こんにちは!ユアムーン株式会社 編集部です!
突然ですが、皆さんはフィリダ・バーロウという芸術家を知っていますか?
フィリダ・バーロウは、変容しつつある状態の立体を多く制作し、アーテイストとして50年以上もキャリアを歩んでいます。
この記事では、そんなフィリダ・バーロウの『人生』と『作品』についてご紹介します!
目次
フィリダ・バーロウとは?
フィリダ・バーロウ基本情報
本名 | フィリダ・バーロウ (Phyllida Barlow) |
国籍/出身 | イギリス ニューカッスル アポン・タイン |
生年月日 | 1944年4月4日生まれ |
分野/芸術動向 | 彫刻/ポストミニマリズム |
学歴/出身大学など | チェルシーカレッジオブアート / スレード美術学校 |
公式サイト/関連サイト | https://artbook-eureka.com/?pid=100555182 |
彫刻ってなに?
彫刻とは、木・石・土・金属などを彫り刻んで、物の像を立体的に表した作品や、それらの表面に書画や図版などを掘り込んだ作品のことです。
また、彫刻と呼ばれる作品は、物質を彫ってつくられるものだけではありません。美術的な鑑賞を目的として、様々な素材を用いて立体的に制作された芸術作品のことも、彫刻と呼びます。
フィリア・バーロウの作品の多くも、様々な素材を用いて立体的に制作された彫刻作品で、様々な素材を用いて立体的なコラージュが制作されています。
▼彫刻については今後くわしく解説する予定です!▼
経歴と作品
教員としてのキャリア
フィリア・バーロウは、1944年4月4日にイギリスの北東部ニューカッスル・アポン・タインで生まれ、第二次世界大戦から逃れてロンドンで育ちました。
彼女はチェルシーカレッジオブアートで「彫刻が何であるか」を学び、その後は更にスレード美術学校で彫刻への学びを深めました。
1966年にスレード美術学校を卒業した後、彼女は美術教師としてのキャリアをスタートさせました。
旧ウェストオブイングランド芸術大学でパートタイムの教職に就いたバーロウは、伝統的な彫刻の技法を学びます。その中で彼女は、段ボール、ポリスチレン、スクリム、セメントなどの日常の便利な素材に興味を持ち、それらに高い意味を与える抽象的な作品をどのように作成できるかを考えるようになりました。
教職を続けながらも自身の制作を続け、1980年代から個展を開催するようになります。
2004年にスレード美術学校の美術教授と学部長に任命され、教職に40年間従事した彼女は、2009年に65歳で退職。自分の芸術に専念することを決意しました。
出典:“Phyllida Barlow: siege”, NEW MUSEUM, https://www.newmuseum.org/
アーティストとしてのキャリア
退職後の2010年、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで二人展『ナイリー・バグラミアンとフィリダ・バーロウ』を開催。
理論よりも素材や造形そのもの、個人の経験に重きをおき、手を動かす行為に無限の可能性を探求し続けた彼女は、その後も2012年にアメリカのニューミュージアムで個展『Phyllida Barlow: siege』を開催。
出典:“Phyllida Barlow: siege”, NEW MUSEUM, https://www.newmuseum.org/
2014年にはイギリス・ロンドンのテート・ブリテンでのコミッション作品(有料のリクエストにより作成された作品)を制作します。
その後もロンドンを拠点に活動を続けた彼女は、2017年には第57回ヴェネツィア・ビエンナーレのイギリス館の代表に選ばれ、現在も個展形式で作品を発表しています。
2021年4月22日〜9月26日には六本木の森美術館で開催されている『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』に参加します。
フィリダ・バーロウ 展示風景:「フィリダ・バーロウ:突堤2014」デュヴィーン・ギャラリー、テート・ブリテン(ロンドン)2014年 Courtesy: Hauser & Wirth 撮影:Alex Delfanne ※参考図版
その他の作品
ここからは、フィリダ・バーロウの作品をいくつか紹介していきます!
Folly(2017)
出典;Folly, inexhibit. inexhibit.https://www.inexhibit.com/case-studies/
tilt(2018)
出典;tilt, Art Viewer, https://artviewer.org/
frontier(2021)
出典;frontier, HOUSDER KUNST, https://hausderkunst.de/en/
まとめ
いかがでしたか?
良いとか悪いとか、男だから女だから、という枠組みを超えたところで物事を捉え、アートを制作していると話すフィリダ・バーロウ。
自身の作品を“anti monumental”と呼び、モニュメントとしては安価なボール紙や布、セメントなど素材を用いながら制作された大きな彫刻やインスタレーションからは、彼女の挑戦心やパワーを感じますよね。
2021年4月22日〜9月26日森美術館で開催されている『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』では、71歳から105歳までのベテラン女性アーティスト16人の作品を作品を鑑賞することができます。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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