こんにちは!ユアムーン編集部です。
デザイナー就活で履歴書と同じくらい大切なポートフォリオ。最近ではオンラインでの面接も増え、紙のポートフォリオだけでなく、WEBポートフォリオを活用する方も多くいます。印刷して製本までしてしまったから作らなくてもいいかな。転職の予定はなくて、自分でサイト作りたいけど、作り出すのが億劫。という方々にもぜひオススメします。
そんなWEBポートフォリオですが、初級編としてノーコードで作れてしまうサイトから、履歴書の代わりにそのまま使えちゃうサイトまで、元美大生が実際に使ってみた感想と共に解説していきます。
それでは早速みていきましょう!
目次
WEBポートフォリオとは?
紙のポートフォリオとは違い、スマートフォンやタブレット、パソコンなどでも閲覧することができます。また、モーションや動画など映像にも対応しているので、音楽やアニメーションなどの制作物がある方は活用しています。
URLを共有することで、どの国からも、どの時間でも見ることができるので、郵送することもなく、印刷もなく、最近ではオンラインのみで採用活動が完結することも少なくありません。
WEBポートフォリオで必要になるもの
- パソコン
- 写真や映像
- 自身の宣材写真
- SNSなど連絡先につながるもの
- 作成したサイトURL
これだけで最低限のポートフォリオが完成します。あとは企業のサイトやデザイナーのポートフォリオを見て、色味や配置などを参考にすることも重要になります。
コーディングとか新しい知識はいらないの?と思った方、実はノーコードでサイトを動かすことも可能です。
ノーコードでも自由に動かせるサイト3選
STUDIO
デザイン事例多数!いまアツいノーコードサイト!
自由度 | ★★★★★ |
手軽さ | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
URL | https://studio.design/ja |
ポートフォリオだけでなく、お店のサイトなどにも使われるほど自由度の高いノーコードサイト。YouTubeなどにわかりやすい解説動画(日本語、英語)があり、パソコン初心者の方でも比較的ハードルが低くなっています。さらに、サイト内で画像を検索することができ、配置のみを構成し、後に埋め込むことが可能です。
個人的な推しポイントは、使っている色のストックができること。サイトに使う色は数色で絞ると整った見た目になるのでこの機能は非常に便利です。
アニメーションや映像の埋め込みも簡単にでき、WEB初心者にも易しい仕様になっています。
デメリットとしては、自由度が高いゆえにWebサイトのお作法ともいえる専門用語が多発します。どのサイトにも言えることですが、STUDIOではしっかり用語解説の特設サイトUSTUDIOがあるので安心です。
制作した後にはSTUDIOに掲載することもでき、自身のポートフォリオサイトを後世に伝えることもできます。こだわりポイントなどを存分にみてもらいましょう!
Adobe portfolio
Adobeがノーコードサイトに特化!
自由度 | ★★★☆☆ |
手軽さ | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★☆☆☆ |
URL | https://portfolio.adobe.com/ |
デザイナー御用達のAdobeのノーコードサイト。Adobe fontはもちろん、Adobe製品との相性が良く画像をそのまま埋め込み作業ができます。
デフォルトで形式を選ぶことができるため、大枠をはずすことなく、ポートフォリオの制作に取り掛かることができます。
基本的に日本のサービスではないため、ところどころ意訳や予備知識が必要になります。Webでつかわれる専門用語などに抵抗がない方は問題なく使えると思います。
ゼロベースから制作するホームページよりも、ポートフォリオサイトから移行する使い方もあるようです。操作さえ覚えてしまえば、コーディングなどは必要なく、自由度が高いです。
Behance
アイデアの宝庫!海外のプロも愛用するポートフォリオサイト
自由度 | ★★★★☆ |
手軽さ | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
URL | https://www.behance.net/ |
見て損をしないサイト。ポートフォリオサイトの掲載数でも圧倒的な数を誇ります。特に海外のデザイナーが掲載していることが多く、膨大なレイアウト、作品を参考にできるのでおすすめ。まずは作品を閲覧するだけで作りたい方向性が見えてきたりなど、参考になる構図が多いです。
Adobe portfolioとの連携もでき、Behanceでは画像のみを、作品ごとの詳細はAdobe portfolioと、使い分けをする方もいます。
Behanceは写真の構図がメインになってきているので、サイトを作りたいという方には向いていないかもしれません。あくまで作品のみを載せるポートフォリオサイトとしては充分に活躍できるとでしょう。
履歴書代わりになるポートフォリオサイト3選
Wantedly
インターンや短期バイトも掲載!初心者でも使えるビジネスSNS!
自由度 | ★★★★★ |
手軽さ | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
URL | https://www.wantedly.com/ |
学生や非デザイナーの方でも使いやすいサイト。職歴や学歴を入力すると、詳細欄に具体例が出てきて親切です。
知り合いとつながることができ、スキルと特徴を入力すると、そのスキルに賛同することができます。つながり、信頼が現れることが特徴のビジネスSNSです。このプロフィールを充実させていくことで興味を持った企業の採用担当者からスカウトメールが届きます。
そしてこのプロフィールの中にある画像添付や映像作品の掲載がポートフォリオ代わりになります。いつ作ったか、どのポジションだったかなどいくつかの質問がなされ職務歴に記載されます。
基本的に利用は無料です。有料でプレミアム会員になるとプロフィールにプレミアムマークがつき本気度が伝わるのと、あしあと閲覧と呼ばれる機能を使うことができます。プロフィールを閲覧した企業の履歴がわかり、相互理解も含めてプロフィールの既読がつく機能です。
Wantedlyは他社の求人に比べて広告の掲載が比較的安いため、多くの企業が掲載しています。そのこともあり、実際の転職活動ではスタートアップ、ベンチャー企業など上場していない企業や創設メンバー募集といったような求人も見かけます。他社サイトに比べ企業が多い分、選択する要素が多いので面談で思っていた雰囲気と違ったというようなことも稀にあるようです。
しかし、ポートフォリオを作る分には無料。ユーザー登録や他の履歴書などを参考にして、有効活用することができます。
VIVIVIT
デザイン学生必見!ビジュアル自己紹介型のポートフォリオサイト!
自由度 | ★★★☆☆ |
手軽さ | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★☆☆☆ |
URL | https://www.vivivit.com/ |
自身の魅力的なカバー画像がポートフォリオサイトの顔になり、ポートフォリオサイトの雰囲気が採用に直結するデザイン重視のポートフォリオサイトです。ビジュアル面でこだわっているデザイナーが多い印象ですがWEB UIデザイナー志望やグラフィックデザイナー、ゲーム業界やアニメーションなど業界も幅広く、就職の情報サイトとしても活躍しています。
最近の美大芸大などのデザイン学生は一度は耳にしたことがあるほど、就職活動にも使われるようになってきており、掲載する企業も続々と増えています。
VIVIVITの特徴は、企業を探す上での手軽さです。自身のポートフォリオサイトと同じページデザインがなされているので比較がしやすく、いいねを押す感覚でビビビっときたボタンがあり、さまざまな企業のポートフォリオが閲覧できます。
企業側もデザインの雰囲気を見ており、ポートフォリオの充実さが採用担当の目に止まることになります。
VIVIVITは他のユーザーのポートフォリオを見ることができないので、はたらくビビビットなどのインタビューを参考にすることが多いようです。インタビューの中には、実際にデザイナー就活を行っていた新卒の方や、内定者から聞いたポートフォリオの極意などがまとめられています。
MATCHBOX
1時間で上等なポートフォリオに!?WEBも紙も同時に作れるポートフォリオサイト!
自由度 | ★★★★☆ |
手軽さ | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
URL | https://matchbox.work/ |
WEBポートフォリオ紙のポートフォリオもPDFから印刷できてしまうというありそうでなかったサイト。
マイナビクリエイターが運営しており、クリエイティブの業種を受ける転職活動や就職活動中の方々に手軽にポートフォリオが作れるようなサイトになっています。マイナビクリエイターの背景として、マイナビに登録していてクリエイティブの求人を紹介する際に、ポートフォリオを準備できていない方が多かったことからサービスが始まったのだとか。そういった背景から、作品を簡単にしかも上等なポートフォリオが出来上がります。
マイナビクリエイターに登録してからの流れもスムーズで、なんら難しい手順もなくポートフォリオ制作に取り掛かることができます。
フォーマットが決まっているため、作品の見せ方にこだわる方は配置や構図ではなく、色味やキャッチコピーなどで差をつける必要があります。ただし、シンプルで見やすいポートフォリオほど作品が際立つものなので、作品にこだわりがある方こそ必見です。
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