こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはキース・ヘリングというストリートアーティストを知っていますか?
アメリカを代表するストリートアーティストで、30代の若さで亡くなりますが、私たちに与えた影響は計り知れません。
この記事ではキース・ヘリングの『人生』と『作品』についてご紹介します!
目次
キース・ヘリングってどんな人?
出典:Untitled (Dance), WIKIART, https://www.wikiart.org/
キース・ヘリング 基本情報
本名 | キース・ヘリング(Keith Haring) |
国籍/出身 | アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 |
生年月日 | 1958年5月4日 |
分野/芸術動向 | ストリートアート |
学歴/出身大学など | スクール・オブ・ビジュアル・アート |
公式サイト/関連サイト | 中村キース・へリング美術館 |
ストリートアートってなに?
ストリートアートとは、壁や建物にカラースプレーやペイントを使って描く芸術です。ストリートアートの始まりは1920年代から1930年代で、壁や電車、バスに書かれた落書きでした。そしてニューヨークを中心に展開し、現地のギャングを中心に活動が行われていました。
ストリートアートが一般人にまで広がったのは少し後の1980年代でした。理由としては、1980年代は若者が社会や政治を自分たちの手で変えていこうとする動きが始まった時期で、その影響からストリートアートが若者を中心に流行しました。そして、ストリートアートの作品が街に増えていったことで自然とストリートアートというものが、芸術界でも注目を集めるようになりました。
キース・ヘリングをもっと知りたい方はこちらの書籍もおススメです!
キース・ヘリングについてもっと知りたい方はこちらの書籍もおススメです!キース・へリングはグッズの販売が多く、中々画集を見つけるのに苦労したという方はいらっしゃいませんか?
下記に紹介する二つの書籍は、キース・へリングの作品をまとめているものになります。英語の書籍になりますが、作品画像もあり、気軽に楽しめるものとなっていますよ!
経歴と作品
ストリートアート(サブウェイドローイング)一躍有名に
キースは1958年にアメリカのペンシルバニア州レディングで生まれました。
1980年からニューヨークの地下鉄構内の広告掲示板に絵を描く活動を始め、通勤客の間で話題になりました。
Radiant Baby (from Icons series)
彼は1978年にニューヨークへ来て以来、ダウンタウン文化に没頭します。1980年にニューヨークの地下鉄の未使用の広告掲示板をキャンバスとして使用し、チョークで作品を描いていました。そのポップで印象に残るタッチはニューヨークの通勤客の間で瞬く間に人気になりました。
個展から世界的アーティストへ
ニューヨークの画商トニー・シャフラジの支持もあり、キースは数回の個展を開催します。この個展により、キースは更に知名度を高めます。
その後、ニューヨークのマンハッタンから、シドニー、メルボルン、リオデジャネイロ、アムステルダム、パリなど世界中で
Barking Dog
彼の作品には、踊っているの人物、輝く赤ちゃん、吠える犬、空飛ぶ円盤、大きなハート、テレビの頭を持つ人物が含まれていました。
そして、キースの作品は壁から紙とキャンバスに移され、その太い線と明るい色からなる目を惹くスタイルは、多くの人に大きな影響をもたらしました。
こうしてキースはストリートから公共へと活躍の場を広げたのです。
31歳で亡くなる
キースは同性愛者であったことは有名です。
しかし、1900年代当時の同性愛者への批判はかなり厳しいものでした。
Safe Sex
そんな時代の中でもキースは、作品を通して同性愛者のエイズ予防関連の啓発運動を行なっていました。SAFE SEXと書かれた作品は、まさに彼の体験そのものを表現していると言えます。
出典:Safe Sex, WIKIART, https://www.wikiart.org/
Pop Shop 1
しかし1988年に残念なことにキースもエイズを発病してしまいました。
そして1990年にキースはエイズによる合併症で命を落としました。
しかし、キースは”ストリートアート”のパイオニアと言われており、彼の死後もその人気は衰えていません。死して尚、影響を与え続ける、伝説的アーティストですね。
その他の作品
Pop Shop III
Ignorance = Fear
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キースはニューヨークに来て、その土地の文化に影響を受け様々な有名作品を生み出し、そして作品を通してその地の文化を世界に広めました。
もしかしたらこの記事を見ているあなたは、キースの作品が描かれたTシャツを着ていたかもしれません。
このように芸術家について知った上で芸術作品を見ると、また一味違う感想が湧きますよね!
また、病気は全ての人に対して平等であり、残酷なものであるという事実も見えました。
昔の芸術家を調べてみると、その時代の流れが見えることがあり、今後もそのような作品は残されていくべきだな。と改めて思いました。