こんにちは!ユアムーン株式会社編集部です!
先日、石川県にある金沢21世紀美術館の館長が新しい方になりました。長谷川祐子氏という方で、金沢21世紀美術館初の女性館長になります。これまでの歴代館長は蓑豊、秋元雄史、島敦彦の三人で、彼らの手腕により2017年に入館者数2000万人を突破しました。
「美術館の館長が変わったからと言って何が変わるの?」と思うかもしれませんが、芸術分野におけるキュレーターの役割はアーティストと同じくらい重要です。
そこで今回は、「キュレーターとは何か?」と「新館長の長谷川祐子氏がどんな方か」の二点について紹介していきたいと思います。
目次
そもそもキュレーターって何?
キュレーターとは、一般に美術館や博物館、図書館などの、膨大な資料を蓄積していく組織における、資料の収集や研究を行う人たちを指します。
日本では学芸員と呼ばれることも多く、美術館においてはアーティストの展覧会を企画することがメインの業務となっています。アーティストの作品を展示するにあたり、展覧会のテーマを考えたり、作品の最適な配置、図録などのカタログに載せる文章の作成を行います。
これらの業務は、芸術家が作る作品の価値を見出す非常に重要な作業です。キュレーション無しで芸術に価値を見出すことは困難を極めます(特に現代アート)。
長谷川祐子氏について
長谷川祐子氏は1957年、兵庫県に生まれます。
1979年、京都大学法学部を卒業した後に東京藝術大学美術学部芸術学科に進学します。
1986年に東京藝術大学大学院美術研究科西洋美術史専攻修士課程修了し、キュレーターとしてのキャリアを進みます。
1990年に水戸芸術館で「脱走する写真」展を開催したことに始まり、「ジェームス・タレル−夢の中の光はどこからくるのか?−」展や「オノ・ヨーコ|私の窓から」などを企画しました。
※↓ジェームス・タレルについてはこちらから↓
ここ数年は東京都現代美術館の展覧会を企画する機会が多く、直近ではユーホリックでも紹介した「オラファー・エリアソン『ときに川は橋となる』」を企画しています。
※↓オラファー・エリアソン、ジェームス・タレルについてはこちらから↓
長谷川祐子氏は海外の美術館の展覧会を扱う機会も多く、シンガポール美術館や台北市立美術館、アイルランド現代美術館など世界中の美術館で展示会を企画しています。
現在は、金沢21世紀美術館の館長に加え、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の教員の側面もあり、グローバル時代におけるアートの役割や意味など芸術文化についてを社会に発信し続けています。
Twitterアカウントもあり、自身のコラムやインタビュー等を発信しています。非常に面白い構成で文章が書かれており、作品制作の裏側やその意図などを知ることが出来ます。
是非皆さんにも読んでいただきたいです(笑)。
https://t.co/CvTMeNpTPZ
2005年の金沢21美の個展でつくった拘束のドローイング9についてのマシューの最近のインタビュー、キュレーターとしては最高にスリリングな体験でした— Yuko Hasegawa (@YukoHasegawa) March 27, 2021
まとめ
いかがでしたでしょうか?
近年、大規模美術館の館長が女性になる機会が多くなってきました。
金沢21世紀美術館・新館長の長谷川祐子氏が今後どのような展覧会を企画するか楽しみに待ちましょう!
Euphoric””では、今後も数多くのアーティストをご紹介していくだけではなく、弊社デザイナーが使っているAdobeソフトのイラレやフォトショのチュートリアル、3Dプリンターの解説などを記事にしています。
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