先日ご紹介した映画監督、トム・フーパー。彼が監督した作品「リリーのすべて」でメインキャラクター、ゲルダ・ヴェイナーを演じたのがアリシア・ヴィキャンデルです。
近年はNetflix映画で日本を舞台にした『アースクエイクバード』にも出演し、話題になりました。
今回はそんなアリシア・ヴィキャンデルについて、プライムビデオで視聴可能な作品とともにご紹介いたします!
出典:https://eiga-board.com/posts/3810
アリシア・ヴィキャンデルとは?
<名前>
アリシア・ヴィキャンデル(Alicia Vikander)
<国籍>
スウェーデン
<人生>
舞台や映画で活躍していた女優、マリア・ファール=ヴィカンダーと、精神科医のスヴァンテ・ヴィカンダーの間に生まれ、スウェーデンのヴェストラ・ゲータランズ県ヨーテボリで育ちました。ですが、両親はアリシアが生後5ヶ月の時に離婚し、それ以降は母に育てられたそうです。
アリシアは、当初バレエダンサーを目指しており、ストックホルムのロイヤル・スウェーデン・バレエ・スクールとニューヨークのスクール・オブ・アメリカン・バレエでバレエ・ダンサーとしての訓練を受けました。ヨーテボリ歌劇学校ではレ・ミゼラブルやサウンドオブミュージックなど、数々のミュージカルに挑戦し、夏にはアメリカのバレエ学校でトレーニングを受けるなど、世界各地で表現を磨きます。しかし、バレエダンサーの道は怪我が原因で諦めざるをえなくなります。その後二度、演劇学校のオーディションに挑戦しますが、連続して落選。ロースクールへの入学を決めましたが、一度も通うことなく女優になる決意を固めました。
プロの女優としてのキャリアは、スウェーデンの短編映画やテレビシリーズに出演することから始まります。テレビドラマ「アンドラ・アベニン」(2007年)のヨゼフィン・ビョルン=テゲブラント役で、北欧で初めて認知されたのです。その後、『Pure 純潔』(2009年)で長編映画デビューを果たし、ストックホルム国際映画祭ライジングスター賞やベルリン国際映画祭、シューティングスター賞、グルドバッゲ賞(スウェーデンのアカデミー賞の最優秀女優賞を受賞。
2012年には、ジョー・ライト監督が映画化した『アンナ・カレーニナ』で、エカテリーナ・”キティ”・アレクサンドロヴナ・シュチェルバツカヤ王女を演じ、広く知られるようになりました。また、高い評価を得ているデンマーク映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012年)では、王妃キャロライン・マティルダ・オブ・ウェールズ役を演じ、BAFTAライジングスター賞など様々な賞にノミネートされます。
そして、2013年にスウェーデンのドラマ映画『Hotell』(2013年)に出演し、同年にはジュリアン・アサンジの伝記映画『フィフス・エステート世界から狙われた男』(2013年)にも出演しました。2014年と2015には、『戦場からのラブレター』(2014年)の活動家ヴェラ・ブリテン役、『エクス・マキナ』(2014年)のAI役などで、世界的な評価と賞賛を得ました。そして『リリーのすべて』(2015年)では画家のゲルダ・ヴェーゲナーを演じ、アカデミー賞と全米映画俳優組合賞の助演女優賞を受賞しました。
2016年にはルイ・ヴィトンのミューゼになるなど多方面で活躍。
2019年に日本を舞台にしたNetflix映画『アースクエイクバード』で日本語の演技にも挑戦したことが話題となりました。
アリシア・ヴィキャンデルの作品
プライムビデオで視聴可能なアリシア・ヴィキャンデルの作品をご紹介いたします!
リリーのすべて
監督 | トム・フーパー |
脚本 | ルシンダ・コクソン |
出演 | エディ・レッドメイン アリシア・ヴィキャンデル ベン・ウィショー |
上映時間 | 120分 |
<あらすじ>
1926年のデンマーク。風景画家であるアイナー・ベルナー(エディ・レッドメイン)は、ある時、妻で肖像画家のゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役になるよう頼まれます。それからというものの自分の中に女性になりたいという願望があることに気が付くアイナー。「リリー」という名の女性として過ごす時間がどんどんと増えていき、自分の心と身体が一致しない現実に苦悩するようになります。ゲルダも初めは変わってしまった夫に戸惑いますが、少しずづリリーにへの理解を深めていくのでした…。
この作品で、アリシアはゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされたほか、第88回アカデミー賞では助演女優賞を受賞するなど大きく飛躍するきっかけとなりました。
以前、監督であるトム・フーパーについてもまとめていますのでご覧ください。
現役舞台俳優Tのここに注目!
この作品は、どうしても主演のエディ・レッドメインの女性姿の演技に注目が行きがちですが、アリシアが深い愛情を持って夫であるアイナーを包み込む姿も必見です。美しい顔立ちに、並々ならぬ覚悟を決めた表情は、思わず息を呑みます。
光をくれた人
監督・脚本 | デレク・シアンフランス |
出演 | マイケル・ファスベンダー アリシア・ヴィキャンデル レイチェル・ワイズ ブライアン・ブラウン |
上映時間 | 132分 |
<あらすじ>
第一次世界大戦が終わり、元軍人のトム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)は孤独に苛まれて西オーストラリア沖の孤島で美しい妻、イザベル(アリシア・ヴィキャンデル)とともに暮らしていました。ある時、二人の暮らす孤島に手漕ぎボートが流れ着き、中に既に死亡している男性と、泣き叫ぶ女の子の赤ん坊を発見します。赤ん坊をルーシーと名付け、大事に育てていた二人ですが、偶然にも娘の生みの親と出会ってしまいます…。
第73回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、金獅子賞を争いました。
現在はプライムビデオで視聴できる地域が限られているようですが、DVD、Blu-rayも発売されています。
まとめ
様々な作品で活躍するアリシア・ヴィキャンデルについてご紹介いたしました。
日本ではまだまだ知名度は低いかもしれませんが、ぜひ今後も注目していきたい女優です。
ここでは紹介しきれませんでしたが、『トゥームレイダー ファーストミッション』なども有名な作品の一つです。
今後も注目すべき俳優をどんどん紹介していくのでお楽しみに!