【Anish Kapoor | アニシュ・カプア (現代アーティスト/彫刻家) に迫る!_Vol.1】

<名前>
Anish Kapoor / アニシュ・カプア

<概要>
アニッシュ・カプーアは1954年にインドのムンバイで生まれた、現代最も注目されている現代彫刻家の一人である。幼少期をインドで過ごした後に1973年からイギリスに渡り、ホーンゼイ芸術大学、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインを卒業した。1990年にヴェネツィア・ビエンナーレに出展し2000年賞を受賞。また、翌年1991年にはターナー賞を受賞した。更に2003年には大英帝国勲章CBEを受賞し、英国だけではなく、世界を代表するアーティストとしての評価を確立した。

また、日本での展示も度々行われている。2018年には大分県別府市で開催されている「in BEPPU」に招聘され、Sky Mirrorなどの代表作が展示された。他にも、石川県金沢市の金沢21世紀美術館で部屋全体を作品化したコミッションワークなどがある。

 彼の作品はシンプルな形でありながら、テンレス・スチール、漆、更には蒸気そのものを作品に取り入れるなどの多彩な表現をし、視覚的、空間的に問題提起をしている。彼の作品の主なテーマは虚と実、物質を非物質といった二元論的であり、その根源には仏教やインド哲学などの存在が伺える。

<作品>
Cloud Gate /  クラウド・ゲート

引用 : https://www.archdaily.com/771035/why-landscape-designers-will-be-key-to-the-future-of-our-cities/55b8cfc7e58eceffe500010c-why-landscape-designers-will-be-key-to-the-future-of-our-cities-photo

クラウド・ゲートは2006年に二年の歳月をかけて完成した、アメリカイリノイ州シカゴダウンタウンのAT&Tプラザに設置されているパブリック・アートである。その豆のような形から「The bean」と呼ばれていたが、後にカプーア本人がクラウド・ゲートと名付けた。

クラウド・ゲートは変容の象徴的作品であり、彼の過去の作品との深い関わりがあり、カプーアの作品の中でも、複雑な鏡面を持つ形状を最も野心に使用した作品とされる。また、その反射する空、人、建物などにより、どのタイミングでもクラウド・ゲートを見る人達の理解を部分的なものにしている。

 水銀の形からインスピレーションを受けており、何度も磨き上げられた継ぎ目のないステンレスの表面はシカゴのビル群を映し出す。大きさが10m×20m×13mもあるその作品の中央部には「オロンパス」と呼ばれる穴が存在する。中を通ることでその鏡面に映し出される情景の移り変わりとその歪みを楽しむことができる様になっている。

 当初この作品の制作は不可能に近いと考えられていたため、予定していた完成より、大幅な遅れが生じている。実際、材料となるステンレス材の厚さがどの程度必要かを予測することは非常に困難で、当初予定していた分の倍以上の量、100トン近くにもなっている。

 表面を磨く工程は5段階に分けられており、溶接の継ぎ目の除去に始まり、ベンガラを使用したバフがけまで行っている。制作過程で鏡面処理を施しにくい部分には、登山用の器具を使うなどして研磨作業を行い完成した。

 作品そのものだけでも楽しむことができるが、その制作過程を知ることでより感慨深いものであると感じるだろう。

<参考文献>

https://bijutsutecho.com/artists/259

https://en.wikipedia.org/wiki/Cloud_Gate

http://inbeppu.com/2018

https://www.britannica.com/biography/Anish-Kapoor#ref1085061

引用 :https://freshome.com/