2026年10月10日(土)より「内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ」が埼玉県立近代美術館で開催中です!
沖縄からアメリカへ渡った両親のもとに生まれた内間安瑆(1921-2000、米国籍)は、1940年に来日し、早稲田大学で建築を学びました。第二次世界大戦後、恩地孝四郎らの創作版画に影響を受けた安瑆は、木版画での抽象表現を追究していきます。帰米後はニューヨークを拠点に制作を続け、1970年代後半、浮世絵の版画技法にもとづく「色面織り」の技法を確立。色鮮やかな〈Forest Byobu 森の屏風〉シリーズで評価を高めました。
大連で育った内間俊子(1918-2000、旧姓・青原)は、1935年に神戸へと移住し、小磯良平に絵画を学びました。1950年代初頭に上京すると、瑛九が中心となり結成された前衛的なグループ「デモクラート美術家協会」に参加。この頃、久保貞次郎や瀧口修造を知り、抽象的な油彩画や木版画を制作するようになります。1959年に夫の安瑆とともにアメリカへ渡り、後年は詩情あふれるコラージュやアッサンブラージュを制作しました。
本展は、版画やコラージュを中心に、二人の独自性ある豊かな創作世界を振り返るものです。俊子については、初期から晩年までの軌跡を辿る初めての機会となります。戦後の激動の時代において、創作だけでなく、日米のアーティストや文化人のネットワーク形成にも尽力した両者の功績を再評価するとともに、イサム・ノグチや棟方志功など関連作家の作品と併せて紹介し、戦後美術の新たな一面に光をあてます。
見どころ
1. 内間安瑆・俊子の全体像に迫る初の大規模な二人展
戦後に日米で活動し、木版画、コラージュとそれぞれ独自の創作世界を展開した内間安瑆と内間俊子の全体像に迫る本展。安瑆については、2014年に沖縄県立博物館・美術館で開催された展覧会「色彩と風のシンフォニー/内間安瑆の世界」以来約12年ぶりの回顧展、俊子に関しては生前を通して初めての大規模な回顧展となります。代表作のみならず、初期の油彩画やドローイングといった貴重な作例、そして版木や書簡等の多彩な資料を交えながら、二人の活動の軌跡を辿ります。
2. 恩地孝四郎、棟方志功、イサム・ノグチら交流のあった作家の作品も紹介
本展では、安瑆・俊子と深い関わりのあった同時代の作家の作品も紹介します。安瑆に木版画の道を追究するきっかけをもたらした恩地孝四郎や棟方志功の版画作品のほか、家族ぐるみの交流があったイサム・ノグチの彫刻作品、デモクラート美術家協会時代に俊子が知り合った瑛九、泉茂らの作品など、二人が築いた美術家ネットワークの一端を窺い知れる内容です。
3. 豊富な資料を掲載した展覧会図録を刊行
出品作品の図版のほか、安瑆・俊子のご子息・内間安樹氏による回想録、戦後版画研究者の桑原規子氏による論考、略年譜や主要文献リストなどを収録した展覧会図録を刊行します。最新の研究成果に基づきながら構成し、一部英訳も収録した充実の一冊です。
章構成 ※会場では展示の順番が異なります
第Ⅰ部 内間安瑆 [1921-2000]
第1章 版画との出会い ―日本時代 [1940-1959]
第2章 版による空間表現の探究 [1960-1976]
第3章 色を織る―〈Forest Byobu 森の屏風〉 [1977-1982]
第Ⅱ部 内間俊子 [1918-2000]
第1章 デモクラート美術家協会の時代 [1953-1956]
第2章 木版画の時代 [1956-1968]
第3章 記憶を紡ぐ―コラージュとアッサンブラージュ [1968-2000]
第Ⅲ部 関連作家―戦後日米の芸術家ネットワーク
EXHIBITION/展示会
https://euphoric-arts.com/category/exhibition/
コンテンツ
Toggle展覧会情報
| 会期 | 2026年10月10日(土)~2027年1月17日(日) ※会期中、一部展示替えがあります。(前期:10月10日~11月29日 後期:12月1日~1月17日) |
| 休館日 | 月曜日(10月12日、11月9日、11月23日、1月11日は開館)、年末年始(12月29日~1月3日) |
| 開館時間 | 10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで) |
| 会場 | 埼玉県立近代美術館 |
| 公式サイト | https://pref.spec.ed.jp/momas/ |
| 観覧料 | 一般1400円(1120円) 大高生1120円(900円) ・( )内は20名以上の団体料金 ・中学生以下と障害者手帳をご提示の方(付き添い1名を含む)は無料です。 ・企画展観覧券(ぐるっとパスを除く)をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクション(1階展示室)もご覧いただけます。 |
| 出品点数 | 約200点 |
| 主催 | 埼玉県立近代美術館、東京新聞 |
| 協力 | JR東日本、FM NACK5 |
| 関連イベント | 担当学芸員によるギャラリートーク 日時:①10月18日(日) ②12月13日(日) 各日15時00分~[1時間程度] ※② 手話通訳付き(協働:NPO法人エイブル・アート・ジャパン) 場所:2階企画展示室 *企画展観覧料が必要です。 ミュージアム・シアター「内間夫妻によせるピアノ演奏会」 出演:山本香紫(ピアニスト) 日時:11月1日(日)15時00分~15時30分 場所:地階センターホール 参加費:無料(ご鑑賞の座席には限りがあるため、立ち見となる可能性があります。) 担当学芸員によるスライド・レクチャー 日時:11月23日(月・祝)15時00分~16時00分(開場は14時30分) 場所:2階講堂 定員:80人(申込不要、当日先着順) 参加費:無料 ワークショップ「内間安瑆・俊子に学ぶ多版多色の木版画」 講師:関 優花(美術作家・版画家/版行動メンバー) 日時:11月29日(日)13時00分~17時00分 場所:3階創作室 対象年齢:高校生以上 定員:15人(事前申込制、応募者多数の場合は抽選) 参加費:有り レクチャー「内間俊子とその時代」 登壇者:桑原規子(本展学術協力者)、関 直子(埼玉県立近代美術館特任館長)、佐藤あゆか(埼玉県立近代美術館学芸員) 日時:12月20日(日)15時00分~16時30分(開場は14時30分) 場所:2階講堂 定員:80人(申込不要、当日先着順) 参加費:無料 講演会 講師:岡﨑乾二郎(造形作家、批評家) 日時:1月9日(土)14時00分~[90分程度](開場は13時30分) 場所:2階講堂 定員:80人(申込不要、当日先着順) 参加費:無料 |
| 同時開催 | MOMASコレクション(1階展示室) 9月5日(土)-11月29日(日)「セレクション」「特集:堀浩哉:ゼロからの実践」 12月5日(土)-2027年2月28日(日)「モネ没後100年によせて―光を描く」「雪月風花を愛でる―大熊家コレクションから」 |
| 図録 | 展覧会図録『内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ』(B5判変形、税込2,500円) |
| お問い合わせ | 埼玉県立近代美術館 TEL:048-824-0111 |
| 住所 | 〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 |
| 交通案内 | JR京浜東北線北浦和駅西口から徒歩3分(北浦和公園内) |
展示内容
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