みなさんはジャン=ミシェル・バスキアを知っていますか?
バスキアはグラフィティアーティストとして活躍していました。
彼は27歳という若さでなくなってしまいましたが、白人男性アーティストが多かった当時に、黒人アーティストとして注目を浴びていました。彼の作風は当時、黒人が批判的な目で見られていたことも影響しているのか、政治的・社会的・人種問題などがテーマにされています。
この記事ではジャン=ミシェル・バスキアの『人生』と『代表作品』についてご紹介します!
ジャン=ミシェル・バスキアってどんな人?

<名前>
ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)
<国籍>
アメリカ合衆国
<人生>
ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)は、1960年12月22日にアメリカのニューヨークのブルックリンで生まれました。彼の両親は2人とも移民で、父はハイチ系移民、母はプエルトリコ系移民でした。彼は4人兄弟で妹が2人、そして兄は彼が生まれる前に亡くなっていました。
バスキアの母は、バスキアが幼い頃から彼をマンハッタンにある美術館によく連れて行き、ブルックリン美術館のジュニアメンバーとして登録するなど、芸術教育に力を入れていました。そして1967年、ブルックリンにある芸術志向の私立学校Saint Ann’s Schoolへ通い始めました。
バスキアは7歳の1968年9月に車に跳ねられ、入院することになりました。当時のバスキアは解剖学に興味津々でした。バスキアの母は、バスキアが入院期間に好奇心が失われないように「Gray’s Anatomy」という人体解剖学の本を彼に持って行きました。後に彼はノイズバンド「GRAY」を結成します。その時のバンド名の由来となったのが「Gray’s Anatomy」だったと言われています。

バスキアは15歳の頃に家族間の問題により、家を出ました。そして1人で生計を立てるためにオマージュのポストカードやTシャツを販売し始めました。彼が家を出た2年後の1977年、彼は同級生のアルディアス(Al Diaz)と共に、マンハッタン南部でSAMOという名前でストリートアートを開始しました。
バスキアは10年間通ったEdward R, Murrow High Schoolを中退し、City-As-Schoolへ入学。しかし、校長にパイを投げた為、その学校は退学処分となりました。しかし、SAMOとして制作していたストリートアート作品がメディアに取り上げられたり、それをきっかけにヘンリー・ゲルザー(Henry Geldzahler)や、アンディ・ウィーホル(Andy Warhol)など、アート界の大御所たちと巡り合うことができました。その後も、キース・ヘリング(Keith Haring)やバーバラ・クルーガー(Barbara Kruger)達と知り合い、協力して展示会などを開催したり、22歳でホイットニービエンナーレに参加し、アメリカ代表の最年少アーティストとして認められました。
しかし、彼は情緒不安定であったり、慕っていたアンディ・ウォーホルの死によるショックなど、精神的に滅入っていました。そして彼は精神を安定させるためにコカインを摂取し始め、1988年8月12日にコカインの過剰摂取により亡くなり、恋人によって発見されました。
以下の動画では、バスキアの作品や彼自身について、TEDが取り上げています!
ジャン=ミシェル・バスキアの代表作品
ここからは彼の人生が大きく現れているバスキアの作品をお楽しみください!もしかすると見たことがある作品があるかも知れませんよ?
Untitled Skull-1981年

Irony of a negro policeman-1981年

untitled boxer-1982年

Dust head-1982年

Untitled Skull-1982年

Hollywood Africans-1983年

In Italian-1983年

king Alphonso-1983年

Win $1’000’000-1984年

Rinding with death-1988年

まとめ
いかがでしたでしょうか?
誕生前の兄の死、解剖学への興味、アンディ・ウォーホルの死。バスキアの人生は常に死という存在が付き纏っていたのかも知れません。27歳という若さで亡くなってしまったのが本当に残念です。もし彼が今も生きていたら、どのような作品が見れたのでしょうか。
ただ、彼が残した白人が多いアート界での、黒人の功績は一生忘れられることはないでしょう!
皆さんも機会があれば、是非バスキアの作品を見に行ってみてください!
参考文献
TOP画像:WIDEWALLS|Jean-Michel Basquiat
VF|Jean-Michel Basquiat’s work exploring systemic racism featured in new online exhibit
WIKIPEDIA|Jean-Michel Basquiat