こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはアンデシュ・ソーンという画家を知っていますか?
スウェーデンの国民的画家で、パリ万国博覧会で高い評価を受けたスウェーデンの美術史上外せない人物です。
この記事ではアンデシュ・ソーンの『人生』と『作品』についてご紹介します!
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Toggleアンデシュ・ソーンとは?
アンデシュ・ソーン基本情報
| 本名 | アンデシュ・レオナルド・ソーン(Anders Leonard Zorn) |
| 国籍/出身 | スウェーデン ダーラナ地方ムーラ(Mora) |
| 生年月日 | 1860年2月18日 |
| 分野/芸術動向 | 写実主義/印象派 |
| 学歴/出身大学など | スウェーデン王立芸術アカデミー |
| 公式サイト/関連サイト | https://www.artsy.net/artist/anders-leonard-zorn |
| 没年月日 | 1920年8月22日(スウェーデン・ムーラ) |
印象派ってなに?
印象派とは19世紀後半のフランスから発した芸術動向です。筆のストロークや時間による光の変化の緻密な描写、日常性、斬新な構図等の特徴を持ちます。画面全体が明るく、それまで芸術アカデミーが良いとしてきた作品とは対照的でした。初期の頃の印象派はあまり評価を受けませんでしたが、次第に市場が広がり、アメリカに渡ると大衆に一挙に人気になりました。
印象派と一言で言うものの新印象派や後期印象派(ポスト印象派)など、印象派の中でもいくつか分類があります。印象派の代表的な画家にはエドガー・ドガ、クロード・モネ、ベルト・モリゾなど、今日でも高い人気を誇る画家が多くいます。
▼印象派についてはこちらでも詳しく解説しています!▼
経歴と作品
初期
アンデシュ・ソーンは1860年2月18日、スウェーデン ダーラナ地方で生まれました。1872年、エンヒェーピングの中等文法学校に進学しました。そこで3年間、キリスト教やスウェーデン語、ドイツ語、地理、歴史、数学、自然科学など、様々な学問を学びました。
中等学校卒業後の1875年から1880年の間、ソーンはストックホルムのスウェーデン王立芸術アカデミーで芸術を学びました。(初めは短い期間の間、手工芸の学校にも在籍していたようです。)アカデミー在学中は彫刻、ドローイング、ペインティングを中心に学び、その才覚から教師たちを驚かせました。彼はすぐに画家として高い評価を受けることとなりますが、無名の頃は非常に貧しく、画家として活動しながら農家としても働かなくてはなりませんでした。
スウェーデン王立芸術アカデミー卒業後はイギリスやスペインでも絵画を学んでいたようです。この頃になるとソーンの名前はかなり広まっており、アカデミーで開催される学生展などで高い評価を受けていました。1880年の春に開催されたアカデミーの学生展で「In mourning」を発表した際は、公式スウェーデン政府官報にて絶賛され、200SEKの報奨金を受け取りました。
In mourning
出典:アンデシュ・ソーン《In mourning(喪に沈んで)》1880年、水彩、スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム、ストックホルム)蔵
大学卒業後はスウェーデンを離れ、ロンドンに定住します。ロンドンでは主に水彩画を制作しており、ここでも高い評判を獲得しました。この間、フランスやスペインに旅行する機会もあり、カディスでの展示会に参加するなどしていました。
ソーンが版画を始めたのは、このロンドン在住の期間で、アクセル・ハーマン・ヘッグからエッジング(金属の表面を腐食させる技術)による版画の基礎を学びました。
1885年、ソーンの作品のモデルにもよく登場する妻、エマ・ラムと結婚しました。フィレンツェやパリなどを新婚旅行で旅しながら周り、ここでも作品制作をつづけました。下記の作品(「Sommarnöje(Summer Delight)」)は結婚した翌年に制作された作品で、2010年に2600万クローネ(約3億4500万円)で取引されました。スウェーデン美術史上最大の取引額になります。
この作品にはソーンがパリに滞在中に見たフランス印象派の作品からの影響が垣間見えますが、そこには北欧スカンディナヴィアの美的感覚もはっきりと残っています。また、ソーンは水面の表現に非常に長けており、この作品でも技術力の高さがよくわかります。まるで油絵で描かれたかのように見えますが、実はこの作品は水彩で描かれています。
Sommarnöje(Summer Delight)
出典:アンデシュ・ソーン《Sommarnöje(夏の喜び)》1886年、水彩、個人蔵(2010年に約2600万クローネで落札)
晩年
1887年頃から油絵の制作も行うようになります。アメリカの印象派、エドワード・シモンズから油絵の基本的技術を学ぶこともあったようですが、そもそもの技術力の高さもあり、難なく油絵を描くことが出来るようになりました。
ゾルン・パレットの誕生
ソーンの油彩は、イエローオーカー・バーミリオン・アイボリーブラック・白という限られた4色を基本にしていたとされ、この配色は後年「ゾルン・パレット(Zorn palette)」と呼ばれるようになりました。少ない色で肌の色や陰影を表現できることから、現在も肖像画を学ぶ人たちに広く知られています。
Out
出典:アンデシュ・ソーン《Out》1888年、油彩、個人蔵
1889年に入ると、パリ万国博覧会に向けた作品制作を始めます。友人の画家カール・ラーションとともに作品を出展して高い評価を受け、フランスからレジオン・ドヌール勲章を授与されました。自由とエネルギーを持った彼の絵画は、素朴な生活習慣を描きながらも多くの人を魅了しました。
Reflexions
出典:アンデシュ・ソーン《Reflexions(Reflexer)》1889年、油彩、個人蔵
他の作品
ここからはアンデシュ・ソーンのその他の作品を見ていきましょう!
The Battleship baltimore In Stockholm Harbor 1890年
出典:アンデシュ・ソーン《The Battleship Baltimore in Stockholm Harbor》1890年、グワッシュ、個人蔵
Love Nymph 1885年
出典:アンデシュ・ソーン《Love Nymph(愛の精)》1885年、水彩・グワッシュ、スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム)蔵
Portrait of Fru Lisen Samson, nee Hirsch, Arranging Flowers at a Window 1881年
出典:アンデシュ・ソーン《Portrait of Fru Lisen Samson, nee Hirsch, Arranging Flowers at a Window》1881年、水彩、個人蔵
Misses Solomon
出典:アンデシュ・ソーン《Misses Solomon(Fröknarna Salomon)》
In the woods 1893年
出典:アンデシュ・ソーン《In the woods》1893年、油彩、個人蔵
代表作一覧
| 作品名 | 制作年 | 所蔵先 |
| In mourning(喪に沈んで) | 1880年 | スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム、ストックホルム) |
| Sommarnöje(夏の喜び) | 1886年 | 個人蔵 |
| 真夏のダンス(Midsommardans) | 1897年 | スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム、ストックホルム) |
| 故郷の調べ | 1920年 | スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム、ストックホルム) |
作品はどこで見られる?
ソーンの代表作の多くは、スウェーデン国立美術館(ナショナルミュージアム、ストックホルム)と、故郷ムーラにあるゾルン美術館(Zornmuseet)に収蔵されています。ゾルン美術館はソーンとエマ夫人の邸宅を含む複合施設で、夫妻の遺志により1939年に国の美術館として開館しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、スウェーデン出身の印象派、アンデシュ・ソーンの作品を紹介しました。彼の水彩画はまるで油絵のようで、その技術力の高さがよくわかりますね(笑)。
アンデシュ・ソーンを気に入った方は、下の画集なども買ってみてはいかがでしょうか!?














