【展覧会情報】高畑勲展が新潟県立近代美術館で開催!

© 2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

2021年9月18日(土)より「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」が新潟県立近代美術館で開催されます!

絵を描かない監督がどのようにして歴史に残るアニメーションをつくったのか。他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにします。

初の長編演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦した高畑は、その後つぎつぎにアニメーションにおける新しい表現を開拓していきました。70年代には、「アルプスの少女ハイジ」(1974年)、「赤毛のアン」(1979年)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させます。

80年代に入ると舞台を日本に移して、「じゃりン子チエ」(1981年)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982年)、「火垂るの墓」(1988年)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本人の戦中・戦後の歴史を再考するようなスケールの大きな作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)ではデジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現上の革新を達成しました。

このように常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展覧会では、絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目し、多数の未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。


Euphoric ” ” 編集部からの一言

高畑勲は日本のアニメーション界、アニメーション史に残る一人として間違いありません。
(東京芸大の筆記試験にも高畑勲は必ずと言っていいほどでてきます(笑)。)

アニメ版エヴァを作ったことで知られるガイナックスアニメーション監督、山賀博之氏は高畑作品に強く影響されたと言われ、絵コンテを描かず「王立宇宙軍」を作ったと言われています。(因みに「王立宇宙軍」が日本で初めて絵コンテの代わりにプレビズを活用したアニメーションと言われています。)

この時作画監督として参加していた庵野秀明監督は、これをシンエヴァンゲリオン3.0+1.0で応用し、完璧な構図で構成された映画へと進化させました。

「高畑勲展」展覧会情報

会期 2021年9月18日(土)〜2021年11月14日(日)
会場 新潟県立近代美術館
特設サイト https://takahata-ten.jp/
開館時間 9:00~17:00(チケットの販売は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし、9月20日は開館)
観覧料
  • 一般    :1,500円 [前売り・団体/1,300円]
  • 大学・高校生:1,300円 [団体/1,100円]
  • 中学生以下 :無料

※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料です。受付で手帳をご提示ください。

住所

「高畑勲展」展示作品・構成

第1章出発点  アニメーション映画への情熱

高畑勲は1959年に東映動画(現・東映アニメーション) に入社し、アニメーションの演出家を目指します。

演出助手 時代に手がけた「安寿と厨子王丸」(1961)に関しては、新発見の絵コンテをもとに若き日の高畑が創造したシーンを分析します。その新人離れした技術とセンスは、TVシリーズの「狼少年ケン」(1963~65)でもいかんなく発揮されました。

「太陽の王子 ホルスの大冒険」ヒルダ(色紙)

劇場用長編初演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)においては、同僚とともに試みた集団制作の方法と、複雑な作品世界を構築していくプロセスに光を当て、なぜこの作品が日本のアニメーション史において画期的であったかを明らかにします。

© 東映

第2章日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓

東映動画を去った高畑は、『アルプスの少女ハイジ』(1974)にはじまり、『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)という一連のTVの名作シリーズで新境地を切り拓きます。

「アルプスの少女ハイジ」 オープニング原画 (作画監督修正)

© ZUIYO・「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp

「赤毛のアン」セル付き背景画

毎週一話を完成させなければならない時間的な制約にもかかわらず表現上の工夫を凝らし、衣食住や自然との関わりといった日常生活を丹念に描写することで、一年間 52話で達成できる生き生きとした人間ドラマを創造したのです。

宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景画などによって検証し、高畑演出の秘密に迫ります。

© NIPPON ANIMATION CO., LTD. “Anne of Green Gables”TM AGGLA

第3章日本文化への眼差し 過去と現在の対話

映画『じゃりン子チエ』(1981)、『セロ弾きのゴーシュ』(1982)以降は日本を舞台にした作品に特化、日本の風土や庶民の生活のリアリティーを活写します。

「火垂るの墓」セル付き背景画

© 野坂昭如/新潮社, 1988

「火垂るの墓」色指定

© 野坂昭如/新潮社, 1988

「おもひでぽろぽろ」セル付き背景画

その取り組みは、1985年に設立に参画したスタジオジブリにおいて、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)という日本の現代史に注目した作品群に結実します。

© 1991 岡本蛍・刀根夕子・Studio Ghibli・NH

日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というテーマの展開に注目します。

「平成狸合戦ぽんぽこ」セル付き背景画

© 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

第4章スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦

高畑はアニメーションの表現形式へのあくなき探求者でもありました。90年代には絵巻物研究に没頭して日本の視覚文化の伝統を掘り起こし、人物と背景が一体化したアニメーションの新しい表現スタイルを模索し続けました。

「かぐや姫の物語」

その成果は『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)と『かぐや姫の物語』(2013)に結実します。

デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現を達成しました。美術への深い知識に裏付けられた高畑のイメージの錬金術を紐解きます。

© 2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

まとめ

いかがでしたでしょうか?

気になる作品はありましたか!?

新潟県立近代美術館は長岡市の中心近くの「千秋が原ふるさとの森」にあります。

詳しいアクセス方法は「公式ホームページ 交通案内からも確認してみてください!

特典:無料チケットプレゼント!(5組10名様)

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