【徹底解説】ジョン・バルデッサリとは?作品と人生を3分で理解しよう!

【徹底解説】ジョン・バルデッサリとは?作品と人生を3分で理解しよう!

みなさんはジョン・バルデッサリを知っていますか?

ジョン・バルデッサリはコンセプチュアルアーティストとして有名です。

この記事ではジョン・バルデッサリの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!

ジョン・バルデッサリってどんな人?

ソース元

<名前>
ジョン・アントニー・バルデッサリ(John Anthony Baldessari)

<国籍>
アメリカ合衆国

<人生>
ジョン・バルデッサリ(John Baldessari)は、1931年6月17日にアメリカのカリフォルニア州ナショナルシティに生まれました。

バルデッサリは1953年にサンディエゴ州立大学で文学士号を取得し、カリフォルニア大学バークレー校で美術史研究を1年間行いました。その後、再びサンディエゴ大学に戻り、1957年にMaster of Arts(アート系の修士号)を取得しました。

そして彼は1959年からサンディエゴにある教育機関で美術の講師になりました。1970年から1988年は、カリフォルニア大学サンディエゴ校、1970年からはカリフォルニア芸術大学、1986年から2008年までカリフォルニア大学ロサンゼルス校で講師を務めました。

彼は美術の講師として、有名なアーティストとなったデビッド・サーレ(gavid Salle)、エリック・フィッシェル(Eric Fischl)、トニー・オースラー(Tony Oursler)、マイク・ケリー(Mike Kelly)などを育て上げた一方、自身もアーティストとして300回以上の個展開催、1000回以上のグループ展示を行ってきました。

そして2020年1月2日にバルデッサリはベニス近郊にある彼の自宅で亡くなりました。死因は明かされていませんが、88歳でした。

以下の動画では、バルデッサリの『生い立ち』そして、彼にとっての『芸術とは何か』を本人が話しています。

コンセプチュアルアートとは?

コンセプチュアル・アートとは、1960年代後半から1970年代にかけて展開した前衛芸術です。

当時はミニマルアートが主流でしたが、もはや絵画や彫刻という形式を取らずとも、思考や構想のみで芸術とみなそうということでコンセプチュアル・アートが登場しました。形式は自由ということから概念芸術とも言われています。

▼コンセプチュアルアートについて、以下の記事でくわしく解説しています!
【まるっと理解!】コンセプチュアルアートってなんですか?

ジョン・バルデッサリの代表作品

ここでは時代の流れに沿ってジョン・バルデッサリの作品の特徴を、「テキストペインティング時代」「インスタレーション時代」「絵画時代」の順にご紹介します。

テキストペインティング時代

1970年代までのバルデッサリの作品はロゴを使った文字アーチが中心となっていました。

この系統のアートは制作方法や工程ももちろんですが、メッセージ性がとても重要となってきます。有名な作品の多くは、そのメッセージがどのような意味を持っているか解読が難解なものが多いです。以下の作品を日本語に訳すと「発音のない2つの表面は死の体験である」です。

A Two-Dimensional Surface Without Any Articulation Is a Dead Experience-1967年

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Pure Beauty-1968年

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インスタレーション時代

1970年代からは、バルデッサリの作品はロゴアートからインスタレーション形式の作品に変化しました。

下の「The Cremation Project」はチョコクッキーを瓶の中に入れた作品で、これのどこがアートなのか解読は難しいというのが本音です。しかし、この作品の楽しみ方は「これが芸術である」という概念を持って、どのような部分にアート性を自分の中に生み出せるか。つまり、楽しみ方はその人の解釈によって変わるということです。

The Cremation Project-1970年

ソース元

Throwing Three Balls in the Air to Get a Straight Line-1973年

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絵画時代

1980年代後半以降はバルデッサリは絵画に力を入れてきました。

以下2つの作品では、彼の代表作である人物写真に赤・黄・青の丸いシールを貼った作品です。丸いシールを貼ることで、ただの人物写真の中にポップさを感じ、顔に貼っていることからメッセージ性も生まれています。

The Fallen Easel-1988年

ソース元

Money, with Space Between-1994年

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ジョン・バルデッサリは芸術家の中で珍しい、講師と芸術家を両立していました。彼の死は本当に残念でしたが、これからも彼の作品が語り継がれていくことは間違いありません。

もし機会があれば、バルデッサリの作品を見に行ってみてくださいね!

参考文献

TOP画像:The Herald|Obituary: John Baldessari, godfather of conceptual art who was a huge influence on many celebrated artists

ARTnews|John Baldessari, Fearless Conceptual Artist Who Put Big Ideas Before Pretty Pictures, Is Dead at 88

Britannica|John Baldessari

John Baldessari Bio



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