【まるっと理解!】コンセプチュアルアートってなんですか?




みなさんはコンセプチュアルアートを知っていますか?
この記事ではコンセプチュアルアートの『歴史』と『代表的な作品』をご紹介します!

コンセプチュアルアートとは?

コンセプチュアルアートとは、概念芸術とも言われています。

絵画や彫刻などの形式に注目するのではなく、作品に込められた思想やメッセージに注目しているところがコンセプチュアルアートの特徴です。コンセプチュアルアートの作品は決まった形がないので、「目で楽しむ芸術」というよりは「頭で楽しむ芸術」と言えます。その為、コンセプチュアルアートの鑑賞方法を知らない人は「なんだこれ?」と思ってしまうことも少なくありません。

コンセプチュアルアートは1960年代から1970年代後半にかけて発展しました。コンセプチュアルアートの始まりとしては、1910年のマルセル・デュシャンによるレディ・メイド(既製品)と言われる作品でした。レディ・メイドとは日本語訳の通りで、既製品を芸術作品として扱おうという芸術運動です。

このレディ・メイドの何が注目を集め、コンセプチュアルアートを発展させたのかというと、従来の芸術作品は「熟練の芸術家の手作業による1点もの」という認識が強く根付いていました。しかし、マルセル・デュシャンによるレディ・メイドは大量生産された既製品を芸術作品として扱い、視覚的ではなく知覚的な芸術鑑賞方法を提案することで、今までの芸術界の固定概念に革命を起こしました。

代表的なコンセプチュアルアート作品

マルセル・デュシャン

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デュシャンは、パブロ・ピカソやアンリ・マティスと共に、20世紀初頭の芸術界に革新的な影響を与えた3大アーティストとして数えられています。デュシャンは第一次世界大戦以前の視覚に訴えかける芸術に、思考や構想を楽しむエッセンスを入れたことで有名になりました。

階段を降りる裸体No.2

現在はフィラデルフィア美術館に所蔵されている「階段を降りる裸体No.2」。茶色をベースに制作されたこの作品は、人物の連続した動きを表現したとされています。

確かに連続した動きと言われると、そう見えてきますね!

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こちらはマルセル・デュシャンの代表的なレディ・メイドです。1917年4月にニューヨークのグランド・セル・パレスに展示予定でした。しかし、グランド・セル・パレスの委員会から拒否され、その後、アルフレッド・スティーグリッツの画像で展示されました。残念ながら、オリジナル作品は現存しておらず、現在は16個のレプリカが存在しています。

「R.MuTT」と書かれたトイレの便器がアート作品って意味がわかりませんよね。しかも作品名が「泉」って。しかし皆さん、コンセプチュアルアートは頭で楽しむ芸術ですよ!これほどアートを考えさせられる作品は滅多にないのではないでしょうか?

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彼女の独身者によって裸にされた、花嫁さえも

この作品も「階段を降りる裸体No.2」と同じく、フィラデルフィア美術館に所蔵されています。「彼女の独身者によって裸にされた、花嫁さえも」は1915年から1923年の8年間に渡って製作されたもので、上のパネルが花嫁、下のパネルが9人の独身者を表現しています。

実はこの花嫁は人ではなく、昆虫と機械で出来ており、衣服を脱いでエロティックな匂いを漂わせている場面を表現しているそうです。それに対して、下の9人の独身者は複雑な機械を通して、性的な放射線を送り返しているそうです。

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▼マルセル・デュシャンについて以下の記事で詳しく解説しています!
【徹底解説】マルセル・デュシャンとは?作品と人生を3分で理解しよう!

ルネ・マグリット

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ルネ・マグリットはベルギー出身で、コンセプチュアルアートの類である、シュルレアリスムの代表的なアーティストです。彼の作品には時々、顔に布のかかった人物が描かれていますが、それは1912年の彼が14歳の頃に母親が原因不明の入水自殺で亡くなったことが関係しているとされています。

イメージの裏切り

この作品は1928年から1929年に製作されました。パイプの下には日本語訳で「これはパイプではない」と書かれています。まさにイメージの裏切りですよね。ルネ・マグリットによると、絵画にパイプを描いただけで、この作品自体はパイプではないという意図があるそうです。

言葉遊びというか、屁理屈というか、作品の意図を知ったときにはフフっと笑ってしまうユニークさもこの作品の魅力ですね!

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光の帝国

この作品はシーリーズ作となっており、似た作品が複数存在します。この「光の帝国」シリーズの作品は空は青空なのに対し、道路や湖は夜という矛盾したものとなっています。現在、この作品はベルギー王立美術館に所蔵されています。

ルネ・マグリットは相対するものを同じ空間に配置することで、普段の私たちの脳では処理しきれない刺激を与えてくれます。この「光の帝国」でも、見ていて何かモヤっとする感じがしませんか?

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大家族

この作品は日本の宇都宮美術館に所蔵されています。どんよりとした曇り空に、鳥の形の枠の中に青空が描かれています。この鳥は、ルネ・マグリットの故郷であるベルギーでよく見られるカササギという鳥で、家族の愛を象徴するものとされています。

これもまた曇り空と青空という相対する要素の組み合わせですね!しかし、「光の帝国」とは異なり、製作工程が非常に気になりますね!

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▼ルネ・マグリットについて以下の記事で詳しく解説しています!
【徹底解説】ルネ・マグリットとは?作品と人生を3分で理解しよう!

河原温

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河原温は日本ではあまり有名ではありませんが、海外では日本の芸術家といえば「オン・カワラ」というくらい世界的に人気のアーティストです。彼は1959年に日本からメキシコに渡り、その後ニューヨークへ移動するのですが、日本を離れた後は作品は発表するものの、インタビューなどの顔出しはほとんどしていません。彼の作品の特徴としては彼の人生の時間を記録するかのようあ日付絵画シリーズが有名です。

Date Painting

このシリーズではキャンパスの中央に作品が製作された日付が描かれており、色・フォント・言語などに少しずつ違いがあります。この作品には政策上のルールが設けられており、1日で製作しきれなければ、その作品は破棄するというものでした。

彼は訪れている地域の言語を使って作品を製作しているで、彼は世界中を旅しながらアーティスト活動していたことが見受けられます。

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I Got Up

このシリーズは河原温が起床した時刻をポストカードに書き、世界中にいる友人に送るというものです。この製作活動は11年間にも渡って続けられました。

河原温は「Date Painting」でもそうですが、同じことを長期的に続けることに長けている人なのかもしれません。「i Got Up」シリーズを11年間も続けるってアーティストしてではなくとも、本当にすごいなと思います。

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I Am Still Alive

このシリーズ作品は1969年より開始され、河原が「I Am Still Alive」と書かれた電報を世界中の友人送ったもので、電報の文字は機会によって入力されるのでアート作品の中で芸術家の手に触れられていない珍しい作品となっています。

この作品は送られてきた側は少し迷惑をするかもしれませんね。河原温は自殺願望はないと発表していますが、この作品を受け取った人は心配しますよね。

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▼河原温について以下の記事で詳しく解説しています!
【徹底解説】河原温とは?作品と人生を3分で理解しよう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一度興味本位で美術館へ行ったことがあるけど、「作品名と作品がどうもしっくりこない。」なんて経験がある人はコンセプチュアルアートをみた人かもしれません。

でも大丈夫です!また芸術館へ行く機会があり、コンセプチュアルアート作品が展示されていれば、存分に楽しむことが出来ると思います!

この記事でコンセプチュアルアートの魅力が伝わったり、「コンセプチュアルアートに興味が出た!」「もっと知りたい!」という人がいれば、ユアムーン編集部としても幸いです!




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