こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはスティーブン・ダルドリーという映画監督を知っていますか?
ミュージカル化もされた名作『リトル・ダンサー』やケイト・ウィンスレットにアカデミー主演女優賞をもたらした『愛を読むひと』を監督した人物です。
この記事ではスティーブン・ダルドリーの『人生』と『作品』についてプライムビデオで視聴可能な作品とともにご紹介します!
スティーブン・ダルドリーとは?
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/スティーブン・ダルドリー
スティーブン・ダルドリー基本情報
本名 | Stephen David Daldry |
国籍/出身 | イングランド・ドーセット/イギリス |
生年月日 | 1961年5月2日 |
学歴/出身大学など | シェルフィールド大学 |
経歴と作品
幼少期〜舞台の演出家として成功するまで
1961年5月、イギリスのドーセットで銀行の支店長であった父親と、歌手チェリー・ダルドリーの元に生まれました。
当初、父親はダルドリーが演劇に興味を持つことを反対していました。ですがダルドリーが14歳の時、父親が癌で亡くなったことをきっかけに、母の勧めもあってダルドリーはトーントンの劇団に参加します。
その後、英国空軍の奨学金を得てシェルフィード大学に入学し、1982年には英文学の学士も取得しています。大学では舞台制作にも携わりました。
大学卒業後はイタリアでピエロの見習いをするなど常識にとらわれない活動をします。ですが、イギリスに帰国後はシェルフィールドに移り住み、1984年から86年までメトロ・シアター・カンパニーの芸術監督を、1985年から88年まではクルーブル・シアターで舞台制作を務めました。
その後、1992年にナショナル・シアターでJ.B.プリーストリーの『An Inspector Calls』を演出し、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞したほか、1994年にはブロードウェイに進出してトニー賞を受賞しました。1999年には、英国の劇作家デビッド・ヘアの一人芝居『Via Dolorosa』の演出を担当し、再びブロードウェイに戻っています。これまで手がけた舞台は100本以上とも。
映画監督デビュー
当時、映画は短編1本しか制作していなかったダルドリーですが、思いがけず『リトル・ダンサー』の監督に抜擢されます。
リトル・ダンサー
監督 | スティーブン・ダルドリー |
脚本 | リー・ホール |
出演 | ジェイミー・ベル ジュリー・ウォルターズ アダム・クーパー |
上映時間 | 111分 |
<あらすじ>
舞台は1984年のイングランドの炭鉱町。11歳のビリーは父に無理矢理ボクシングを習わされていました。そんなある日、ボクシングジムの片隅でバレエ教室が開かれます。その日からすっかりバレエの虜になったビリー。父は男がバレエをするなんてと大反対するのですが…
現役舞台俳優Tのここに注目!
あまりにも有名な作品ですので、1度はご覧になった方も多いのではないでしょうか?心からバレエが大好きで、バレエがやりたいと願う少年の体から溢れ出す情熱や繊細な心理は、興奮を通りこして泣けてきます。ダンスって素晴らしいですね…!!この時代に男がバレエをやることを認められない父の苦悩や葛藤も丁寧に描かれています。
この作品でダルドリーはアカデミー監督賞を含め、数々の賞にノミネートされています。日本でも第13回東京国際映画祭で特別招待作品として上映されました。世界中の映画賞を50近くも受賞した名作中の名作です。
映画監督第2作目〜『ビリー・エリオット』のミュージカル化
続いてダルドリーは、マイケル・カニンガムのピューリッツァー賞受賞小説を原作に監督2作目を撮影します。
めぐりあう時間たち
※2021年6月現在、プライムビデオ では一部地域は視聴ができないようです。
監督 | スティーブン・ダルドリー |
脚本 | デヴィッド・ヘア |
出演 | ニコール・キッドマン ジュリアン・ムーア メリル・ストリープ |
上映時間 | 115分 |
<あらすじ>
1923年のロンドン、「ダロウェイ夫人」を書く精神的な病を患っているバージニア・ウルフ。1951年、「ダロウェイ夫人」を読むのロサンゼルス在住の主婦。2001年、詩人の友人のためにパーティを開こうとするニューヨークで女性編集者。三つの時代、三つのドラマが交錯し、彼女たちはどんな決断を迫られ、どんな選択をするのか…
この作品でダルドリーは再びアカデミー賞で監督賞にノミネートされ、ニコール・キッドマンが主演女優賞を受賞しています。
その後、2005年には前作『リトル・ダンサー』をミュージカル化。演出を務めました。エルトン・ジョンが音楽を担当したこの作品は、オリヴィエ賞を4部門で受賞。2008年にブロードウェイでも上演され、第63回トニー賞10部門を受賞したほか、最優秀ミュージカル賞と最優秀監督賞を受賞しました。2014年までロングラン公演され、通算観客動員数は400万人を超えています。
映画復帰作〜第4作目
ドイツの作家ベルンハルト・シュリンクの小説をヘアー監督が映画化した『愛を読むひと』で映画界に復帰しました。
愛を読むひと
監督 | スティーブン・ダルドリー |
脚本 | デヴィッド・ヘア |
出演 | ケイト・ウェンスレット レイフ・ファインズ |
上映時間 | 124分 |
<あらすじ>
1958年のドイツ、まだ15歳のマイケルはある日、体調不良に陥ったところを21歳のハンナに助けられます。いつしかベッドを共にするようになった二人。ハンナに頼まれ、マイケルはハンナに本を朗読をするようになり、想いを深め合っていく二人。ですが、ハンナが突然姿を消し、数年後再び出会ったのは法廷で…
舞台俳優Tのここに注目!
何度も見たくなるような味わいの深い作品です。ヒロインのケイト・ウィンスレットは超大作「タイタニック」でもヒロインを務めた女優ですが、やはりその存在感、説得力、佇まいは別格です。繊細ながらも力強く、表情も豊かなその演技をぜひご覧ください!
この作品で、ケイト・ウィンスレット演じる無教養な女性と10代の少年との恋愛を通じ、第二次世界大戦後のドイツにおけるホロコーストの悲劇を描き切りました。
デビューから連続して3作品目のアカデミー賞監督賞にノミネートされ、ケイト・ウィンスレットがアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
イギリスを代表する映画監督としての地位を確立したダルドリーは、再びメガホンを取ります。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
監督 | スティーブン・ダルドリー |
脚本 | エリック・ロス |
出演 | トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー |
上映時間 | 129分 |
<あらすじ>
アスペルガー症候群を抱える11歳のオスカーは、9・11テロで最愛の父を亡くします。父の死から1年後、オスカーはクローゼットで1本の鍵を見つけ、父親から残されたメッセージを探すためニューヨークの街へと飛び出していき…。
アメリカの小説家ジョナサン・サフラン・フォアの小説を原作としたこの作品で、3度目のアカデミー作品賞にノミネートされていました。
2013年以降
2013年、ダルドリーはピーター・モーガンの舞台『The Audience』でヘレン・ミレンを演出。この作品で、60年間にわたりエリザベス2世と歴代の英国首相との間で、毎週交わされるプライベートな会話を描きました。
2014年にはデヴィッド・ヘアの『Skylight』のリバイバル版を監督。キャリー・マリガンとビル・ナイーがかつての恋人を演じ、高い評価を得たこの作品で、ダルドリーはトニー賞の最優秀監督賞にノミネートされています。
同年2014年に『Trash』で映画界に復帰。3人の少年が自分たちの住む貧民街でゴミを拾っているうちに、政治的スキャンダルに遭遇するというドラマでした。
その後、エリザベス2世の生涯を描いたNetflixのTVシリーズ『The Crown』で製作総指揮といくつかのエピソードの監督を務め、2018年には、その演出でエミー賞を受賞。
2017年以降も積極的に舞台や映画制作に努めています。
他の作品
ビリー・エリオット ミュージカルライブ〜リトル・ダンサー
ダルドリーが演出を務めた、ロンドンのヴィクトリア・パレス劇場で特別上演された舞台を収録しています。
映画版も大変素晴らしい作品ですが、ミュージカル版はまた違った感動があります。
2021年6月現在、有料の作品にはなりますがぜひ合わせてご覧ください!
まとめ
映画監督、スティーブン・ダルドリーをご紹介いたしました。
なかなか外出が憚られる今、『リトル・ダンサー』で思い切り心を踊らせてみませんか?
これからも注目すべき映画監督や俳優をどんどんご紹介していきますのでお楽しみに!