【就活対策】工業・プロダクトデザイナーを目指すには?

こんにちは!ユアムーン編集部です。

デザイナーと一言で表してもデザイナー就活では、様々な業界の中から職種を絞り就活を進めていく必要があります。プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、映像、ビジネスデザイナーなど、デザインの領域はこれまで以上の広がりを見せ、その業界職種ごとの就職活動の対策は必須事項となっています。

今回はプロダクトデザインの領域について詳しくご紹介します。またEuphoric ” “ではデザイナー就活で履歴書と同じくらい必須なポートフォリオについてもご紹介しています。ぜひご覧ください。

▼今回の記事はこんな方におすすめです!▼

プロダクトデザイナーとは
  • プロダクトデザイナーについて興味がある就活生
  • プロダクトデザインについて知りたい方
  • 領域についてもっと詳しくなりたい方

そもそも、プロダクトデザインとは?

プロダクトデザインとは、工業製品やデジタル製品など一定のロット生産されることを想定される製品の設計を指します。

プロダクトデザイン インダストリアル、サステナブル、UIUX、WEB、製品デザイン、インターフェース、ユニバーサルデザイン、3DCAD、3Dプリンタ

一般的にプロダクトデザインの仕事は以下のように進めます。基本的に大衆に使ってもらうことを想定してデザインされることを想定しているため、綿密なリサーチや試作の繰り返しが行われます。産業革命と共に生まれたプロダクトデザインの製品設計プロセスは、様々な産業において応用されています。それではプロダクトデザインの仕事を大まかに見ていきましょう。

調査 ▶︎ 分析 ▶︎ 計画 ▶︎ 設計 (▶︎※分析 ▶︎※計画 ▶︎※設計)

調査

初めに、計画のフェーズではターゲットユーザーやコンセプト、ニーズ、課題発見など、幅広いリサーチを行います。ここでの調査は、市場調査などの大衆をターゲットとした調査だけでなく、個人の観察や実地調査も含みます。

プロダクトデザインはある種、体験をデザインする領域であることから、統計などのデータだけでなく実際に「見る」「触る」「嗅ぐ」といった定量化しずらい五感を使った調査を行うことも非常に大切になります。

分析

research

次に、これらの調査をもとに分析を行います。調査したデータはそのままの状態では活用ができないので、分析は調査と同様に非常に重要な項目となります。分析の過程においては、データとデータを組み合わせることで新しい発見や知見だけでなく、既に明白なことに対して根拠を付与することができます。プロダクトデザインは、この過程でほぼほぼ最終的な製品の価値が決まると言われるほど重要な過程ですので、かなり気合を入れて取り組みます。

こうした調査分析は非常に専門性の高い領域であることから、マーケットの市場ニーズを調査するリサーチャー、デザイン調査を専門業務とするコンサルタントに依頼することもあります。

また、上記の通り分析は調査と合わせて、マーケティング、統計、エスノグラフィー、心理学、行動経済学といった多種多様な学問領域について一定の知見が求められることから、日ごろの勉強も重要になります。


※政府系情報機関でも情報の分析は重要なタスクと位置付けられています。分析に興味のある方は、CIA極秘分析マニュアル「HEAD」――武器としてのインテリジェンスという本もおススメですので、是非読んでみてください。

計画

計画では分析をもとにコンセプトや設計指針を決定します。製品の想定ユーザーや使用環境など、設計をするにあたり必要な事項を決め、実行に移していきます。

設計

設計段階では、分析に基づく設計指針に従い、実際に手を動かしてプロトタイプ検証等を行います。最初期の設計段階ではなるべく早く、ラフに作ることが重要です。そして、ここで作ったラピッドプロトタイプを分析し、設計指針を修正。改善策をプロトタイプで検証していくという過程を繰り返していきます。そのため、分析から設計までの工程は、何度も行き来するものとなります。

プロダクトデザイナーにおいて大切なことは?

プロダクトデザイナーは、観察力・アイデア・設計プロセスなど、デザインだけではなく産業に関わるあらゆることを理解する必要があります。

プロダクトデザインに関わる工程は膨大かつ時間がかかり、デザインを続けていくには向き不向きがあります。そこで、プロダクトデザイナーの資質として重要と思われる要素を3つご紹介します。

ものづくりが好き

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、プロダクトデザイナーとして活躍している人は基本的に”ものづくり”や”ものをつくる工程”が好きな人が多いです。

ものづくりは様々な工程を経るため、完成するまで時間はかなりかかります。面倒に思えることも多くあり、好きでないと最後まで完成させることが難しい職種です。途中でアイディア自体に大幅な変更を加えることもざらで、あきらめず継続し続ける忍耐力も重要です。しかし、同時に一つのデザインを完成し、生産して店頭に並ぶ時の高揚感はひとしおです。

「ものを作ることが好きなのか」、「ものを使うことが好きなのか」、「ものを売ることが好きなのか」”もの”との関わり方は様々です。プロダクトデザイナーを目指す前に、自分がどのタイプに当てはまるかをよく考えてみてください。

観察力

私たちの生活はデザインで成り立っており、デザインに囲まれて暮らしているといっても過言ではありません。一件わかりづらい物の配置や構造までもが設計されており、こうした設計(デザイン)が私たちの生活を豊かにしています。

プロダクトデザイナーの仕事は、新しいものをデザインすることもありますが、当たり前に触れている文房具や、家具等を作ることが一般的です。こうした既存のものをデザインする際、デザイナーには、当たり前を”再認識し新しい視点から価値を生み出すこと”が求められます。

この新しい価値を生み出す際に重要となるのが「観察力」です。往々にして、観察力のある人は自然とできているので気づかないことが多いでが、慣れないうちは意識してものを見る必要があります。初めは難しくとも、身の回りのものがどのように流通し、どのような構造で作られているのかを考える力が必要です。

コミュニケーション能力

一般に、デザイナーやクリエイティブに携わる人は紙の上のスケッチやパソコンとにらみ合っているイメージがあるかと思いますが、実は実際に手を動かす時間はあまり多くありません。

前述の通り、プロダクトデザインにおいて、リサーチや分析といった工程はその製品の価値を決める重要なプロセスで、少なくない時間を費やします。例えば、商品のリサーチをする際には、潜在的なニーズを探し当てるため、統計白書や調査会社の資料などを活用します。また、インタビューをする際は、実際に使っているユーザーが困っていることを、どのような状況でどんな場面で使っていたのか、また、どのように感じたから使ってもらえたのかなどを細かく聞き取ります。

また、基本的に一人で製品をデザインすることは少なく、チームのデザイナーやエンジニア、マーケター、リサーチャーなど、様々な人とコミュニケーションをとる必要があります。このコミュニケーションにも時間がかかり、実際に手を動かして物を作る時間は意外と少ないです。

デザインスタジオなどでインターンなどのデザインアシスタントがいる場合、自分が手を動かす時間というのは極端に少なくなるでしょう。

良いデザインはこうしたリサーチをベースにして作られており、アイディアもここから生み出されます。デザインは、こうした一人では到底手に負えないスキルを結集し一つの商品となるのです。

プロダクトデザイナーの就活では何が必要?

プロダクトデザイナーの就職活動で、主に必要なものは下記の3点です。

必要なものは?
  • プロダクトデザインのポートフォリオ
  • 実際に使えるツールの明示

それぞれ詳しく見ていきましょう。

プロダクトデザインのポートフォリオ

業界の中でも広義のプロダクトデザイン。より詳しく業界や、興味のある分野を伝えるにはポートフォリオが有効です。

全体のマネジメント能力

自身の作品をポートフォリオに載せる際、アイデアや作品の完成度だけではなく、全体のマネジメント能力を含めることも効果的です。

マネジメント能力はプロダクトデザイナーとして重要なスキルの一つとして挙げられます。また、ポートフォリオを作るという一連の流れをみて計画性や、全体のイメージを総合的に評価することもあります。間に合わなくても途中でも、成果物を上げることが重要です。

こういった側面にも、プロダクトデザイナーとしての資質を見られそうですね。

【見た目だけじゃない!?】デザインマネジメントってなんだ?

アイデアの質、デザインの視点

アイディアはやデザインの視点は、デザイナーを評価するうえで非常に重要なポイントです。

しかし、どんなに面白いアイデアがあっても、それをアウトプットした時にうまく伝わらなかったり、キャッチコピーに魅力的な要素がなかったりなど、アイディアのコアとなる部分が伝わり切らないことも多々あります。

その作品のアイディアは何であるか、どのようにしたら効果的に伝わるかを深く考えましょう。他の人に見せるなどして自分の意図がきちんと伝わっているかを確認することも効果的です。

言語化能力

言語化能力とは、イメージしているアイデアを形に起こす際の創造力を書き留める力です。コミュニケーション能力に類似しており、直接的に相手に自身の意図を伝えることができます。

特に、プロダクトデザイン領域においてはビジュアルだけでは伝えきれない情報もあり、言語化能力は特に重要なスキルの一つになります。ポートフォリオにおいても、画像だけでなく的確なキーワードやわかりやすい文章は効果的です。

実際に使えるツールの明示

ポートフォリオを作るにあたり、3DCADのツールや、リサーチにおいて使用されるツールを明示しておくと良いでしょう。プロダクトデザインにおいては、様々なツールを使いこなす必要があるため、事前に何が使えるかを相手に伝えておくことで、採用する側に対して印象をよくすることができます。

Adobeの中にはメジャーなIllustratorPhotoshop以外にも、アプリのプロトタイプに使われるAdobe XD、冊子を作る際によく利用されるAdobe InDesign、などもツールが良く使われています。また、CAD系のソフトであれば、SolidworksやAutodeskなどのソフトは使えるようにして記載できるようにしましょう。

おまけ:憧れのデザイナーや目標のデザイナーなど

ベンチマークとするデザイナーがいると作品にも現れてくることがあります。また、応募する企業も有名デザイナーと実績がありなんらかの関連があることもしばしばあります。

さらに、デザイナーについての知識が多いことでデザインの引き出しが増え、結果としてデザイナーとしての魅力や実力が向上します。是非、デザイナーについての知識も身につけておきましょう!

まとめ

いかがでしたか?プロダクトデザイナーは日常生活にありふれた工業製品や、わたしたちの身の回りのプロダクトに通じていることが理解できたのではないでしょうか。プロダクトデザイナーとして活躍するためには様々な産業に精通している必要があり、日ごろから教養をみにつけておく必要がります。

冒頭で述べた通り、デザイナーと一言で表してもデザイナー就活では、様々な業界の中から職種を絞り就活を進めていく必要があります。これからデザイナーを目指す就活生や、観察力に自信がある社会人のみなさんも、様々な視点からデザインの知見を深めていけると、よりデザインの世界を深く知れるかもしれませんね。

ポートフォリオについての作り方を詳しく知りたい方は、是非下記の記事も参考にしてみてください!


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