1992/10/27 |
分野/動向 | バレエ |
学歴・出身大学など | 地主薫バレエ団(大阪府) |
公式サイト/関連サイト | https://www.roh.org.uk/about/the-royal-ballet |
プリンシパルとは?
プリンシパルとはそのバレエ団の公演において主に主役や中心的な役を演じるダンサーを指し、それはダンサーの最高位に値します。
プリンシパルダンサーが選ばれる際には、実力はもちろん、華やかさや容姿も非常に重要視されます。
そのため、プリンシパルとしてバレエ団で活躍することはバレエダンサー全員にとっての夢であると言っても過言ではありません。
さらにロイヤル・バレエ団はパリ・オペラ座バレエ団とロシアのボリショイバレエ団と並ぶ世界三大バレエ団の一つであり、ケヴィン・オヘア監督の元で伝統を守りつつも革新的な上演を続けているバレエ団です。
世界中から多くのバレエダンサーに目指されているため、ロイヤルバレエ団に入団するためだけでも、世界的なコンクールで賞を獲ることをはじめ、相当な実績と実力が必要とされます。
つまり、日本人がロイヤル・バレエ団でプリンシパルに選ばれるということはとてつもない、誇るべき快挙であるのです!
経歴と作品
金子扶生の幼少期
金子さんは3歳から大阪の地主薫エコール・ド・バレエにてバレエを始めたそうですが、当初はあまりバレエを好きではなく、お母様によってレッスンに連れられるたびに毎回泣いていた程であったそうです。
現在のご活躍を考えると少し意外ですよね。
そんな金子さんの気持ちを変えたきっかけは、プロを目指すクラスに通い始めたことだそうです。
とにかく一生懸命にレッスンに取り組む周りの姿に刺激され、彼女自身も上達のために熱心に練習するようになったとインタビューで語っています。(プロを目指すクラスはほぼ毎日レッスンがあるそうです。)
できないことがあるとレッスン場に居残りして納得がいくまで練習し続けるといった彼女のストイックな性格はその当時から培われ、プロになった現在でも、限られた練習時間の中で繰り返し繰り返し練習し、ひたすら自分の踊りと向き合うことで成長を目指しているそうです。
やはり、世界で活躍する人に共通することは、現状に満足せず常に成長のための努力を惜しまないことであると言えますね!
金子扶生の経歴
先ほどロイヤル・バレエ団に入団するためには相当な実力と実績が必要だとお話ししましたが、もちろん金子さんも輝かしい経歴を持っています。
一部ですが、紹介していきたいと思います。
- 2008年、ヴェルナ国際バレエコンクールにて金賞
- 2009年、モスクワ国際バレエコンクールにて銀賞
- 2011年、英ロイヤル・バレエ団に入団
- 2013年、*ソリストに昇格
- 2018年、*ファーストソリストに昇格
- 2021年、プリンシパルに昇格
(http://www.roh.org.uk/people/fumi-kaneko)
※ソリストとは、中心的な役を演じたり、特別に1人〜3人で踊るダンサーを指します。また、ファーストソリストのダンサーはソリストよりも更に中心的な役割をします。
これだけの経歴を見ると順風満帆なダンサー人生のようにも見えますが、実際は違います。
というのも、金子さんはロイヤル・バレエ団に入団してから8年の間に、二度も膝の十字靭帯を切るという大怪我をされているのです。
ダンサーにとって怪我は致命傷であることが多く、怪我を理由に舞台から去る人もいます。
実際に「彼女は怪我をしなければもっと早くプリンシパルに昇格していたはずだ」と言われている程、怪我はダンサーの人生を大きく揺さぶるものなのです。
しかし、金子さんは違いました。
怪我をしてからは常に自分の身体の状態を把握し、身体の芯を鍛えることに重点を置くことで身体を敏感にコントロールできるようになったそうです。
結果、このような功績を得たのですから、彼女の努力と精神力は凄まじいものであると思われます。
金子さんのような逆境に対しても前向きな姿勢は我々も取り入れていきたいものですね!
▼これからは動画と共に、皆さんに金子さんの魅力を紹介していきたいと思います!▼
人々を魅了する金子扶生
世界中のバレエファンを魅了している金子さんですが、彼女の踊りが持つものは高度のテクニックだけではありません。言葉だけでは言い表せられない彼女の魅力を解説していきたいと思います。
それでは、皆さんに彼女の虜になっていただきましょう!
『眠れる森の美女』第3幕よりオーロラ姫のヴァリエーション
金子さんの代表作といえば、やはり『眠れる森の美女』のオーロラ姫役であると思います。
金子さんの長い手足を生かしたダイナミック且繊細な動きに加え、まるで宮廷に住む本物のお姫様のように思わせる豊かな表現力、そして何よりも金子さんから溢れる華やかな雰囲気がオーロラ姫にぴったりなのです。
そしてこの映像について驚くべきことがあります。実は金子さんは他の役で準備していたそうです。本来はローレン・カスバートさんがこの役を踊る予定だったのですが、彼女が怪我をしてしまったため、当時ファーストであったソリスト金子さんが急遽オーロラ姫を演じることとなりました。
急な予定変更であった上に大きなプレッシャーがあったにも関わらず、金子さんはオーロラ姫をこんなにも美しく演じ切りました。
当時の公演を見た人は「今まで見たオーロラ姫の中で一番クリアな踊りだった」「なんて華やかなんだ」とコメントしています。
『ライモンダ』第1幕よりライモンダのヴァリエーション
続きまして、こちらはヨーロッパのある伯爵の姪・ライモンダ役です。こちらも貴族の役ですが、高貴な雰囲気が本当によく似合います。
このヴァリエーションでは金子さんの身体のコントロール力がどれほど高いかを見てとることができます。ポワント(トゥシューズの爪先で立つこと)で比較的長時間バランスを取る振りや、ポーズを保ったままゆっくりと回るという振り多く、難易度が非常に高いです。他の踊りと比べても、より身体の強い芯が必要とされます。頻繁にコンクールの演目としても使われることでも有名です。
金子さんの踊りを見ると、とにかく安定感が秀でていることが分かります。全く軸がぶれません。しかし動きが固く見えることは一切なく、滑らかで優雅な動きが観ている人を引き込みます。日頃どれだけトレーニングを重ねているかが伺えますね!
貴重なリハーサル映像
金子さんはプリンシパルになってまだ日が浅いため、ご紹介できる映像が多くはありません。ですが、公式YouTubeチャンネルに2012年の金子さんが公開リハーサルをしている映像がありましたので、紹介したいと思います。
『くるみ割り人形』第3幕より 金平糖の精のグラン・パ・ド・ドゥ
2012年というと、金子さんはバレエ団に入団してまだ1年しか経っていない頃です。華やかな笑顔が印象的です。既にプリンシパルのようなオーラが感じられますよね!ちなみに、他のリハーサル映像には「なぜ彼女はまだプリンシパルダンサーではないのだ!」というコメントも見られました。
どんな指導にも真摯に向き合い、ベストを尽くそうとする金子さんの前向きな姿勢も見てとれます。アドバイスや指導に対して真摯な姿勢をとることは見習うべきものですね。
近々の日本での公演
なんと、金子扶生さんが今年の8月9日に大阪のフェスティバルホールにて公演を行います。元々金子さんが長年所属していた地主薫バレエ団の公演で「コンチェルト」という演目を踊られるそうです。
また、同じく地主薫バレエ団出身で現在はアメリカのサンフランシスコバレエ団にてプリンシパルダンサーとして活躍されている倉永美沙さんの出演も決定しており、大変注目すべき公演となっております。倉永美沙さんは以前ボストンバレエ団でもプリンシパルダンサーを務めており、先日NHKの「情熱大陸」でも取り上げられていました。今後の記事で倉永さんについても取り上げる予定です!
すでに特別席は完売しているそうですが、ぜひ、日本を代表するバレエダンサーである彼女たちの踊りを観に行かれてはいかがでしょうか。これから活躍していく若いダンサーの姿も観ることができますよ!
こちらの地主薫バレエ団のホームページから公演の詳細をご覧いただけます。
https://www.jinushi-ballet.com/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は英ロイヤル・バレエ団でトップダンサーとして活躍されている金子扶生さんについて紹介しました。
金子さんのダイナミックで繊細な踊り、華やかな雰囲気と海外の名だたるダンサーにも全く引けを取らない存在感はこれからも世界中の人々を魅了していくでしょう。これからの活躍も非常に楽しみですね!
最近、バレエダンサーのユーチューバーや元バレリーナの芸人の方などが有名になり、以前よりもバレエを身近に感じる方が増えていると思われます。
これを機に、こんなにも華々しい活躍をされているバレエダンサーの存在がもっと日本で知られたら光栄に思います!