こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはリュック・タイマンスというアーティストを知っていますか?
新欧州絵画という芸術分野で知られるアーティストの一人で、この分野が比較的発展してきたころに台頭してきました。
この記事ではリュック・タイマンスの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!
リュック・タイマンスとは?
<本名>
リュック・タイマンス(Luc Tuymans)
<国籍>
ベルギー
<公式サイト>
https://www.luctuymans.be/
<人生>
リュック・タイマンスは1958年6月14日、ベルギー モルツェルに生まれました。彼の父はベルギーのフランダース出身で母親はオランダ出身です。第二次世界大戦時、母親の家族の一部がオランダレジスタンスに参加し、父親の家族の一部はナチスドイツのイデオロギーに共感していました。この板挟みの状態が後のタイマンスの絵画において重要な役割を果たします。
彼が画家になろうとしたきっかけの一つが、夏休みのドローイングコンテストで優勝したことがきっかけで、この時自分の進むべき道がわかったと後に話しています。また、8歳くらいの頃、叔父にデンハーグ市立美術館に連れていってもらう機会があり、そこでピート・モンドリアンの作品に出合いました。タイマンスにとって初めて芸術に触れた体験で、芸術は記念碑のような価値を持つことや魔法のような力があることを直感的に理解しました。
1976年、18歳になると、LUCA School of Artsで芸術を学び始めます。在学中にボストン美術館でエルグレコの絵画に出合います。ここでも非常に大きな影響を受けたようで、今日においてもその魅力に多大な影響を受けているようです。その後、ラ・カンブル国立美術学校、アントウェルペン王立芸術アカデミー、ブリュッセル自由大学と1986年まで芸術を学び続けました。(ほぼ10年芸術を学び続ける姿勢には尊敬を隠せません。)
1985年以降、タイマンスは100を超える個展を開いており、国際的にも注目を集めています。グループ展も含めるとその数は400以上に上り、2006年には日本の国立国際美術館の展示会に参加しています。
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新欧州絵画ってなに?
新欧州絵画は1980年代に現れ始め、90年代になると非常に大きな影響を持つようになった芸術動向です。ゲルハルト・リヒターやアンゼルム・キーファーなどのアーティストが初期の頃から関わっており、第二次世界大戦の悲惨な歴史とアメリカの抽象表現主義を組み合わせた、情緒的な抽象画を描きます。
▼新欧州絵画については今後くわしく解説する予定です!
リュック・タイマンスの作品
ここからはリュック・タイマンスの作品をいくつか紹介していきます!
初期の作品
タイマンスの芸術家としての技術や手法は、初期の頃から大きく発展してきました。学生時代から様々な展示会に参加しており、数多くの作品を制作しました。
初期の頃は、絵画だけではなく写真や映像作品の制作もしていました。特に、映像作品の一部は後の作品のインスピレーションとなりました。
Body 1990年
出典:Body, WIKIART, https://www.wikiart.org/
Gas Chamber 1986年
出典:Gas Chamber, WIKIART, https://www.wikiart.org/
中期の作品
1990年代に入ると、タイマンスの国際的な名声は高まり、世界各国で展示会を開くようになります。この頃になると一貫して、歴史的事実以外にも政治やテロなどの社会問題に焦点を当てるようになります。
The Worshipper
出典:The Worshipper, WIKIART, https://www.wikiart.org/
Lumumba
出典:Lumumba, WIKIART, https://www.wikiart.org/
近年の作品
2007年以来、タイマンスは世界各地でより精力的に活動を行いました。開催した個展の数は200を超え、欧米諸国だけでなくアジアでも展覧会を開催、参加しています。制作された作品も180を超え、まったく衰えを感じさせません。
W
出典:W, WIKIART, https://www.wikiart.org/
The Shore
出典:Luc Tuymans, Wikipedia, https://en.wikipedia.org/wiki/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リュック・タイマンスは日本語での情報が見つかりにくいアーティストの一人ですので、気になった方は英語で調べてみると良いと思います。文字を読まずとも伝わるものがあります。興味を持っていただけたら嬉しいです!
今後も、様々なクリエイティブ情報を発信していきますので、よろしくお願いします!