みなさんはジャクソン・ポロックを知っていますか?
ジャクソン・ポロックは抽象表現主義の画家として有名です。
この記事ではジャクソン・ポロックの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!
ジャクソン・ポロックを3行で
- 1912年1月28日にワイオミング州コーディで生まれ、1956年8月11日に自動車事故で亡くなったアメリカの画家です。
- キャンバスを床に置き、絵具を垂らして描く「ドリッピング」という技法を用いた抽象表現主義の代表的な作家です。
- 代表作「ナンバー31, 1950」はニューヨーク近代美術館(MoMA)、「Blue Poles」はオーストラリア国立美術館が所蔵しています。
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Toggleジャクソン・ポロックってどんな人?
<名前>
ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)
<国籍>
アメリカ
<人生>
ジャクソン・ポロックは1912年、アメリカ西部の山岳地帯のワイオミング州に生まれました。母が画家を志していたこともあり、幼少期から文芸や芸術との関わりがありました。マニュアルアーツ高校(Manual Arts High School)に入学し、抽象美術の基礎や彫刻などを学びましたが、退学を余儀なくされました。1930年、先にニューヨークに移っていた兄とともに、アートスチューデントリーグでトーマスハートベントンに師事しました。ベントンの絵画に影響は受けませんでしたが、絵具の使い方やその自主性に影響を受けました。
ジャクソン・ポロック 年表
| 1912年1月28日 | ワイオミング州コーディに生まれる |
| 1930年 | 兄を追ってニューヨークへ移り、アート・スチューデンツ・リーグでトーマス・ハート・ベントンに師事 |
| 1936年 | メキシコの壁画家シケイロスの実験的工房に参加し、絵具を流し込む技法に触れる |
| 1935年〜1943年 | WPA(公共事業促進局)連邦美術計画の画家として雇用される |
| 1943年 | 画商ペギー・グッゲンハイムと契約し、画廊「今世紀の美術」で初の個展。壁画『Mural』を制作 |
| 1945年 | 画家リー・クラズナーと結婚し、ニューヨーク・ロングアイランドのスプリングスに移る |
| 1947年頃 | キャンバスを床に置いて絵具を垂らす「ドリッピング」の技法を本格的に展開 |
| 1949年 | 『ライフ』誌が「アメリカ最高の画家か」との特集記事を掲載し、広く知られるようになる |
| 1952年 | 評論家ハロルド・ローゼンバーグが「アクション・ペインティング」という言葉を提唱 |
| 1956年8月11日 | ニューヨーク・スプリングスで自動車事故により死去(44歳) |
抽象表現主義ってなに?
抽象表現主義とは1940年代後半に、世界的に注目を集めたアメリカ発の芸術の動向です。第一次世界大戦後のヨーロッパ絵画に使われていましたが、後にアメリカの芸術運動にあてはめられるようになります。
バウハウス、キュビズム、ロシア構成主義といった”非具象の美しさ”、ドイツ表現主義の”自己・感情の表現”などを引き継いでいます。
特徴として、大きなキャンバス、画面に中心のない均一な平面、創作過程の重視などがあり、芸術の中心地がパリからニューヨークに移り始めるきっかけとなったことから、「ニューヨーク派」などとも呼ばれます。
しかし、1960年頃から運動は衰え始め、大衆的イメージを流用したネオダダやポップアートなどの芸術運動につながっていきます。
「ドリッピング」と「アクション・ペインティング」とは
「ドリッピング」は、キャンバスを床に置き、筆先を直接画面に触れさせずに絵具を垂らしたり撒いたりして描く技法です。ポロックは1947年頃からこの技法を中心的に用いるようになりました。
「アクション・ペインティング」は、評論家ハロルド・ローゼンバーグが1952年の論考「The American Action Painters」で提唱した言葉です。完成した画面だけでなく、絵具を垂らしながらキャンバスの周りを動き回って描く「行為」そのものを作品の重要な要素とみなす考え方で、ポロックはこの語を代表する画家として語られています。
ジャクソン・ポロックの代表作一覧
| 作品名 | 制作年 | 所蔵先 |
| Mural | 1943年 | スタンリー美術館(アイオワ大学) |
| Number 1A, 1948 | 1948年 | ニューヨーク近代美術館(MoMA) |
| One: Number 31, 1950(本文の「ナンバー31, 1950」) | 1950年 | ニューヨーク近代美術館(MoMA) |
| Autumn Rhythm: Number 30, 1950 | 1950年 | メトロポリタン美術館 |
| Lavender Mist: Number 1, 1950 | 1950年 | ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン) |
| Blue Poles | 1952年 | オーストラリア国立美術館 |
| The Deep | 1953年 | ポンピドゥー・センター(パリ) |
| カット・アウト | 1948〜58年頃 | 大原美術館(岡山県倉敷市) |
日本国内では、大原美術館が《カット・アウト》を所蔵しています。
ジャクソン・ポロックの代表作品
「ナンバー31, 1950」
「ナンバー31, 1950」は、1950年の夏から秋にかけて制作された作品と言われており、「ドリッピング」という技法が使われています。床に帆布を置き、上から絵具を落とします。優雅で叙情的であり、構図の隅々までポロックの動き、プロセスを感じることができます。

「Blue Poles, 1952」
「Blue Poles, 1952」では、靴と足跡、さらにガラスが埋め込まれています。制作には長い時間がかかっており、ポロックの精力的な作業と激動の生活の痕跡を見ることができます。

「The Deep, 1953」
「The Deep, 1953」は、白と黒だけで画面が構成されています。白い絵の具は、ブラシで直接描いた痕跡があり、制作方法に変化があることがわかります。彼は自らのスタイルから脱却しようとしており、新しいアプローチを模索していたことを示しています。

よくある質問
Q. ジャクソン・ポロックは何がすごいのですか?
A. キャンバスを床に置いて絵具を垂らす「ドリッピング」と、制作という行為そのものを作品の重要な要素とする「アクション・ペインティング」という新しい表現を確立した点が評価されています。彼の活動は、美術の中心地がパリからニューヨークへ移る転機のひとつになったとされています。
Q. ジャクソン・ポロックとはどんな画家ですか?
A. 1912年に生まれ1956年に亡くなったアメリカの画家で、抽象表現主義(ニューヨーク派)を代表する一人です。床に置いたキャンバスに絵具を垂らして描く技法で知られています。
Q. ジャクソン・ポロックの代表作は何ですか?
A. 「ナンバー31, 1950」(ニューヨーク近代美術館)、「秋のリズム:ナンバー30」(メトロポリタン美術館)、「Blue Poles」(オーストラリア国立美術館)などが代表作として知られています。日本国内では大原美術館が《カット・アウト》を所蔵しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ジャクソン・ポロックの作品は、ソロモンR.グッゲンハイム美術館やテートモダンなどにあり、世界中で見る機会があると思います。
ファッションとのコラボレーション企画もたくさんあり、今後も目を離せない注目のアーティストですね!
参考文献
TOP画像:https://note.com/artoday/n/n125a7ad92e5b
https://www.theartstory.org/artist/pollock-jackson/artworks/
https://en.wikipedia.org/wiki/Jackson_Pollock#Works
https://www.moma.org/collection/works/78386
http://www.artchive.com/artchive/P/pollock.html
https://nga.gov.au/international/catalogue/detail.cfm?IRN=36334






