みなさんはロウブロウ アートを知っていますか?
この記事ではロウブロウ アートの『歴史』と『代表的な作品』をご紹介します!
目次
ロウブロウ アートとは?
出典:Mural on Houston and Bowery, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ロウブロウアートは1960年代後半、主にアメリカ ロサンゼルスで出現したストリートアートを指します。「ロウブロウ」は英語で「教養の低いこと、もしくは教養の低い人」を意味し、「ロウブロウ アート」は「無教養な美術」という意味になります。
「ロウブロウ」は「ハイブロウ/ハイブロー」の対義語で、美術の世界においては、デッサン、写生、ドローイング、油彩などの伝統的技法を無視する形で展開されます。「ロウブロウ」は「ドゥードゥル・アート(落書きを意味する。)」も内包しており、美術の枠を超えた作品が多くあります。
「ロウブロウ アート」として初期に知られ始めたのは、ロバートウィリアムスやゲイリーパンターのような漫画家でした。ニューヨークなどで広まっていた「ハイブロウ アート」に対抗する形でうまれ、カリフォルニア特有のカウンターカルチャーと融合しながらアートムーブメントを引き起こしました。
「ロウブロウ」は「ポップ・シュルレアリスム」と呼ばれることもあります。1998年にアルドリヒ現代美術館で初めて使われた言葉で、ポップアートとシュールレアリスムという2つの混ざり合わなそうに見えたものが融合していると評されています。「ロウブロウ」と「ハイブロウ」の関連性を暗示する展覧会となりした。
「ロウブロウ アート」におけるモチーフは非常に多彩で、漫画やアニメーション、シュルレアリスム、グラフィティアート、タトゥーなど、まだまだ他にもあります。まだまだ発展していく勢いのある芸術動向で、今後の新しい作品に目が離せません。
代表的なロウブロウ アート作品
ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)
出典:Kenny Scharf, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ケニー・シャーフは1958年11月23日、アメリカ ロサンゼルスに生まれました。1980年にSVA(School of Visual Arts)でペインティングの学位(BFA)を取得し、アーティストとしての活動を始めます。ニューヨークで活動を始めた初期の頃から、イーストビレッジにてバスキアやアンディウォーホル、キースへーリングなどの後に巨匠と呼ばれるアーティストとも交流があり、漫画やポップアート、映画などに強く、影響を受けたそうです。
▼ケニー・シャーフについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
Hurdy Gurdy 2008年
出典:Hurdy Gurdy, WIKIART, https://www.wikiart.org/
Blobs 1993年
出典:Blobs, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ロバート・ウィリアムズ(Robert Williams)
出典:Robert Williams, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ロバート・ウィリアムスは1943年3月2日、アメリカ ニューメキシコ州に生まれました。幼いころより絵を描くことが好きで、水彩画に興味を示していました。また、車にも強い興味を示しており、父親から12歳の頃、車をプレゼントされたそうです。幼い頃より車に関わる機会が多かったことから(観察する時間が多かったのではないかと思います)、車などの金属版の光沢の表現が非常にうまくなりました。
▼ロバート・ウィリアムズについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
Hot Rod Race 1976年
出典:Hot Rod Race, WIKIART, https://www.wikiart.org/
Psychic Pedestrians On a Spiral Horizon (Barycenter) 1970年
出典:Psychic Pedestrians On a Spiral Horizon (Barycenter), WIKIART, https://www.wikiart.org/
Play on Words 1999年
出典:Play on Words, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ルーク・チュエ(Luke Chueh)
出典:Luke Chueh, WIKIART, https://www.wikiart.org/
ルーク・チュエは1973年3月7日、アメリカ フィラデルフィアに生まれました。両親は中国からの移民で、幼い頃から母親にミッキーマウスの描き方など、イラストを教えてもらっていました。また、スターウォーズ等のSFにも熱中しており、それら好きなものを描いて過ごしていたそうです。
高校卒業後の1991年、カリフォルニアポリテクニック州立大学の芸術デザインプログラムに入学しました。
▼ルーク・チュエについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
Lowbrow (And Still the Loser) (Label Series)
出典:Lowbrow (And Still the Loser) (Label Series), WIKIART, https://www.wikiart.org/
Self-Portrait (Smoke Break) 2005年
出典:Self-Portrait (Smoke Break), WIKIART, https://www.wikiart.org/
The Soundtrack (To My Life) 2004年
出典:The Soundtrack (To My Life), WIKIART, https://www.wikiart.org/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ロウブロウは日本人アーティストも多く活躍しており、広義の意味では村上隆もロウブロウに分類できます。(オタク文化はロウブロウとして扱われるため)日本人、外国人問わず、ロウブロウアーティストを今後も紹介していきますので、是非読んでみてください!
この記事をでストリートアートの魅力が伝わったり、「ロウブロウ アートに興味が出た!」「もっと知りたい!」という人がいれば、ユアムーン編集部としても幸いです!