【Alyssa Monks | アリッサ・モンクスの作風はの源泉とは!?】

<名前>

Alyssa Monks/アリッサ・モンクス

<概要>

 1977年、8人兄弟の末っ子に生まれる。幼少期より母親に様々なアートスクールに連れられ、14歳の頃には画家を志すようになった。末っ子ということもあり、家族の中ではルールに従うことが多かった彼女にとって、絵の世界は唯一、自分がルールを決められる世界で、どんどん絵の世界に入り込んでいったという。

 ニュースクール大学、モントクレア州立大学で絵画を学び、ボストン・カレッジにて学士取得した。その後フランス渡り、ロレンツォデメディチスクールにて絵画を学ぶ。帰国後はニューヨーク芸術アカデミーにて修士号を取得。以後、ブルックリンに拠点を構え、制作活動を行っている。

<作品>

 彼女の作品が現在の作風に至るまでにはいくつかの大きな変化があった。

 彼女の初めての個展での作品は非常に写実的で、現在の作風とは異なるものであった。絵の世界は彼女にとって完全にコントロールできる世界であったことから、より細かく、写実的に書かなければならなかった。

https://www.alyssamonks.com/wp-content/uploads/2019/05/AlyssaMonks_welcome_to.jpg

 それ以来、彼女のモチーフとも言える、水中の人を描くようになった。バスタブ、シャワーの完全に閉ざされた環境はとても神秘的あり、これらの水をどう描くかということに10年を費やしたと彼女は述べている。

 これら水をテーマとした作品は200点以上あり、中には2メートルを超える大きなものもある。

 この作品は浴槽に小麦粉を混ぜ、食用油を流し込み、その中に少女が入ってもらったものである。この作品のように、蒸気、ビニール、ガラスなど様々な要素を自分の世界に取り込み、作品を制作している。

 https://www.alyssamonks.com/wp-content/uploads/2019/05/AlyssaMonks_Cryptology.jpg

 彼女が現在の作風になるまでには、母親の肺がんの闘病生活とその死が大きく関係している。この頃より制御できないものは制御しないという価値観を持つようになり、その価値観がその後の作品に大きな影響を及ぼしている。

https://www.alyssamonks.com/wp-content/uploads/2019/05/AlyssaMonks_Smear.jpg

 緻密な安全な世界を描くことがこれまでの作品とは対象的なものである。自分の中で解きほぐれつつあるものすべてがそこに放たれたかのようであったと後に彼女は述べている。

https://www.alyssamonks.com/wp-content/uploads/2019/05/AlyssaMonks_Melancholy.jpg

その後、彼女は森で描いた作品を一晩外に放置するなど、無計画に作品を作り始める。その中で、そこにあらわれてくる、混沌や不完全さに魅了され作品を作る好奇心を取り戻す。

この森の中の作品以降、彼女の作品の中には不完全さが許容されるようになった。新たな緻密さが生まれ、人と人との繋がりには抗えず、制御できないという彼女の新たな哲学とも言える考え方が表現されている。

https://www.alyssamonks.com/wp-content/uploads/2019/05/333_AlyssaMonks_Harmony.jpg

<参考文献>

https://www.alyssamonks.com/

https://www.ted.com/talks/alyssa_monks_how_loss_helped_one_artist_find_beauty_in_imperfection#t-689501

https://register.asapconnected.com/Courses.aspx?CourseGroupID=18537

https://en.wikipedia.org/wiki/Alyssa_Monks