こんにちは!ユアムーン編集部です!
デザイナー就活で必要になってくるポートフォリオ。作品や課題をまとめたり、自己アピールのためにWEBでつくられる方もいます。
前回に引き続き、実践編と称してポートフォリオの作り方を徹底解説していきます。
作りたい雰囲気も掴んだし、作品も十分に溜まってきた!という方に実践的なポートフォリオの作り方をお教えします。
▼準備編から見たいという方は下記のリンクから!▼
【その1】プロフィールを書き出す
作品と同じくらい大切になってくる、履歴書代わりのページです。
必要な項目と内容についてご紹介します。書類選考ではもちろん、面接内でもポートフォリオ内のプロフィールを見て進めることも少なくありません。
出身
自分の出身地を記載をします。面接や採用担当者が同郷である場合、話が弾む場合があります。意外にも、親近感の湧くポイントとしてみている方は多いようです。
スキルセット
自身の使えるツール、主な担当業務を記載します。業種によっては必須のツールもあるので、面接内での話の取っ掛かりとして記載すると良いでしょう。また、ツールごとの熟練度を記載する方もいますが、あくまで本人の評価にすぎないため、面接官は参考にしていない場合もあるそうです。
お気に入りの○○
趣味嗜好(しゅみしこう)は評価の基準というより、創作意欲やルーツ、クリエーションの根源を観る判断材料とすることが多いようです。一見、作品とは関連性がないように思える趣味や嗜好でも、自分を知ってもらうための重要な要素となりえます。
モットー
モットーは、自分を一言で表すものです。採用担当者が1ページあたりにかける時間は数秒といわれており、長文で書かれた自己紹介を読むよりも効果的です。さらに、インパクトのあるモットーがあれば今後の創作活動の指針にもなりえます。
【その2】作品ごとのメイン画像を並べる
ジャンルだけでなく、構図に偏りがないかをみます。メイン画像は作品における顔になるため、ネーミングやテーマカラーなど、似たり寄ったりな画像にならないような工夫が必要になってきます。あえて構図を同じにして、作品ごとのテンプレートを決めるのも一つの手です。
メイン画像のリメイク
学生時代に作った制作物、完成度の高くない作品、解像度の低いなど、今ある画像で意図を適切に伝えられない場合があります。そうした際は、画像のリメイク、リテイクを行う必要がありますが、0から作り直そうとしてはいけません。あくまで作った時の形を保ちつつ、違和感なくメイン画像を直す必要があります。全く同じ構図を作る必要はないのでアレンジを加えつつ、全体の調子が合うようにしましょう。
構図のバリエーション
作品ごとの構図のバランスを調整します。UIUXであれば、スマホがきれいに整列している構図や、斜めに立体感のある構図、フレームワークが互い違いに並んでいる構図など、テンプレートを作る、作らないに限らず、画角や構図のバリエーションを出せると良いでしょう。
【その3】構成の起承転結
ポートフォリオを形にする上で、構成の順番を決めることは重要な工程です。メイン画像、サブ画像、タイトル、キャッチコピー、制作までの流れ、ボツ案などのパターン出しなど、業界ごとに必要な要素を抜き取ったり足したりしながら、自分なりにアレンジしていくことをオススメします。参考までに、王道なポートフォリオの流れをご紹介します。
メイン画像(1ページ)
作品を際立たせるためのキービジュアルです。
サブ画像(1−4ページ)
- タイトル
- キャッチコピー
- 担当業務
作品の仕組みや、使うシチュエーションなど、より具体的なイメージを持ってもらうための画像と説明です。
制作までの流れ(2−6ページ)
- スケッチ
- フレームワーク
- ボツ案やパターン出し
完成品ができるまでの過程とそのプロセスをみます。
メインビジュアルで目をひき、サブビジュアルで簡単な説明、制作までの流れを詳しく記載し、およそ10ページ前後です。作品数によるのでページの割合は異なりますが、大まかな流れとして参考にすると良いでしょう。
【その4】余白を常に考える
準備編で揃った作品たちの構成を、実際にまとめ上げていきます。いよいよ紙に書き出したり、レイアウトを作っていく段階に入ります。初めは完璧に作ろうとはせず、ポートフォリオ全体に手をつけて完成させることが重要です。
ビジュアルで攻める
文章が多いポートフォリオは、読みづらいだけでなく理解も難しくなります。デザイナーのポートフォリオであるならば尚更、文章ではなくビジュアルで理解させなければなりません。
長い文章が必要となる場合でも要点だけを拾いやすくし、そのほかの文章はビジュアルとしてレイアウトしましょう。
写真がない場合は、アイコンやイラストを代用して文字をできるだけ減らすようにすると良いでしょう。
※文字だけでビジュアルを作る例として、下記のパッケージ等が参考になるかと思います。
作品のみのページを設ける
作品のみのページを設けることで、作品そのもののこだわりや美しさを評価してもらいやすくなります。プロセスを重視している企業でも、最終的な制作物・成果物の美しさも評価されます。作品のディテールやこだわりはしっかり伝えるようにしましょう。
【その5】とにかく完成させる
挫折するパターンとして、こだわりたい部分が気になり、結局完成にまで至らないケースがあります。まずは一つの作品でも良いので、作り切ることを念頭に進めましょう。
こだわりポイントはアップデート
一度決めたテンプレを修正しようとすると、すべてのレイアウトや構成を修正しなくてはならない場合があります。しかし、ここまで進んだ状態で、後戻りして制作するのは非常に効率の悪いことです。自分が直したいと思った箇所はワードなどにメモを残し、次回以降のアップデートの際に修正するようにしましょう。
いろんな人にみてもらう
完成したばかりのポートフォリオには、誤字脱字、文脈、画像の挿入箇所などのミスは付き物です。こうした指摘を含め、他の人に観てもらい意見を取り入れることで、より良いポートフォリオを作ることができます。卒業して企業に勤めたOBOGや、就職活動のキャリアセンター、教授のツテなどを使い、実際に働いているデザイナーからの意見をもらえるとよりポートフォリオの精度あげましょう。
印刷の設定を試行錯誤する
ポートフォリオを更新していく上で、挫折のポイントになる印刷です。設定のミスや、思い通りの色にならないこともしばしばあります。一度で成功することは至難の業なので、何度も繰り返すうちに、コピー機の調整ができるようになっていきます。また、印刷する用紙にもこだわる必要があります。サイズや、厚み、手触りなども、実際に手に取って確認すると良いでしょう。
企業の提出形式の確認
企業によりデータ形式や、印刷の用紙サイズ、郵送方法などが異なります。
作品のページの順番を変えたり、要素を削ったりすることで、指定のポートフォリオ制作に対応できる形に整えましょう。場合によっては写真を削りファイルサイズを小さくする必要があり、臨機応変に対応する必要があります。
また、作品数を絞ることで構成の変更が簡単になります。業界にもよりますが、3-5作品程度が臨機応変に対応しやすいかと思います。
さまざまな形式に合わせてみて、自身の作品が映えるサイズを検討していくと良いでしょう。
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