みなさんはロウブロウ(ローブロー)アートを知っていますか?
この記事ではロウブロウ アートの『歴史』と『代表的な作品』をご紹介します!
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Toggleロウブロウ(ローブロー)アートとは? 3行で要約
- 「ロウブロウ・アート(Lowbrow Art)」は、1970年代後半にアメリカ・ロサンゼルス周辺で生まれたアンダーグラウンドの美術運動です。「ローブロー・アート」「ローブロウアート」とも表記されます。
- アンダーグラウンド・コミックス、ホットロッド(カスタムカー)文化、パンク、サーフ/スケート文化などのストリートカルチャーを土台にしています。
- 別名は「ポップ・シュルレアリスム」。1979年に画家ロバート・ウィリアムスが自身の作品集のタイトルに用いたことで「ロウブロウ」の呼称が広まりました。
ロウブロウ アートとは?
ロウブロウアートは1970年代後半、主にアメリカ ロサンゼルスで出現したストリートアートを指します。「ロウブロウ」は英語で「教養の低いこと、もしくは教養の低い人」を意味し、「ロウブロウ アート」は「無教養な美術」という意味になります。
「ロウブロウ」は「ハイブロウ/ハイブロー」の対義語で、美術の世界においては、デッサン、写生、ドローイング、油彩などの伝統的技法を無視する形で展開されます。「ロウブロウ」は「ドゥードゥル・アート(落書きを意味する。)」も内包しており、美術の枠を超えた作品が多くあります。
「ロウブロウ アート」として初期に知られ始めたのは、ロバートウィリアムスやゲイリーパンターのような漫画家でした。ニューヨークなどで広まっていた「ハイブロウ アート」に対抗する形でうまれ、カリフォルニア特有のカウンターカルチャーと融合しながらアートムーブメントを引き起こしました。
「ロウブロウ」は「ポップ・シュルレアリスム」と呼ばれることもあります。1998年にアルドリヒ現代美術館で初めて使われた言葉で、ポップアートとシュールレアリスムという2つの混ざり合わなそうに見えたものが融合していると評されています。「ロウブロウ」と「ハイブロウ」の関連性を暗示する展覧会となりした。
「ロウブロウ アート」におけるモチーフは非常に多彩で、漫画やアニメーション、シュルレアリスム、グラフィティアート、タトゥーなど、まだまだ他にもあります。まだまだ発展していく勢いのある芸術動向で、今後の新しい作品に目が離せません。
ロウブロウ・アートの年表
| 1979年 | ロバート・ウィリアムスが自身の作品集のタイトルに「The Lowbrow Art of Robt. Williams」を用い、「ロウブロウ」という呼称が広まる |
| 1986年 | ビリー・シャイアがロサンゼルスに「La Luz de Jesus Gallery」を開設し、ロウブロウ系アーティストの主要な発表の場となる |
| 1994年 | ロバート・ウィリアムスらが美術誌『Juxtapoz』を創刊 |
| 1998年 | アルドリヒ現代美術館の展覧会「Pop Surrealism」で「ポップ・シュルレアリスム」という呼称が使われる |
ポップアートとの違い
ポップアートは1950〜60年代に広告や消費文化のイメージを美術のテーマに取り込みましたが、美術館やギャラリーといったファインアートの文脈で発表されることが前提でした。一方ロウブロウ・アートは、美術教育を受けていないアンダーグラウンド・コミックスやホットロッド文化出身の作家たちが中心で、当初から「美術の外」で活動していた点が異なります。
ストリートアートとの違い
壁画やステンシルなど公共空間そのものを発表の場とする狭い意味での「ストリートアート」と比べ、ロウブロウ・アートはキャンバスや紙の作品としてギャラリーや美術誌を通じて発表されることが多い点が特徴です。ストリートアートの代表的な作家については、以下の記事でくわしく解説しています。
代表的なロウブロウ アート作品
この記事で紹介する代表的なロウブロウ・アーティスト
| 作家名 | 生年 | 出身 | 代表作(制作年) |
| ケニー・シャーフ(Kenny Scharf) | 1958年 | アメリカ・ロサンゼルス | Hurdy Gurdy(2008年) |
| ロバート・ウィリアムス(Robert Williams) | 1943年 | アメリカ・ニューメキシコ州 | Hot Rod Race(1976年) |
| ルーク・チュエ(Luke Chueh) | 1973年 | アメリカ・フィラデルフィア | The Soundtrack (To My Life)(2004年) |
ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)
ケニー・シャーフは1958年11月23日、アメリカ ロサンゼルスに生まれました。1980年にSVA(School of Visual Arts)でペインティングの学位(BFA)を取得し、アーティストとしての活動を始めます。ニューヨークで活動を始めた初期の頃から、イーストビレッジにてバスキアやアンディウォーホル、キースへーリングなどの後に巨匠と呼ばれるアーティストとも交流があり、漫画やポップアート、映画などに強く、影響を受けたそうです。
▼ケニー・シャーフについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
ロバート・ウィリアムズ(Robert Williams)
ロバート・ウィリアムスは1943年3月2日、アメリカ ニューメキシコ州に生まれました。幼いころより絵を描くことが好きで、水彩画に興味を示していました。また、車にも強い興味を示しており、父親から12歳の頃、車をプレゼントされたそうです。幼い頃より車に関わる機会が多かったことから(観察する時間が多かったのではないかと思います)、車などの金属版の光沢の表現が非常にうまくなりました。
▼ロバート・ウィリアムズについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
ルーク・チュエ(Luke Chueh)
ルーク・チュエは1973年3月7日、アメリカ フィラデルフィアに生まれました。両親は中国からの移民で、幼い頃から母親にミッキーマウスの描き方など、イラストを教えてもらっていました。また、スターウォーズ等のSFにも熱中しており、それら好きなものを描いて過ごしていたそうです。
高校卒業後の1991年、カリフォルニアポリテクニック州立大学の芸術デザインプログラムに入学しました。
▼ルーク・チュエについて、以下の記事でくわしく解説しています!▼
よくある質問
ロウブロウアートとはどういう意味ですか?
英語の lowbrow(教養の低い、俗な)が由来で、「ロウブロウ・アート」は伝統的な美術(ハイブロウ)に対抗する、アンダーグラウンド発の美術運動を指します。「ローブロー・アート」「ローブロウアート」と表記される場合も同じ運動を指しています。
「ロウブロウ」と「ローブロー」はどちらが正しい表記ですか?
英語表記はいずれも”Lowbrow”で同一の語です。日本語では「ロウブロウ」「ローブロー」「ローブロウ」など複数の表記が使われており、本記事では「ロウブロウ」表記を基本としています。
ロウブロウ・アートとポップ・シュルレアリスムは同じものですか?
はい、同じ運動を指す別名です。「ポップ・シュルレアリスム」は、1998年にアルドリヒ現代美術館が開催した展覧会「Pop Surrealism」で使われた呼称です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ロウブロウは日本人アーティストも多く活躍しており、広義の意味では村上隆もロウブロウに分類できます。(オタク文化はロウブロウとして扱われるため)日本人、外国人問わず、ロウブロウアーティストを今後も紹介していきますので、是非読んでみてください!
この記事をでストリートアートの魅力が伝わったり、「ロウブロウ アートに興味が出た!」「もっと知りたい!」という人がいれば、ユアムーン編集部としても幸いです!






