【徹底解説】ソル・ルウィットとは?作品と人生を3分で理解しよう!

みなさんはソル・ルウィットを知っていますか?

ソル・ルウィットはコンセプチュアルアーティストとして活躍しています。

彼はコンセプチュアルアートの他に、ミニマルアートの作品も制作しています。彼は彫刻と壁画を使ってコンセプチュアルアートの作品を制作し、彫刻にいたっては、彼の作品が彫刻と表すよりも「Structure(構造)」が相応しいことから、そう呼んでいました。

この記事ではソル・ルウィットの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!

ソル・ルウィットってどんな人?

ソース元
本名 ソル・ルウィット(Sol LeWitt)
国籍/出身 アメリカ コネチカット州
生年月日 1928年9月9日
分野/芸術動向 コンセプチュアルアート
学歴/出身大学など シラキュース大学

ソル・ルウィット(Sol LeWitt)は、1928年9月9日にアメリカのコネチカット州ハートフォードで生まれました。両親はロシアから移住してきたユダヤ人移民でした。ソル・ルウィットの母は、彼が幼い頃にハートフォードのワズワーズアテネウムの美術教室に連れて行くなど、芸術教育に力を入れていました。

ソル・ルウィットはシラキュース大学で芸術について学び、1949年に美術修士号を取得。その後、彼はヨーロッパで芸術品に触れながら旅をしますが、朝鮮戦争で兵役しなければいけませんでした。

兵役終了後、彼はニューヨークへ移住し、ユダヤ人の集落がある地域にアトリエを設立し、作品制作に力を入れ始めました。彼は作品制作を行いながらも、The School of Visual Artsへ通い、ニューヨークに拠点を置く、若者女性向けのセブンティーン・マガジンでデザイン全般に携わっていました。

1960年代初頭にソル・ルウィットは、彫刻を使ったコンセプチュアルアートの作品を制作しました。彼は自身の彫刻を「Structure(構造)」と呼んでおり、立方体などの3次元の作品を説明する際に、彫刻よりも構造と呼ぶのが適していたそうです。

ソル・ルウィットは1968年より、壁画を使った作品の制作を開始しました。彼はかべに絵を描く際に、グラファイト、クレヨン、色鉛筆、墨汁、ペイントなどを使用しました。

彼は1960年代後半から、ニューヨーク大学やThe School of Visual Artsなどニューヨークにある大学で芸術について指導を行なっていました。その後、彼はコネチカット州チェスターに移住し、78歳の2007年4月8日に癌の合併症で亡くなりました。

以下の動画では、ソル・ルウィットのインタビューを見ることができます!

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コンセプチュアルアートってなに?

コンセプチュアル・アートとは、1960年代後半から1970年代にかけて展開した前衛芸術です。

当時はミニマルアートが主流でしたが、もはや絵画や彫刻という形式を取らずとも、思考や構想のみで芸術とみなそうということでコンセプチュアル・アートが登場しました。形式は自由ということから概念芸術とも言われています。

▼コンセプチュアルアートについて、以下の記事でくわしく解説しています!
【まるっと理解!】コンセプチュアルアートってなんですか?

ソル・ルウィットの代表作品

今回、残念ながらソル・ルウィットの作品についての解説はあまりアップされていませんでしたので、私の作品についての見解をコメントしていきたいと思います!

Wall Structure Blue-1962年

この作品は深い青色の背景にの真ん中に、茶色のスクエアが白色に囲われた目のようなものが中心に置かれています。そして各色すべてに黒枠が描かれています。

この作品をよく見ると、何層にも色が塗り重ねられており、制作にかなり時間がかけられていることが見受けられます。

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Standing Open Structure Black-1964年

この作品はソル・ルウィットの「Structure(構造)」という概念が最も現れている作品だと思います。

この作品は中心に空間があることから、3次元性を感じることが容易になっています。そして素材は何でできているか分かりませんが、継ぎ目が見えませんので、ここでも特殊な加工方法が使われているのかと思いました。

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Serial Project #1-1966年

この作品は一番後ろに並べられている作品になるまでの形の流れを表現しています。

ソル・ルウィットの3次元のものに対する「Structure(構想)」という解釈を具現化される順番はこんな感じでできているのかなと思える作品ですね!

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Buried Cube Containing an Object of Importance but Little Value-1968年

Buried Cube Containing an Object of Importance but Little Valueを翻訳すると、「重要なオブジェクトを含むが、価値がほとんどない埋もれたキューブ」となります。

左下の写真が作品名になったキューブだと思いますが、この作品がどのような意味を持っているのか分かりませんね。理解が難しいコンセプチュアルアート作品だと思います。

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Wall Drawing #16-1969年

この作品は白の背景に、細かい縦線で縦横斜めにデザインが装飾されています。

むむむ〜、この作品も理解が難しいですね〜。

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Wall Drawing  #439-1985年

この作品は平面の壁にカラフルな配色で立体的にオブジェクトが描かれています。

「Structure(構想)」という3次元の概念を、2次元に閉じ込められており、この作品を制作することになったアイデアを思いつくのは、さすがソル・ルウィットだなと思いました!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ポイントをいくつかピックアップすると、ソル・ルウィットは戦争で兵役経験のある数少ないアーティストであること。そして、自身の彫刻を「Structure(構造)」と呼んでいたこと。この2点がソル・ルウィットが他のアーティストと大きく異なる特徴かなと思います!

今後も日本ではあまり知られていない海外アーティストをご紹介していきますので、楽しみにしていてください!

参考文献

TOP画像:THE STAR|Becoming the late Sol LeWitt’s hands

WIKIPEDIA|Sol LeWitt

THE ART STORY|Sol LeWitt

 



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