皆さんはビャルケ・インゲルスというデンマーク出身の建築家をご存知ですか?
ビャルケ・インゲルスは今最も注目されている気鋭の建築家の一人で、独創的な発想で建築をデザインします。コルビュジェの時代に建築は完成してしまった・・・などとおっしゃる方がたまにいますが、とんでもない!彼の作品を見れば建築はまだまだ進化していることがわかります!
この記事では、ビャルケ・インゲルスの経歴と作品をご紹介します!
目次
ビャルケ・インゲルスとは?
基本情報
本名 | ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels) |
国籍/出身 | デンマーク コペンハーゲン |
生年月日 | 1974年 |
分野/芸術動向 | 建築/(脱構築主義) |
学歴/出身大学など | デンマーク王立美術院 |
ビャルケ・インゲルスは1974年生まれのデンマーク出身の建築家です。幼少期は漫画家になることを夢見ていましたが、18歳になると建築の道に進むことを決意します。初めはファインアートの道に進むことも考えていました。しかし、物語を考えたり漫画的に絵を描くことが好きだった彼には、ペンで絵を描く建築学部の方が魅力的に見えたそうです。最終的に、世界的に名門と言われるデンマーク王立美術院で建築を6年間学びました。
大学卒業後は、レム・コールハースのもとで1998年から2001年の3年間働き、その後地元コペンハーゲンに戻り同僚のジュリアン・デスメットとPLOTを設立します。レム・コールハースはデコンストラクティビズムの代表格的建築家で、彼のモダニズムとは一線を画す建築スタイルはここからも影響を受けたと考えられます。
ビャルケ・インゲルスは46歳(2021年現在)という若さでありながら、ニューヨークの都市計画や超高層ビルの建築デザインを担当するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。(ちなみに建築界の巨匠、デコンストラクティビズム(脱構築主義)で有名なフランクゲーリーですら、マンハッタンに最初のビルが建ち始めたのが75歳です。)
この若さでこれだけの成功を収めた建築家は数えるほどしかいません。今後どうなってしまうのでしょうか・・・彼のさらなる新しい建築に今後も注目です!
ビャルケ・インゲルスをもっと知りたい方はこちらの書籍もおススメです!
ビャルケ・インゲルスについてもっと知りたい方はこちらの書籍もおススメです!洋書にはなりますが、三部に渡りビャルケ・インゲルスと彼のスタジオがどのような建築を作ってきたかとその未来が存分に語られています。英語も決して難しい表現が多く使われているわけではないので、是非読んでみてください!
ビャルケ・インゲルスの作品
VMハウス
VMハウスは彼を一躍有名にした作品の一つです。
この集合住宅の設計プロジェクトでは、同僚であったジュリアン・デスメットのJDSアーキテクツとビャルケ・インゲルスが設立したBGI(ビャルケインゲルスグループ)により設計されました。
ル・コルビュジエのユニテ・ダビテーションのコンセプトに影響を受けながら、その外観はモダニズムとは一線を画しており、脱構築主義的要素も感じられます。80種類以上の部屋が用意されており、各住人の生活スタイルへ柔軟に合わせることが出来ます。ビャルケ・インゲルス本人も一時、この集合住宅に住んでいたようです。
BIG U
2012年10月、ハリケーン「サンディ」によりニューヨークが水害に対して脆弱な都市であることがわかりました。米国住宅都市開発省はニューヨークを水害に対して強い都市にするために「Rebuild by Design」というコンペを開催します。
6つのプロジェクトが賞を受賞、最終的にビャルケ・インゲルス率いるBIGの「BIG U」が3億3,500万ドルの費用を獲得しマンハッタンの海岸線13キロの再開発を手掛けることになります。
水害対策を歴史的に見ると、堤防、壁、防潮門を作ることがよくある例です。しかし、ただでさえ狭いニューヨークにそのような巨大な建造物を作ってしまえば、そこに住む人達の空間をより窮屈にしてしまいます。「BIG U」では、海岸沿を防潮機能を持つ公園にする魅力的な解決案を提案しました。
どのようなものかは下記の動画を見るのが一番ですので、こちらをどうぞ!わかりやすいCG映像で構成されているので、英語がわからない方でも楽しめますよ!
Toyota woven city
皆さんはToyota woven city(トヨタ ウーブンシティ)をご存知ですか?
最近ではメディアに取り上げ得られる機会も増えてきたため、知っているという方も多いでしょう。実は、このプロジェクトはビャルケ・インゲルス率いるBIGが手掛けており、「織る」をコンセプトに都市設計、建築デザインを行っています。Toyota woven city(トヨタ ウーブンシティ)はそれだけで一つの記事になってしまうほど内容の濃いプロジェクトですので、それはまたある程度完成して来たら紹介したいと思います。
さてここでToyota woven city(トヨタ ウーブンシティ)の動画やイメージ画像を見てみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はビャルケ・インゲルスの作品と人生を簡単に紹介しました。彼の手掛けるプロジェクトにはまだまだ魅力的なものがたくさんありますので、是非公式サイトに訪れてみてください。
ビャルケ・インゲルスはまだまだ建築家の中では若手なので、今後の作品にも期待大ですね!
Euphoric””では、今後も数多くのアーティストをご紹介していくだけではなく、弊社デザイナーが使っているAdobeソフトのイラレやフォトショのチュートリアル、3Dプリンターの解説などを記事にしています。
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