みなさんはジェフ・クーンズを知っていますか?
シミュレーショニズムと呼ばれるアート分野の代表格で、世界中から称賛されているアーティストの一人です。
この記事ではジェフ・クーンズの代表的な作品をいくつか紹介していきます。
目次
ジェフ・クーンズってどんな人?
基本情報
本名 | ジェフ・クーンズ(Jeff Koons) |
国籍/出身 | アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 |
生年月日 | 1955年 |
分野/芸術動向 | ネオ・ポップアート |
学歴/出身大学など | シカゴ美術館附属美術大学 |
ポーラ美術館 | http://www.jeffkoons.com/ |
クーンズは1955年、ペンシルベニア州ヨークで生まれました。父は寝具やで母はお針子であり、幼少期は包装紙とキャンディを戸別販売していた。10代の頃はサルバドール・ダリを尊敬しており、直接、彼が滞在するホテルへ訪ねたこともありました。
クーンズは、学生時代、メリーランド・インスティチュート・カレッジ・オブ・アートとシカゴ美術館附属美術大学(The School of the Art Institute of Chicago)にて絵画を学びました。1976年に大学を卒業すると、その後、ニューヨークに渡り、芸術家としてのキャリアを積みつつ、MoMAで働きます。
1980年代から芸術家としての地位を確立し、情報過多時代におけるアートの意味を探求する世代の一人として注目を集めるようになりました。また、この時期にニューヨークにハウストン通りとブロードウェイの交差点に位置するソーホー・ロフトにファクトリー風のスタジオを設立した。30人ほどのスタッフとともに、ルネッサンス期の芸術家の様な形式で作品制作を進めています。
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ジェフ・クーンズの代表作品
スリー・ボール・50/50・タンク / Three Ball 50/50 Tank
1985年、「平衡」シリーズを発表しました。この頃の作品は、抽象彫刻の形式をとっており、特に有名な作品として、スリー・ボール・50/50・タンク(Three Ball 50/50 Tank)があげられます。
クーンズはシミュレーショニズムの代表的な作家です。彼の他にも、広告写真を複写し自らの作品とするリチャード・プリンスやウォーカー・エバンスの写真を複写し作品としたシェリー・レヴィーンなどがいます。これらシミュレーショニズムの背景にはウォーカー・エバンスがシミュラークルとシミュレーションの中で述べている、「オリジナルとコピーの区別が消失し、コピーが大量生産されている現代社会」があります。盗用をすることによってオリジナリティという概念を問い直し、社会に対して新たなイメージと視点を示しています。クーンズはこの運動の中でも特に、アメリカの大衆性やキッシュ性をよく表現していることが特徴です。
「セレブレーション」シリーズ
彼の名を一躍有名にしたものとして、「セレブレーション」シリーズ(1994年~)が挙げられます。彼の作風とも言える風船のように見えるステンレス像はこの頃から始まり、「バルーン・ドッグ」、「ヴァレンタイン・ハート」、「ダイヤモンド」、「エッグ」など20もの異なる彫刻及び絵画のシリーズがあります。更に、これらにはそれぞれ更に5種類のカラーバリエーションが存在します。
これらの中でも、「破壊された卵」(ブルー)は、ロイヤル・アカデミー・サマー・エキシビジョンにてチャールズ・ウォラストン賞を受賞しました。
このシリーズの最後の作品に「バルーンフラワー」があります。しかし、資金不足や制作の遅れにより、一時はスタッフを2人までに減らすなど、制作は難航しました。最終的に、作品の売買権の独占的契約を行い完成し、世界各地の美術館やパブリックスペースに展示されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ジェフ・クーンズの代表作について記事をまとめました。
ジェフ・クーンズの作品はシミュレーショニズムの背景を知ってこそ、その面白さがわかってくると思います。
Euphoric””では、今後も数多くのアーティストをご紹介していくだけではなく、弊社デザイナーが使っているAdobeソフトのイラレやフォトショのチュートリアル、3Dプリンターの解説などを記事にしています。
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