【徹底解説】テネシー・ウィリアムズとは?作品と人生を3分で理解しよう!

【徹底解説】テネシー・ウィリアムズとは?作品と人生を3分で理解しよう!

皆さんは『ガラスの動物園』や『欲望という名の電車』という戯曲はご存知ですか?
どちらもアメリカ文学の名作とされ、何度も映画化や舞台化されている作品です。日本でも蜷川幸雄さんが演出したり、大竹しのぶさんが出演したりするなどして注目を集めました。

今回はそんな名作を数多く生み出した劇作家、テネシー・ウィリアムズについてご紹介いたします。

たまには小説ではなく、戯曲の名作を読んでみませんか?

テネシー・ウィリアムズとは?

<本名>
トーマス・ラニア・ウィリアムズ(Thomas Lanier Williams)

<国籍>
アメリカ合衆国

<人生>

1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバス生まれ。父は靴のセールスマンをしており、幼少期は牧師をしていた祖父の牧師館で育てられた。父は暴力的な人間で、両親の間は夫婦喧嘩が絶えなかったという。8歳の頃、父の仕事でミズーリ州セントルイスに引っ越ししたが新しい環境に馴染めず、友人もおらず孤独な日々を送ることになる。この環境に対する煩悶とした想いがのちに作品に反映されている。

1929年にミズーリ大学ジャーナリズム学科に進学するものの大不況が原因で1932年に中退。父同様靴会社に就職し、多忙により身体を壊すまで3年間働く。1936年にワシントン大学へ行き演劇活動に没頭するようになるが中退。3つ目の大学であるアイオワ大学に編入し、執筆活動に本腰を入れ始めた時、姉のローズがロボトミー手術を父の判断で受けさせられたことを知り、生涯恨みを抱き続けるようになる。

1938年に大学を卒業後、執筆活動を続けながら放浪生活を送り、1940年に『天使たちのたたかい』(後に『地獄のオルフェ』として改作)という作品がプロの劇団に上演される。1944年、ハリウッドでシナリオライターをしていた頃に書いた『ガラスの動物園』がシカゴで上演され注目を集め、1945年にブロードウェーに進出。その後1947年『欲望と言う名の電車』、1955年『やけたトタン屋根の上の猫』でピューリッツァー賞を受賞し、アメリカを代表する劇作家としての地位を確立した。

 

テネシー・ウィリアムズの作品

押さえておきたいテネシー・ウィリアムズの作品をご紹介いたします。

ガラスの動物園

<主な登場人物>

・アマンダ・ウィングフィールド…過去の幻想に囚われた女。
・ローラ・ウィングフィールド…アマンダの娘。足が不自由でそれがコンプレックスになっている。
・トム・ウィングフィールド…この戯曲の語り手。
・ジム・オコナー…トムの同僚

<あらすじ>

1930年代のセントルイスを舞台に、トムの追憶として物語は進んでいく。
大恐慌の中、路地裏のアパートに住むウィングフィールド一家。ローラの母であるアマンダは過去の思い出の中で生き、ローラにも過度な期待を寄せている。一方ローラは内気でガラス細工の動物を大事にしていた。同じくアマンダの息子、トムは母にいちいち生き方に口を出されることに対する憤りと、現在の生活の閉塞感から逃れたいという思いを抱いている。

ある時、トムは内気すぎるローラを心配したアマンダから、同僚のジムを連れてくるように頼まれる。だが実はジムはローラがハイスクール時代に片思いしていた相手だった。久しぶりにあったジムに次第に心惹かれていくローラだったがジムには婚約者がおり…。

 

1944年執筆、1945年3月にブロードウェーで上演され、1946年8月までに561回公演されるロングランヒットとなりました。

テネシー・ウィリアムズの自伝的作品とされ、現在にいたるまで米文学の最高峰とも言われています。

欲望という名の電車

<主な登場人物>

・ブランチ・デュボア…若い未亡人。大地主の令嬢だった。
・スタンリー・コワルスキー…元兵隊で現在は工場労働者。
・ステラ・コワルスキー…ブランチの妹。妊娠している。
・ハロルド・ミッチェル…スタンリーの同僚。

<あらすじ>

舞台はニューオーリンズ。かつて南部の名門の令嬢でありながら現在は貧しい女教師をしているブランチ・デュボアは、工場労働者のスタンリー・コワルスキーと結婚し妊娠もしている妹のステラのもとを訪ねる。しかし、粗暴なスタンリーとお嬢様気質のブランチは反りが合わず、幾度も衝突するように。

そんな中、ブランチはスタンリーの同僚のミッチと恋に落ち、結婚して再起を図る。が、スタンリーによって過去の男関係についてをミッチに洗いざらい暴露され、ブランチはミッチに罵倒され捨てられてしまう…。

1947年、ブロードウェーで初演。同性愛、少年愛、レイプといった、当時はかなり衝撃的であった内容を書き切っています。

現在も日本を始め、世界各国で上演され続けている名作中の名作です。

まとめ

ウィリアム・シェイクスピアに続き、今回はアメリカを代表する劇作家、テネシー・ウィリアムズについてご紹介いたしました。

上記2作品が必ず押さえておきたいですが、他にも『地獄のオルフェウス』や『熱いトタン屋根の猫』など有名な作品があります。興味が湧いたらぜひ挑戦して見てくださいね!

戯曲には小説にはない魅力がたくさん詰まっています。これからも数多くの名作を生み出した劇作家たちをご紹介していくので楽しみにしていてください!